<続き>
土井ヶ浜の弥生人骨に関連して旧石器時代の港川人(沖縄)から現代人までの頭骨や頭骨模型と想定復元図が展示されている。縄文人については、列島各地から出土する頭骨を比較すると、骨格に大きな違いはないようだが、弥生時代に入ると明確な違いが生ずると云う。これは何をあらわすのか?
写真が暗く見づらいが、上段が沖縄の港川人。下段が縄文時代人である。縄文時代人は、東南アジアのホアビン文化を携えた人々が渡海してきたという研究結果も発表されている。
北部九州と土井ヶ浜弥生人は似ているが、それと西九州や南九州の弥生人とは骨格が異なっっている。
写真が暗くて分かりにくいが、左が北部九州、右が土井ヶ浜の各弥生人頭骨である。
古墳時代人の顔つきは、なんとなく土井ヶ浜弥生人に似ているのは、目の錯覚か?
先に記したが、土井ヶ浜人は朝鮮半島と云うより、中国・山東半島の人骨に似ているという。これは比較例を大陸の中でも華北・華中・華南に絞っているためと思われ、東南アジアや島嶼部を含めれば、もっと面白い結果になるかとも思われるが、そのような頭骨が存在するのかどーか?
<続く>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます