新年明けましておめでとうございます。今年も古代関連記事や東南アジア古陶磁関連記事を掲載したいと考えています。例年今頃は東南アジアの何処かで避寒をしていますが、円安とタイ・バーツ高で、寒い日本から抜けれずにいます。
過日、所謂『犬の餌鉢』とよぶ、赤土胎土に灰釉を掛けた盤がネット・オークションに出品されていました。以下の理由で食指が動いたのですが、それなりの歳を重ね物欲が減退しており、諦めました。先ず出品物を御覧ください。
犬の餌鉢は通常、無文様ですが、この盤はカベットに縦筋を見ることができます。この筋は”打ち刷毛目”の手法で形成されたもので、サンカンペーンで用いられた装飾技法の一つです。このカベットに縦筋をつける装飾方法は、ミャンマー青磁の装飾技法の一つでもあります。以下のミャンマー青磁盤も過日、ネット・オークションに出品されていたものです。
このミャンマー青磁の窯址が、最近マルタバン湾岸沿いで京都大学調査グループにより発見されました。その地はモン(MON)族の故地で、モン族が作陶していたことが明かです。サンカンペーンの上掲盤もモン族の仕業かと思っています。
<了>
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