とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

1年前シリーズ「省庁の不祥事に怒り心頭なのにあまりに頻繁なので冷めている」

2019-04-06 05:08:46 | 政治
 前回書いたブログの塚田一郎国土交通副大臣は辞任することになったようだが、事が大きくなる前に沈静化をはかったというだけのことのようにしか思えない。1年前のブログを読むと問題になっているケースは違うが、根本的には同じような状況があったことがわかる。振り返り紹介して、現在の日本の状況を憂う。

 防衛省が「不存在」と説明していた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が見つかった。あれだけ去年大問題になっていながらないと主張していたものが、時期をみはからったようなタイミングで「実はあった。」と言う。だれがどう見ても組織的な操作が行われたようにしか見えない。

 厚労省の裁量労働制のデータねつ造、そして財務省の文書改ざん、さらには文科省の前川氏に対する圧力ともとれる言動。すべて現政権の体質があらわれていると言っていい。現政権をなんとか延命したいというそれだけで官僚は動いているのだ。その背景になにがあるのかは別の機会に考えたい。

 今問題なのは、これだけ多くの不祥事が続くと、もううんざりと思いながら、これ以上騒ぐのがばかばかしいと思い始めているような雰囲気になってきていることだ。確かに外交や経済など政治が停滞してはいけない。現政権にもがんばってもらわなければならない。しかし、だからと言ってこんな腐った政権をこれ以上延命させていいのかというと別の問題だ。

 選挙で勝ったのだから、安倍政権はもっと続けるべきだという意見もわからなくもない。しかし、今考えればあの選挙は問題になったことを隠して蓋をして行われたものだ。こんなに今あの時の問題がぶり返しているのを見ると、去年の選挙にあまり正当性がないのはあきらかだ。

 総選挙の後、安倍総理は「謙虚」に「丁寧に説明する」と言ったと記憶している。しかし現実には安倍総理、麻生大臣、菅官房長官いずれも謙虚さも丁寧さもない。こんな政治家を許しておいてはならない。

 冷めてはいてはいけない。大きな怒りを感じながら、政治の動向を見つめなければならない。
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もう政治は信じられない

2019-04-04 21:36:37 | 社会
道路建設をめぐり塚田一郎国土交通副大臣が首相と麻生太郎副総理兼財務相を「忖度(そんたく)した」と発言したという。この発言は大きな問題である。それ以上に大きな問題だと思われるのは、こんな問題を大した問題だとおもわないような風潮が日本の国の中に蔓延していることである。

こういう問題発言に対して、かつてはマスコミももっと食って掛かったし、こういう問題が起きれば支持率が下がるのが当たり前であった。しかしマスコミはほとんど騒ぐこともなく、安倍首相の支持率はかわらない。騒ぐとばかにされるような風潮さえある。

民主主義を信じて、政治を信じていた人がむなしさを覚え、どんどん政治からはなれていく。もはや政治と芸能ニュースが同じレベルで語られている。関心のない人間は関心をもたないほうが精神的に楽である。真面目に日本の政治を考えていた人が、もはや居場所がなくなってしまったのだ。

最近この世界に生きることが困難だと思うことが多くなってきた。年をとったせいもあるが、社会が劣化しているのではないかと感じてしまうのだ。どう折り合いをつければいいのか。本当に考えなければならない。

せめて現政権はこういう状況を作り上げたのだという批判があることを、しっかりと受け止めてほしい。
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まんぷく

2019-04-02 20:33:38 | TV
 「まんぷく」は面白かったのは言うまでもない。インスタントラーメン史は私の世代の人間にはすでに語りたいことだらけで、それをドラマにしたのだから失敗しようがないのだが、ドラマとしての完成度も高かった。完成度というよりも安心度といっていい。奇をてらうことはしないが、見ている人の気持ちになって毎朝楽しくなるような作りになっていた。やっぱりベテラン脚本家は違う。

 とは言え当たり前のことをしているようでありながらこのドラマにはしっかりとした工夫があった。最近の朝ドラは展開するたびに主要登場人物が総とっかえになるのだが、今回は違った。だからこそ松坂慶子が光った。桐谷健太もうさんくささが人間臭さに変化していった。牧瀬里穂や加藤雅也なども後半常にいい狂言回し役になっていた。内田有紀は死んでいながら最後まで出続けた。この安定感のなかで、役者さんたちは「自由」を得ていた。「安心・安全」の中で、みんなが家族のようなつながりを持てたのだ。視聴者も含めてである。

 もちろん安藤サクラという才能を主人公にした英断こそが最大の勝因である。ちょっとでも視聴率がおちると叩かれるというプレッシャーの中で、戦い抜いたスタッフの人たちに称賛を与えたい。
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