<続き>
暫く連載を中断していたが再開する。今回はサンカンペーン陶磁の紹介である。改装前は僅か数点の展示であったが、改装後は32点も展示されていた。そのうち3点は撮影できていなかったので、29点を2回に分割して紹介する。
尚、紹介に当たりキャップションに明示されている窯名があれば、それを転記し、窯名が記載されていないものは広義のサンカンペーン窯と御理解願いたい。
1.灰釉玉壺春瓶 15-16世紀
サンカンペーンでも幅広く各種の器形の焼物が焼成されたが、玉壺春瓶は数が少なく、かつ完品が展示されており、非常に貴重である。
2.灰釉盤口壺 15-16世紀
3.青磁鉄絵双魚紋盤 14-15世紀
4.青磁鉄絵双魚紋盤 14-15世紀
3.と4.は青磁色に発色している。通常双魚紋盤は肌色とか小麦色に発色しているが、この2つの盤は青磁で珍しい。また3.は焼成温度が高すぎて、青磁釉が煮えたぎったような気泡に全面覆われている。
5.褐釉二重口縁壺 14-15世紀
いわゆるハニージャーと呼ばれる壺。縁に水をはり蟻の侵入を防止する壺である。
6.褐釉広口壺 バン・パトゥン窯 14-15世紀
7.青磁刷毛目紋皿 バン・パトゥン窯 14-15世紀
8.灰釉刷毛目紋盤 14-15世紀
9.灰釉印花幾何学紋盤 14-15世紀
10.青磁鉄絵草花紋盤 ウイァン・ターカン出土 15-16世紀
11.灰釉盤口瓶 14-15世紀
12.青磁鉄絵双魚紋盤 14-15世紀
13.灰釉無紋盤”犬の餌鉢” 14-15世紀
14.褐釉印花双魚紋盤 14-15世紀
魚の判子を太極配置で押して文様にした盤を印花双魚紋と呼んでいる。この文様はサンカンペーンでは最もポピュラーの文様である。
<続く>
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