政府が秋田県と山口県に配備する予定だったイージスアショアを撤回した。英断である。さらにお願いしたいのはイージスアショアの撤回の理由を詳しく正直に説明することである。どうしてもこれだけ大きな路線変更には裏に何かあるのではないかと疑ってしまう。そうでなく、「本当の意味」での政策変更であることを示してほしい。
この変更が「本当の意味」での政策変更であるならば、米軍基地の辺野古移転ももう一度考え直すことになってもおかしくない。確かに普天間基地は早急に返還してもらう必要がある。街の真ん中に基地があるというのは、危険である。しかし辺野古への移転は沖縄の人は現状では反対しているのである。地盤の問題も新たに浮上している。それを無視して強引に推し進めてはいけない。
そもそも、現政権はウソばかりついてきた。信頼がないのである。イージスアショアの問題も裏があるのではないかとどうしても疑ってしまうのはそのせいだ。厄介なものは地方に回してきたことも、不信感のひとつであった。
東京だけが日本ではないのだ。嘘偽りのない誠実な議論によって、地方の人間も納得できるような政治を期待する。
元防衛大臣の中谷元氏に森本敏氏か軍事評論家は、説明理由はただの建前だろうと述べていました。しかもこの決定については外務省に防衛相ほか政府の重鎮は何も聞かされていなくて、総理と河野防衛大臣の二人で決めての発表だったようで、マスク配布や小中学校の一斉休校同じように唐突だったようです。私には総理が会見をすべきことを防衛大臣に押し付けたように見えました。森まさこ法務大臣答弁にも似ていますね。違うのは謝っていることくらいでしょうか。
私が今まで見聞きしてきたところでは、イージスアショアは完成時点では中露北朝鮮の最新鋭ミサイルシステムには対応しきれないとか。
沖縄の辺野古基地建設も竣工が15年くらい先で予算が幾らかかるかわからない、とは元防衛大臣の中谷元氏が述べていたと思います。
もっと以前に元沖縄に駐留していた米軍の責任者は現在の設計でも、現在の戦闘機には滑走路が短すぎて使いものにならないと述べていたと思います。
私もぼーっと辺野古のことを考えていましたが、日本国内に分散できないのならば、辺野古周辺の住宅ほかを離れた土地に国の費用で移転させないかぎり何も解決しないのではないかなんて考えました。もちろん暴論です。
ＮＨＫのアナザーストーリー地域協定の再放送も観たところでした。
よく似た問題に高速増殖炉・もんじゅの問題もありますね。廃炉は決めた先に後継の施設計画の予算もつけているわけでしょう。
原子燃料サイクル施設の六ヶ所村共々、着地点の無い血税を延々とつぎ込んでいますね。
まあ、政治がいかに責任感のない、金銭感覚のない連中がやっているかがよくわかりますね。