山岳民族博物館の直近に山岳民族の住居を集めた一画が在る。入り口には、TRIVAL VILLAGE MUSEUMとある。ここでは山岳民族住居博物館と記しておく。
山岳民族博物館との位置関係は、下のGoogle Earthに示しておく。
今回は、モン(Hmong)族とカム族の展示住居を紹介する。
<モン:Hmong族住居>
鳥越憲三郎氏は雲南からインドシナ北部に居住する山岳民族の住居形式で、それらの民族が倭族に属するかどうかを判断した。曰く、高床式住居に住まう民族を倭族と定義した。いかにも荒っぽい話で、そうていついていけないが・・・。
モン族住居は土間式住居である。ということは倭族ではないことになるが、モン族の人々は外観上、日本人によく似ており、チェンマイでの4年半の滞在中に友人となったC氏などは、日本人そっくりである。
Hmong族は三苗に民族的起源があり、古代には洞庭湖付近から揚子江下流域にかけて居住していたとの説が定説となっている。18世紀初頭から、漢族に追われて徐々に南や南西方向に移動を始めた。それが北タイに及んだのである。
<カム族住居>
カム族はモン・クメール語族系の民俗で、多くがラオスに居住している。住居は高床式で基部は木造、上部が竹造になっている。屋根には千木をみる。古来高床式かどうかは、調べていないので分からない。
<続く>
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