大学生の就職率が若干改善されたとはいえ、60%台では、こころもとない。12月1日に大学3年生の就職活動解禁となり、企業説明会も活発にもたれている。インターネットの発達により、企業への応募も、ネット上でエントリーシートへの記入登録が一般的になった。(エントリーシートの書き方講座も各大学でもたれているようだ。)ここにきて、人気企業では応募者多数のため、エントリーシート段階で相当数がふるいに掛けられるという。例えば、応募者が50万人近い企業では、出身大学を国公立私立で15校程度に絞り込んで、企業説明会を開催するという。また入学形態(一般入試、AO入試、推薦入試)により、明らかに一般入試を優先している。選別の手間をどれだけ省いて、優秀な学生を獲得するかが採用担当者の腕の見せ所ならば、それも致し方ない。採用担当者の人数も数十人とくれば、無理からぬことだ。サンデー毎日、週刊朝日などに掲載される企業ごとの採用者数の大学別ランキングをみれば、所謂(イワユル)銘柄校が多数を占めているのは一目瞭然だ。勢い、就職事情を考え、相変わらず東大早慶など名門校に人気が集中する。
ならば、受験勉強をしっかりして、上記銘柄校に入学を果たすことが、至上命令となる。色々な差別があるとはいえ、入試に関しては、家柄、出自は一切関係ない(一般入試の場合)。それだけ平等な社会であるのだからこそ、真剣に受験勉強に取り組んで欲しい。入試を経ることによって一段と知力が増すことを誰しも実感する。大人への通過儀礼としての大学入試に大きな意味があると思うのは私だけであろうか。