英字ではLanna Folklife Museumと表記されている。当該博物館を紹介しているHPやブログは多いので、ここでは陶磁器の展示を中心に紹介する。
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カロン陶磁は7-8点展示されている。それ以外の北部諸窯陶磁は2-3点の展示で物足りなさを感じるが、概要を知る程度であるとの前提で、見学すればよいと感じる。
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先ずランパーンとパヤオ陶磁である。各窯ともに写真の1点づつの展示であるが、その1点が窯のそれなりの特徴を示している。ランパーンは黒褐色の呈色を示す二重口縁壺で、雲南南部から北タイにかけてみることができる、特徴的な器種である。パヤオは印花双魚文盤で、パヤオの印花魚文は腹側に2箇所の鰭をもつが、展示されている盤もその特徴を備えている。
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パーン窯は北タイでは、比較的緻密な胎土の青磁を焼成することで知られている。写真の耳付き花瓶と碗は、青磁色の発色が弱く透明釉を掛けたようにもみえる。
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展示されているナーン陶磁の2点は、いずれも出土品であるが、描かれる鉄絵文様はシーサッチャナラーイ、スコータイとの類似性より、サンカンペーンとの繋がりを感じさせる。
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カロンの欠けた盤は、鉄絵による鳥文で、代表的な絵柄である。後ろの青磁盤はワンヌアで、輪花縁を持ちカベットに鎬文様が、表された代表的な盤である。
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上の写真2葉は、サンカンペーン陶磁である。先ず上の写真であるが、口縁部が立ち上がった環耳広口壺、二重口縁壺、鉄絵双魚文盤はいずれも代表的な器形および絵柄である。下の黒褐色に呈色した広口壺もよく焼成された。
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これらはカロン陶磁である。最初は鉄絵鳥文様の鉢、次が聖鳥とされるハムサを見込みに描いた盤で寸法もあることから、代表的な作品の一つと思っている。その次の口縁が欠けた玉壺春瓶はカロン白磁で、欠けた部分を見ても分かるように、胎土はきめ細かく何か精製されたようにも感ずる。
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これもカロンで、社会生活の場面を映した人形である。タイではシーサッチャナラーイの人形が知られているが、それらは鉄彩の描きこみがあるが、カロンの人形にはそれはない。従って造形の巧みさを伺うことができる。
つぎの肖形物もカロンであろうか?キャップションがないので分からないが、これもカロンとすれば、初見である。
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以上、紹介してきた陶磁は、J・C・Shaw氏のコレクションで、博物館に貸与した品々である。氏のコレクションの品数は多く、それらが一堂に展観される日が来るのを待ち望んでいる。
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カロン陶磁は7-8点展示されている。それ以外の北部諸窯陶磁は2-3点の展示で物足りなさを感じるが、概要を知る程度であるとの前提で、見学すればよいと感じる。
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先ずランパーンとパヤオ陶磁である。各窯ともに写真の1点づつの展示であるが、その1点が窯のそれなりの特徴を示している。ランパーンは黒褐色の呈色を示す二重口縁壺で、雲南南部から北タイにかけてみることができる、特徴的な器種である。パヤオは印花双魚文盤で、パヤオの印花魚文は腹側に2箇所の鰭をもつが、展示されている盤もその特徴を備えている。
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パーン窯は北タイでは、比較的緻密な胎土の青磁を焼成することで知られている。写真の耳付き花瓶と碗は、青磁色の発色が弱く透明釉を掛けたようにもみえる。
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展示されているナーン陶磁の2点は、いずれも出土品であるが、描かれる鉄絵文様はシーサッチャナラーイ、スコータイとの類似性より、サンカンペーンとの繋がりを感じさせる。
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カロンの欠けた盤は、鉄絵による鳥文で、代表的な絵柄である。後ろの青磁盤はワンヌアで、輪花縁を持ちカベットに鎬文様が、表された代表的な盤である。
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上の写真2葉は、サンカンペーン陶磁である。先ず上の写真であるが、口縁部が立ち上がった環耳広口壺、二重口縁壺、鉄絵双魚文盤はいずれも代表的な器形および絵柄である。下の黒褐色に呈色した広口壺もよく焼成された。
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これらはカロン陶磁である。最初は鉄絵鳥文様の鉢、次が聖鳥とされるハムサを見込みに描いた盤で寸法もあることから、代表的な作品の一つと思っている。その次の口縁が欠けた玉壺春瓶はカロン白磁で、欠けた部分を見ても分かるように、胎土はきめ細かく何か精製されたようにも感ずる。
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これもカロンで、社会生活の場面を映した人形である。タイではシーサッチャナラーイの人形が知られているが、それらは鉄彩の描きこみがあるが、カロンの人形にはそれはない。従って造形の巧みさを伺うことができる。
つぎの肖形物もカロンであろうか?キャップションがないので分からないが、これもカロンとすれば、初見である。
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以上、紹介してきた陶磁は、J・C・Shaw氏のコレクションで、博物館に貸与した品々である。氏のコレクションの品数は多く、それらが一堂に展観される日が来るのを待ち望んでいる。
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