晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

トレイルランニングの魅力①(レース編)                554

2012年12月15日 14時30分57秒 | トレラン
■先日(2012/12/07<土>)、“鋸山トレイルランレース(千葉県南房総市鋸南町)”の応援
に行き、皆さんのゴール姿を見ながらトレランは面白いなあと思い、その魅力は一体何だ
ろうかと応援しながらボンヤリと考えていました。
少し頭の中を整理しましたので読んで下さい。


■トレイルランニングの魅力①(レース編)
今回のレースに“ロードランナー(ジョガー)”から初めて参加した方は、たぶん走る仲間や
お友達から「一緒に参加しよう」と誘われ、16kmか28kmなら大丈夫と思いレースに
出場したと思います。
走り終えての感想は「え~、あの登りきつかった」とか「あの下りよく走れるな」とか一方、
「あの眺めは最高!」、「完走後の達成感や爽快感はロードレースと違う」などと思われた
でしょう。それでは、トレイルランニングの魅力を紹介します。


◆トレイル
トレイルランニングとは、森や山など自然の中の道(トレイル:登山道、林道)を走るスポーツ。
電子辞書でトレイル(Trail)を検索すると「人・動物が通ってできた道」まさにその通り。
トレイルはロード(舗装道)と違い、天候や気温に大きく左右され、そして四季折々の自然との
ふれあいと山頂からの景観は登り終えたご褒美です。たまにハイカーとの短い会話も山ならでは。
走り終えての達成感や爽快感は、心身ともにリフレッシュでき明日への原動力となります。


◆トレイルランレース
▼ウエア・ギヤ・行動食
レースでは、季節や距離そして前日、当日の天候により装備が変わります。
最低でも、トレランシューズ、バックパック、ハイドレーションの準備が必要です。

・ウエアは、キャップからTシャツ、トレランパンツ、ソックスなどありますが、皆さん
好みやこだわりで個性が発揮でき高価な物もあります。マラソンのウエアで流用可能
ですが、徐々に揃えれば良いと思います。

・トレランシューズは、悪路(ぬかるみ、岩場、木の根っこ)を走るので頑丈さやソールの
固さ、ソールパターンなどがあり、一概にいえませんが個人の好み(色、デザイン)と
懐具合と相談して下さい。

・バックパックは、距離や天候により目的が変わり、容量やウエストベルトのサイドポケット
や背負った状態での中身の出し入れなど使い勝手により変わってきます。

・ハイドレーションは、ホースの付いた給水袋(水筒)から走りながら積極給水するシステム
で、バックから給水ボトルを取り出すロスタイムを排除するとともに、如何にもトレラン姿とし
てカッコ良い(こだわり)。

・その他のギヤとしては、必要に応じて、ヘッドライト、腕時計(高度計、GPS)、グローブ、
トレランポール、テーピングなど徐々に揃えて下さい。

・行動食は、素早く採れるジェル系や昔ながらの饅頭やお握りなどあります。

※1:参考に私がハセツネ(2010.10.10)初挑戦時の装備紹介



※2:鋸山トレイルランレース(2011.10.10)の装備紹介


◆レースは楽しい!
ロードランナーは、先ず受付で感じることがあります。前日や当日の悪天候(主に雨)により
コース変更や関門、場所・時間がさらりと変更する場合がありますが、トレイルランナーは
自然と受け入れていることに。

それと、体育館の控室で多くのトレイルランナーが嬉々としてハイドレーションにスポーツ
ドリンクを入れ、他の装備の準備していることに。

▼スタート
スタートラインの整列は、ロードレースの様に緊張感や割り込みに神経を尖らせることなく
和やかに、ゆったりと山を楽しむ雰囲気を実感すると思います。
整列位置はロードの走力によりますが、真ん中か後列に控え目に並ぶと良い。
号砲もピストルでなく、ホルーンの「プ~ァ」が鳴ると、私はアルプスのハイジを思い浮かべ
ます。


▼序盤はロードをしばらく走りますが、バックパックを背負い腰や肩の位置をキープし、バック
パックの左右の揺れを最小限に抑え走っている姿に感心すると思います。
上級者は序盤の渋滞を回避するため、ロードレースの様に全速力でトップをキープ
します。それ故にバックパック装備の軽量化やスピード用トレランシューズを履いて
います。このスピードに惑わせられることなく、流れに沿って走りましょう。まだスタート
したばかりです。


毎回、直ぐにシングルトレイルに大勢の選手が集中するので大渋滞となります。
登りの歩きはスタートの疲れの回復と給水など一息つくと割り切りましょう。
給水や行動食の摂取タイミングは登りを基本とします。


しばらくすると列がバラケ、それぞれスピードアップして来ます。
ここで大事なことは、目線の位置と足の踏み位置予測です。
私は、数メートル先(10~20m)のトレイルを見て、登り下りや木の枝などの位置と対象物
を確認。そして素早く、足元のトレイルの岩場、石ころ、木の根っこ、草など見て、安全な踏み
位置を判断しながら走って行きます。
ロードレースに様に前列の選手に付いて走るのとは大きく違います。


フラットは走る。登りは早歩き、下りは無理せず駆け下る。
ロードレースで歩くと敗北感となりますが、トレイルの歩きは常識です。
また、トレイルの醍醐味は下りにあります。経験を積んでスピード感を楽しんで下さい。


▼中盤になると、走力によりグループが分かれて来ますが、極力集団で走ることを基本
としましょう。コースアウトの回避や山での集団ペースに沿って走りましょう。
登りでは腕の手のひらをヒザに押し当て、ストックに様に登って行き、フラットは快走。
下りは、左右の腕をバランスを取りながら、コースをスキーのスラローム様にシュプール
をえがきスピードを調整(抑える)します。

エイドでは、給水(水やスポーツドリンク)だけでなく、給食(バナナ、どら焼きなど)
しっかり採りましょう。エイドの楽しみの一つで休んで終盤に備えましょう。
出来れば、塩分を採収しましょう。終盤の足の痙攣を防止します。
ロードと違いトレイルの応援はないので、エイドの応援が力になります。



▼終盤になると、疲れが出て来ますが、トレイルランナーと声を掛け合い、景色を見て
気分転換しましょう。
私はアドベンチャーコースが好きで、次はどのような難所が現れるかワクワクします。
トレランレースの楽しみの一つです。




ロードの距離とトレイル距離を比較すると一概にいえませんが、実感として1.5倍近く
違います。距離が長くなるとさらに違ってきます。
疲労により、脚が上がらなくなり、木の根っこがトラップ(わな)の様に待ち構え、下ば
かり見ていると枝に頭をぶつけ転倒する場合があります。
特に終盤の走りは気を付けましょう。無理せず歩きに変えても皆さんは歩いていたり
走っていたりします。
ここが頑張りどころですが、他の選手も同じ状態と理解しましょう。

私は終盤のこの走りに課題(練習、装備、行動食、ペース配分など)を残し、次回につな
げなければと思いますが、なかなか実践しません。

▼ゴール(フィニッシュ)
フィニッシュアーチが見えて来ました。ナンバーカードにより氏名を呼ばれゴール。
この達成感や充実感、それと解放感がレースの苦しさに比例し自分を褒めてやりたくなり、
さらに過酷なレース(長距離、厳しい時間制限、激しい高低差のコース)に挑戦して行く
のです。


 
★まとめ  
 ★次は、里山でのトレイルランニング②へ続く。

コメント (4)
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