この4月から、「理系への数学」改め「現代数学」となった月刊誌にゆいて。
現代数学社発行の月刊「現代数学」は雑誌の名前を以前の「現代数学」へ復帰させた。時期的なことは定かではないが、誌名変更にまつわるお話を。
筆者がまだ中学生の頃、既に現代数学社発行の「現代数学」は既に存在した。「代数、解析、幾何あるいは、群論、位相空間、ε-δ論法など」といった用語は既に中学2年で目にしていた。当時数学を担当してくださった、I先生に分からないことを質問すると、いつもにこやかに教えてくださった。何を着ても的確に教えてくださる先生を心から尊敬していた。この先生のお陰で、今の自分があるように思う。準同型写像や群論の初歩を分かりやすく教えてくださった。もちろん学校の勉強はしっかりこなした上での特別な勉強だった。高校生の頃は京都大学の森毅先生の「位相のこころ」「現代解析のこころ」を読んでいたように記憶する。(隠れ森ファンにこのころなった。?)
この間、ずーと雑誌のタイトルは「現代数学」だった。大学在学中も、卒業後もしばらく雑誌はとっていた。コンピュータ関係の仕事をしている時期に雑誌を取らなくなった。何年か前、雑誌タイトルを「理系への数学」に変更して存続していることを知る。そしてこの4月、再び雑誌タイトルをもともとの「現代数学」に改めた。自分にとって思い入れの大きな雑誌だった。(もちろん、数学セミナーも同じくらい大切な雑誌です。)
理系離れが激しいときに「理系への数学」と誌名変更し、本格的に数学を学ぼうとする人々を増やす目的で再び「現代数学」へと誌名変更したとしたら、時流を読んだ名編集者の特大ホームランといったところだ。いずれにせよ、数学好きには朗報といえる「現代数学」復活でした。
ありがとう、現代数学社!!