歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

ときどきセンセイ、たまにマネージャー

2011-05-20 23:56:28 | Weblog
本物の「先生」をしておられる方々には申し訳ありません。
認知症の方とお付き合いしていると『センセイ』と呼ばれることが多々あります。

何年も前、そのように呼ぶ方があり、とても面映かったですし、
今でも自分の中では、すんなりと受け入れられてはいません。

今の勤務先でも、前に勤務していた施設でも、その前でも、『センセイ』と呼ばれることはありました。

気付いてみると『センセイ』は、認知症で人の名前を覚えられない人たちにはとても便利な名称なのです。

自分より若いのか、同じくらいなのか、あまり分からないけれど、
なにか自分よりはよく知っているし、いろいろ教えてくれる。
顔は毎日のように見てよく知っているけれど、なんていうのか分からない。
えらいんだか、そうでもないんだか、私たちの世話をしてくれる人ではある。
でも、以前からよく知っている人でもあるような気がするし、
だって、子供たちとも親しそうに話している。
ア、この人を呼びたいけどなんていえばいいのかな?
おねえさん?
オバサンじゃ悪いし、怒られても困るし。
そうだ、『センセイ』なんだ、きっと!

こんな具合なんじゃないのか、と思います。
その場で1人が『センセイ』と呼ぶと、他の人たちも『センセイ』と呼びます。
デ、その施設、そのフロアでは『センセイ』と呼ばれるようになりました。

最初は、その施設だけだと思っていましたが、
これまで3箇所のホームで勤務してきて、やはり『センセイ』と呼ぶ方が必ずいましたし、1人いるとその周りも同じ呼び方になるようです。
認知症でも段階もあるし、症状も違うのですが、なぜかそこはうまく繋がるようなのです。

人間のコミュニケーション能力なのか?とも思えます。


ご入居者が少ないと、専門職のはずのマネージャーの方で働く時間は少ないのですが、そういう肩書きが付いているので『えらい』(笑い)と誤解する方もあるようです。


筋肉が強張るほど動いているのに体重は増加気味。
夜の副菜はウサギ並みの野菜ずくしでダイエットします!
だって・・・、ドレスがきつくなる・・・。