歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

100歳のピアノ

2007-10-12 21:44:11 | Weblog
立ち上げて6ヶ月の施設に勤務している。
入居者は、ほぼ満杯。

夜勤さんに音楽療法士の資格を持つスタッフがいるので、彼女が日勤のときは音楽療法をすることにしている。
初めて2度目なので私もフォローに入る。

ケア目的の音楽療法とは全くかけ離れて、ただ歌を歌うだけ・・・、
彼女の声は通らないし伴奏を楽譜がないと弾けない。
高齢者向けに移調するのがすぐにはできないという。
もひとつおまけに、昔馴染みの曲を知らない!

フォローのつもりがメインになり、40分間の音楽レク。
民謡をいくつか歌ううち、100歳の方から手拍子と掛け声が出る!
「たのしいねえ!」
一度お開きにして、100歳の方にピアノの前に来ていただく。(車椅子)

「弾いてください。」というと、
片手であるが、幸せなら手を叩こうと歌うに連れてピアノの音が出る!
耳で音を捉えて弾いておられるのだ!

さすがア!元音楽学校!

蛍の光を2度繰り返し、
「いい歌だネエ、何回聴いても涙が出る。」
次に、荒城の月、
絶対音感がおありなのか、歌うと音を拾えるようです。

若いスタッフ、感激で泣いてました。
他のご入居者も拍手喝采!

どんなプロが演奏するより素晴らしい演奏を聞きました。
弾き歌いもしてくださった!
ステキなステキな楽しい時間をありがとう!

年末には101歳になられる。
誕生日には、ピアノを弾いていただこう!キマリ!!!