<続き>
今治市の妙見山古墳と出土遺物を紹介している。遅まきながら、妙見山古墳について簡単に紹介しておく。
今治市街地の西に広がる大西平野と瀬戸内・斎灘(いつきなだ)を見下ろす丘陵上に所在する、弥生時代から古墳時代へと変わる出現期の前方後円墳である。後円部(1号)と前方(2号)の2つの竪穴式石槨が出土し、それぞれ副葬品が埋葬されていた。それらは既に紹介した通である。
その墳頂の埋葬施設上で、飲食用の小型土器が出土した。また伊予型特殊器台や、底部に孔の開いた二重口縁壺が出土しており、墳頂で祭りが行われていたと思われている。
(墳頂の祀りを想定再現した様子)
これは松木広田遺跡出土の布留0式土器である。妙見山古墳からこの布留0式土器片が出土した。
上の写真は布留1式土器で、当該妙見山古墳から出土したと表示されている。
以上で大西藤山歴史資料館展示の妙見山古墳出土遺物の紹介を終える。次回から愛媛県歴史文化博物館の展示品を紹介する。
<了>
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