ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大野ダム

2018-10-01 13:31:20 | 北海道
2018年9月23日 大野ダム
 
大野ダムは北海道北斗市村山にある灌漑・上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
北海道開発局農水部による国営かんがい排水事業の中核施設として2002年(平成14年)に竣工し、現在は北斗市が受託管理を行っています。
旧大野町の農耕地563ヘクタールへ灌漑用水を供給するほか、旧大野町への上水道用水の水源にもなっています。
 
函館から国道227号を江差方面に向かい、天狗橋を過ぎた先が大野ダムへの入口となりますが・・・。
残念ながらゲートが閉じられ関係者以外立ち入り禁止です。
 
ダム便覧フォトアーカイブスを見ると、自由越流式3門にV字型の導流壁を持ついかにも農業用コンクリートダムと言った風情です。
 
3064 大野ダム
北海道北斗市村山
大野川水系二股沢川
AW
47.5メートル
160メートル
1600千㎥/1400千㎥
北斗市
2002年

上磯ダム

2018-10-01 13:30:50 | 北海道
2018年9月23日 上磯ダム
 
上磯ダムは北海道北斗市野崎の戸切地川中流部にある灌漑及び上水道用水目的のロックフィルダムです。
ダム便覧と現地案内板によると北海道開発局農水部による国営かんがい排水事業の中核施設として1990年(平成2年)に竣工し、運用開始後は当時の上磯町が、2006年(平成18年)の市町村合併後は新たに誕生した北斗市が管理を継承しています。
旧上磯町及び旧大野町合わせて1046ヘクタールの農地への灌漑用水の供給、北斗市への上水道用水の供給を目的としています。
 
本来であれば北斗中央インターから道道96号線を北上し、野崎の二股を左に採り戸切地川沿いに北西に進めば上磯ダムに到着します。
ただ現在落石のためこのルートは通行止めで、現地案内標識に従って、戸切地川右岸側の狭い道路を経てダムに到達しました。
右岸ダムサイトに上磯ダム公園があり、広い駐車場が整備されています。
まずは右岸の洪水吐から
前日の雨で水位が増し、横越流式洪水吐から勢いよく越流しています。
 
アングルを変えて。
 
洪水吐導流部。
 
本来ならば天端は車両通行可能ですが、下流で落石があったため天端から車両通行止めとなっています。
 
総貯水容量は362万立米、年間を通して取水が行われるため石狩や空知の農業ダムのように冬場に水位を落とすことはありません。
 
左岸の取水塔。
国営事業で建設された北海道の農業用ダムでは取水塔が一般的。
 
ロックフィルダムですが、ロック材の上に芝が張られ見た目はアースフィル。
 
上流面
こちらもロックフィルには見えません。
 
この先にインクラインがあります。
 
管理事務所とモニュメント。
 
0107 上磯ダム(1376)
北海道北斗市野崎
戸切地川水系戸切地川
AW
32メートル
408メートル
3620千㎥/2600千㎥
北斗市
1990年

南部坂ダム

2018-10-01 13:21:06 | 北海道
2018年9月23日 南部坂ダム
 
南部坂ダムは北海道北斗市峩朗の宗山川本流中流部にある治水目的のロックフィルダムです。
1984年(昭和59年)9月豪雨をきっかけに、農水省の補助を受けた北海道の防災ダム事業が着手され、2009年(平成21年)に南部坂ダムが竣工しました。
完成後は北海道渡島総合振興局が管理を行っています。
ダム上流には太平洋セメント峩朗鉱山があり、かつては石灰岩運搬のための鉄道が敷かれていました。ダム下流地点に列車交換のための南部坂駅があり、歴史ある南部坂駅の記憶を残すべく南部坂ダムと命名されました。
 
国道228号線から宗山川に沿って北西に進むと右手にダムの堤体が見えてきます。
2009年(平成21年)竣工と比較的新しいダムです。
 
ダム下へは未舗装の車道が通じていますが、前日の雨により道路か川かわからない状態だったためアプローチは断念しました。
 
右岸から下流面
右岸に洪水吐があります。
 
天端は立ち入り禁止。
 
管理事務所。
 
上流からはこれが精いっぱい。
 
道路わきのダムの概要説明版。
 
 
2948 南部坂ダム(1375)
北海道北斗市峩朗
宗山川水系宗山川
26.1メートル
299メートル
965千㎥/680千㎥
北海道渡島総合振興局
2009年

知内ダム

2018-10-01 13:20:26 | 北海道
2018年9月23日 知内ダム
 
知内ダムは北海道上磯郡知内町湯の里の知内川水系ミナゴヤ川にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
北海道開発局農水部による国営かんがい排水事業の中核施設として1993年(平成5年)に竣工し、運用開始後は知内町が受託管理を行っています。
知内町内810ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しており、ダムの運用開始により従来の稲作に加えて施設野菜栽培が盛んとなりとりわけニラ栽培では北海道一の生産量を誇る規模となりました。
 
知内町中心部から道道698号線を西進し、湯の里大橋の先で分岐を右折すると知内ダムに到着します。
洪水吐は自由越流式クレストゲート4門だけの農業用コンクリートダムらしいつくり。
 
左岸(手前)に利水放流設備があります。
 
天端手前から関係者以外立ち入り禁止。
事前に知内町に予約をすれば中は見学できるようです。
 
農業ダムらしくないモダンな管理事務所。
 
ダム下も公園としてきれいに整備されていますが立ち入り禁止。
 

農業用ダムとしてはなかなか立派なダムですが、敷地に立ち入れないのちょっと残念。 

168 知内ダム(1374)
北海道上磯郡知内町湯ノ里
知内川水系ミナゴヤ川
40.5メートル
321メートル
6500千㎥/6000千㎥
知内町
1993年