茶番にしか見えなかった自民党総裁選が終わり、岸田氏が新総裁となった。
岸田氏は安倍晋三氏や麻生太郎氏が支援したことで当選した。その結果、人事では安倍氏や麻生氏に配慮しすぎているように見え、批判も多いだろう。しかし、それはある程度しょうがあるまい。最初から自分の思う通りの人事なんかできっこない。どこの社会でも同じだ。
今後我々が見ていかなければいけないのは、岸田氏がどういう政策を取るのかである。
「アベノミクス」の方向転換が本当にできるのか。説明責任をしっかりと果たせる政治ができるのか。独りよがりはない、長期的視野に立った外交ができるのか、など安倍、菅政権からの方向転換ができるのだろうか。
そして私としては、業者によって骨抜きにされた教育改革を、真の教育改革にできるの。つまり教育予算の大幅増額ができるのかが評価のポイントである。
岸田氏は宏池会の人なのでリベラルであろう。バランス感覚があり、人の意見をよく聞くだろう。人をバカにするような態度はとらないだろう。誠実な印象があり期待はできる。
しかし期待は期待でしかない。彼はまだなにもしていない。とりあえず、今回の衆議院選挙では安倍菅政権のでたらめさを評価させていただき、自民党には票をいれるわけにはいかない。
岸田氏には期待したいが、その評価は次の選挙で行うのが筋である。