世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

メナム・ノイ古窯址(1)

2018-06-24 09:48:07 | 窯址・タイ

去る6月14日、メナム・ノイ古窯址に遣って来た。行程については結果論ではあるが、ドンムアンからTAXIをチャーターし、2時間弱でシンブリー市街に到達。そこから国道3030号でバーン・ラチャンの古窯址までは約20kmである。

グーグル・アース上に示したルートで窯址に向かった。シンブリー市街の要所にメナム・ノイ窯を示す道路標識が存在しており、大きな迷いもなく到達できた。尚、最後に見た標識は、グーグル・アースに記した地点で、以下の標識であった。

その標識から直線で4~5kmで古窯址に到着した。横を流れるメナム・ノイ(ノイ川)は下ってバンコク・ランシット上方でチャオプラヤー川に合流する。交易上有利な地点で開窯したことになる。

以下、根拠を確認していないので、信憑性の保証はできないが、クメールが西の拠点としてロッブリーに根拠を置いた時から、メナム・ノイ窯周辺に集落が形成され、窯業の土壌が醸成されたであろうと考えている。メナム・ノイ窯の北隣にワット・プラ・プランなるクメール様式の仏塔(プラーン)をもつ寺院が存在する。この仏塔はアユタヤ王朝初期(14世紀)に建立されたと云われており、その時期には窯業は開始されていたかと思われる。つまりクメール族ないしは、その影響下にあったモン(MON)族が関わっていたと考えられる。

このワット・プラ・プランと窯址の位置関係は、下のグーグルアースに示しておく。

各窯址の裏手には木々が見える。この木々の処は低い丘となっており、窯を築くには格好の傾斜である。

今後、インフォメーションセンターの出土品展示の様子から始まって6号、1号、5号、2号、3号の各窯址を順次紹介したいと考えている。

<続く>

 


タイの未踏古窯址

2018-06-23 07:45:46 | 窯址・タイ

北タイの古陶磁や窯址に興味を抱き二十数年が経過した。その興味は広がり、窯址を実見したいとの思いは、北タイのみならずタイ全土に拡大した。数年前にはイサーン・ブリラムのクメール陶の窯址へも行ってみた。残るは下の4箇所である。

メーホンソン県クンユアム近郊に中世の窯址が存在するようだが、詳細不明である。クンユアムと云えば、ラワ族の大規模集落もある。しかし窯址の情報が集まらない限り行くあてもない。

ランパーン窯の所在地は、ランパーン出身のタイ人知人が探し当ててくれたが、鬱蒼としており山刀(刃渡りが長く、刃幅が広い)や長靴等の事前準備が必要である。しかも窯址の原形は留めていないようだ。

 従って行ってみても、残骸を見るだけで終わりそうなので、行くことを躊躇している。

次はメコンに流れ込むソンクラーム川流域窯である。これは比較的情報があり、アッカド・アムヌアイ地区のバン・パエンとバン・タレー周辺のようで、アッカド・アムヌアイ文化センターに周辺から出土した陶磁器片が展示されているという。

これは行くのに大変だ。チェンマイからナコーンパノムへの行き方を知らない。このソンクラーム川流域窯について記した文献によると、原形を留める窯址は存在しないという。従って将来共に行ってみることはないであろう。

最後はメナム・ノイ窯である。ここは是非行ってみたい窯址で、シーサッチャナーライやブリラム諸窯との関連を探ってみたい。

 ・・・ということで、過日訪問してみた。窯址の隣にはワット・プラプランなるクメール様式の仏塔(プラーン)をもつ寺院が存在する。当該寺院はアユタヤ朝の初期段階に建立されたという。何やらクメール族やモン(MON)族の匂いがする。このメナム・ノイ古窯址については、別途記事にする予定である。

従って残るのは3箇所の古窯址となるが、この3箇所は上述の理由で訪れることはないと思われる。

<了>

 


いつまで続く絶好調のマレーシア経済?

2018-06-22 09:13:45 | マレーシア

大規模なショッピング・コンプレックスに人出は絶えない。イオンは日本国内は捨てたのか? マレーシアでは、そのイオンの出店攻勢が続く。昨年のマレーシアの1人当たりGDPは遂に1万ドルを越えた。KL及びその周辺では3万ドル程度で日本に肩を並べるまでになった。いつまで続き、何処へ行くのか?

アンパンパークのダブルツリー・バイ・ヒルトンに宿泊した。部屋は郊外のアンパンを望む。そこから見えるのは、下の写真の如く新築ラッシュである。

以前にも触れたが、新築現場のコンストラクターは中国、韓国で日本企業の名は見えない。何故日本のコンストラクターは世界の負け組になり、狭い日本で談合を繰り返すのか?・・・挑戦する姿が見られないのは、嘆かわしい。世界へ打って出る技術開発をして欲しい。

<了>


PARK POYAL SERVICED APARTMENT KL

2018-06-21 09:08:18 | クアラルンプール

過日、KLでタイ王国VISA入手の際、チェンマイから第3国への航空券手配のため、ブキビンタンに近いJalan NagasariのLion Group BLDへ出向いた。すると隣がPARK ROYAL SERVICED SUITESなるサービスアパートである。飛び込みで部屋を見せて欲しいと申し込むと、Ms.Lidia Manapなるセールス・マネージャーに応対して頂いた。以下、部屋を写真で紹介する。

外観はそれなりで、築浅物件のようである。

室内に何の遜色もなく、これならロングステーに問題はなかろうと思われる。

上2葉の写真はラウンジである。そのラウンジに窓はなくてやや暗く、イメージも暗いように感じた。

ブキビンタンの中心部より1km近く離れている。無料シャトルはパビリオン行き、スリアKLCC行き、ミッドバレー・メガモール行きがあるようだが、徒歩圏内に適当なスーパーが無いのが欠点か。月額料金は、朝食付きでSTUDIOで7800MYR(約21万円)である。セールス・マネージャー女史は日本語可能。KLで今後ロングステーする可能性はあるが、選択肢からは外れるであろう。

<了>


Port Romano#3

2018-06-20 09:06:10 | グルメ

過日、タイ王国ツーリストビザ更新にクアラルンプール(KL)へ行った際は、アンパンパークのダブルツリー・バイ・ヒルトンに宿泊した。過去、アンパンパークには2回、延べ9カ月滞在していたので、周囲のレストランはそれなりに知っている。イタ飯屋のPort Romanoは、今回の宿泊先に隣接するビルのGFに在る。またまたそのレストランにて食事である。

シーフードのパエリアである。通常パエリアはサフラン・ベースであるかと思うが、写真のようにトマト・ベースの味付けであったが、さすがポルト・ロマーノで美味い。これで日本円1200円。アンパンパークにお住まいの方は是非どうぞ。以前はこれに消費税が必要だったが、マハティールの公約通り6月1日からGST0%になった。

そのおかげかどうか知らないが、スリアKLCC(ツインタワー)はウイークデーにもかかわらず客が溢れていた。それなりに消費を刺激しているようだ。

マハティールは初の外遊先に日本を訪問した。中国とは一線を画し、再びルック・イースト政策をとるようだ。何と嬉しいことを云ってくれるのか。安倍さんKLに来て消費事情を視察して欲しい。消費税を上げるのではなく、下げたらどうか。KLの消費現場を覗けば、それも政策の一つとして有りか・・・とお気付きになると考えるが・・・。

それにしてもスリアKLCCのメイン催し場のデコは派手で規模が大きい。今回は伝統的カンポンのマレー家屋を再現していた。

客寄せの見事さには脱帽。日本の同業は一度スリアKLCCとパビリオンに来て勉強してはどうか。

<了>