バンコク・リバーサイド・オークションハウスのHPを覗いていたら、明日7月1日(土)の月例オークションの出品陶磁とEstimate Price、つまり予想落札価格が記載されていた。本場バンコクでの相場が分かるので紹介しておく。
<シーサッチャナーライ青磁刻花花文盤>
お決まりの幅広の鍔縁盤で、全面に貫入が走るポピュラーな盤である。予想落札価格は7,000-9,000B(約24,000円)。
<シーサッチャナーライ青磁鎬文碗&人物肖形>
人物肖形が子供を抱かえているかどうか、解像度が低くハッキリしないがよく見かけるモチーフである。予想落札価格は2点で2,000-4,000B(約9,000円)。
<スコータイ鉄絵魚文盤>
カベットに草花文を描き、器全面に鉄絵が描かれる繁辱文様の盤である。スコータイの魚文は、通常単魚文の盤が多い。予想落札価格は7,000-9,000B(24,000円)。
<カロン鉄絵渦巻き文盤>
この手はカロンのMae Hiew窯と云われている。カロンと云えば次の出品陶磁の鳥文が多いが、当該盤は数が少ない。予想落札価格5,000-8,000B(平均をとれば約20,000円)・・・これは買い物であろう。
<カロン鉄絵鳥文盤>
カロンと云えば、この鳥文で最もポピュラーである。予想落札価格は10,000-12,000B(33,000円)。
<サンカンペーン印花双魚文盤>
サンカンペーンの盤は久々に出品された。程度は良さそうだ。バンコクに居ればぜひ落札したい。予想落札価格は8,000-10,000B(27,000円)。
<ミャンマー錫鉛釉輪花縁盤>
オークション・カタログは錫鉛白色釉となっている。写真ではややグリーンがかっているように見える。予想落札価格5,000-7,000B(18,000円)。<ミャンマー蓮弁文盤>
青磁なのか、白磁なのか?それとも錫鉛釉なのか説明はなく、写真では判断できない。器面を細工して蓮弁を表現しているのか、同材を筒から絞り出して盛り上げたのか不明。蓮花の花弁にならうように稜花縁となっている。この手のミャンマー陶磁は初見である。予想落札価格6,000-8,000B(21,000円)買いであろう。
ネット・オークションで、法外な価格が掲載されていたりするが、本場の相場が理解頂けたと考える。
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