とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

羽田空港の事故について

2024-01-07 09:43:51 | 社会
 2日の羽田空港の事故はいろいろなことを考えさせられた。

 1つ目。あれだけの事故でありながら、日航機の死者がゼロであったことに感動した。日本航空の意識の高さが証明されたし、乗客の冷静さもすばらしい。事故が起きた時に落ち着いて対応できるすばらしさを感じた。

 2つ目。誰かの大きなミスというほどの大きな要素があったようには思えない。いくつもの要素が重なった結果の事故であるようだ。つまり絶対の安全はありえないということである。人間がいくら気を付けていても、どこかでミスが起きる可能性は残されている。この事故と合わせて、能登半島地震で原発が稼働していたらどうなったであろうということが言われている。確かに大変なことになった可能性がある。

 どんなに注意していても事故はおきる。その事故が重大事案とならないためにどうあるべきかを念頭に置かなければいけない。

 3つ目。ヒューマンエラーを防ぐためにAIの活用を言う人がいる。確かにAIを活用することは重要である。しかし議論を混乱させてはならない。人間社会ではAIがすべてになるはずはない。いくらAIが使われても、必ず人間の判断がいくつも必要になる。逆にAIに頼りすぎて人間の判断力を鈍らせる可能性もある。

 もしすべてがAIによってコントロールされる世の中ならば、その世界に人間がいる意味がない。SFのように人間のいない社会が永遠と続いていくだけになる。

 AIの利用を商売道具にしようとしている人たちの論理はどこかに必ず無理がある。それをしっかりと見極めなければならない。
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映画『ポトフ』を見ました。

2024-01-05 06:41:16 | 映画
元日に映画館で『ポトフ』を見ました。感動しました。

フランスの一昔前の料理人の物語です。男性料理人ドダン(解説では美食家と紹介されています。料理人というより料理プロデューサーと言うべき人なのかもしれません)は、女性料理人ウージェニーとひらめきのあるおいしい料理を作り、評判はヨーロッパ各国に広まっています。

ドダンとウージェニーは長年お互いにひかれあっていました。そしてとうとうお互いの愛を確かめ合います。ふたりの関係が静かに、しかしドラマチックに展開します。しかしウージェニーに突然の悲劇が訪れます。

映画はセリフがあまりなく、料理を作るシーンが長々と描かれます。料理に対する真剣なまなざしや、味見した後の表情、そして料理人同士の交わされる目線ですべてを物語ります。

映画は不思議な展開をし、ラストシーンはこれまでにない感動を与えてくれます。思い出すだけで泣けてくるいいラストシーンでした。

ジュリエット・ビノシュがいい。彼女の美しく優しいまなざしは魅力的であり、存在自体が映画だと思います。新年早々素晴らしい感動作を見てうれしくなりました。
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紅白歌合戦の視聴率

2024-01-04 08:15:05 | TV
 紅白歌合戦の視聴率が低く、存続の意味を疑うネット記事が出ていた。これは毎年のように出ている。私自身、紅白歌合戦はほとんど見ていないし、今年はまったく見なかった。だからどうなろうと知ったことではないのであるが、視聴率でなんだかんだ勝手な意見を言うメディアに対しては反論したい。

 視聴率は民間放送は気にしないわけにはいけない目安であるし、公共放送とは言えNHKも受信料で成り立っているのだからやはり気にしないわけにはいかないだろう。しかし誰もが気付いている通り、近年の視聴率はどんどん落ちている。ヒットドラマでも15パーセントを超えるものはほとんどない。いつも大騒ぎしている朝ドラでさえ、20パーセントを超えなくなっている。この数字の意味については詳しく分析する必要があるだろうが、少なくとも昔の基準で視聴率の数字の意味を語ってはいけないことだけは明らかである。

 数年前まで朝ドラは視聴率が20パーセントを超えるのが普通だった。しかし今や15パーセントを少し超えるのが定位置である。朝ドラの質も人気も上がっているのにもかかわらずである。他の番組でもそうであろう。大雑把に言って、20年前よりも10パーセント下がり、10年前よりも5パーセント下がっている。それを基準にして考えるべきであろう。

 『ブギウギ』の視聴率は15パーセントを少し超える程度である。と言って『ブギウギ』がひどいドラマというわけではない。質も人気も決して他のドラマよりも低いというものではない。『ブギウギ』はランキングでも常に上位にあり、現在の高視聴率番組である。すれを基準にすれば、その倍の30パーセントを取る番組はお化け番組と言っていい。紅白歌合戦は今でにお化け番組なのだ。

 紅白歌合戦を批判するならばその内容に関しての意見として発言してほしい。そこには賛否両論があるだろう。しかし努力して作り上げたものをただ数字だけ提示しておとしめるような態度は許しがたい。そういうメディアがネットに氾濫していることに対しては強く非難する
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2023年に見た映画

2024-01-02 17:58:35 | 映画
年が明けてしまいましたが、2023年に見た映画を振り返ります。去年は53本の映画を劇場で見ました。

①あのこと
②リオポルトシュタット(ntlive)
③ペルシャンレッスン
④ミセスハリス パリへ行く
⑤ビージーズ
⑥ドリームホース
⑦イニシュリン島の精霊
⑧かもめ(ntlive)
⑨別れる決心
⑩RRR
⑪Blue Giant
⑫エブリシングエブリウェアオールアットワンス
⑬フェイブルマンズ
⑭ヒトラーのための虐殺会議
⑮いつかの君にもわかること
⑯コンパートメントNo.6
⑰オットーという男
⑱ワース命の値段
⑲対峙
⑳air
㉑小さき麦の花
㉒デヴィッドボウイ ムーエイジデイドリーム
㉓ザ・ホエール
㉔銀河鉄道の父
㉕TAR
㉖帰れない山
㉗渇水
㉘怪物
㉙波紋
㉚ウーマントーキング
㉛アフターサン
㉜パリタクシー
㉝リバー、流れないでよ
㉞エリッククラプトン アクロス24ナイト
㉟ぼくたちの哲学教室
㊱山女
㊲君たちはどう生きるか
㊳わたしたちの国立西洋美術館
㊴ウィ・シェフ!
㊵ミツバチのささやき
㊶クロース
㊷青いカフタンの仕立て屋
㊸ほつれる
㊹福田村事件
㊺高野聖(シネマ歌舞伎)
㊻海神別荘(シネマ歌舞伎)
㊼日本橋(シネマ歌舞伎)
㊽ダンサー・イン・パリ
㊾店主物語(シネマ歌舞伎)
㊿バーナデッド ママは行方不明
51シアターキャンプ
52熊は、いない
53ファーストカウ

この中でベスト5を選ぼうとしましたが、以下の8作品から絞れません。

リオポルトシュタット(ntlive)
フェイブルマンズ
オットーという男
小さき麦の花
帰れない山
ミツバチのささやき
青いカフタンの仕立て屋
ファーストカウ

選ばなかった作品もほとんどが良い作品でした。いい映画をたくさん見たということです。そういう意味ではいい年だったと感じています。
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