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立秋とはいえ、暑さが本格的になってきました。
体が付いていきません。
今週は、広島と長崎の原爆投下の日。
来週は、終戦。
八月は、私たちが忘れてはいけない日が続きます。
寝たきりになった方でも、重症の認知症を患う方でも、空襲や終戦、徴兵などについて話しかけると、ほとんどの方が遠い眼をなさいます。
しばらく考えて、何らかの答えが返ってくるのです。
「空襲?あったよ!」
「どこで?」
「**で。**に疎開していた。」
長く抑留された方は、決してそのころのことを語ることはありませんでした。
「思い出したくない。聞かないでくれ。」
そう言われた言葉が、今も耳に残ります。
優しいタッチの水彩画を書く方でした。
「世話になった!おまえにあげる!」と言われ、頂いた小品が手元にあります。
つい、今まで語り合っていた戦友が、次の瞬間、銃撃に倒れたなど。
「一つ間違っていれば、自分だったろう・・・運だよなあ。」
父方と母方と、叔父がそれぞれ南方で亡くなっています。
遺骨は無かったそうです。
両親が暮らしていた家は、焼夷弾の直撃にあったそうです。
庭に掘っていた防空壕など、大して役には立たなかったと聞きました。
友人のお母さんは、産み月近いおなかを抱えて、逃げ惑ったそうです。
その翌月、友人は無事生まれました。
終戦から68年。
戦争体験された方は、少なくなりました。
昭和20年8月も、とてもとても暑い夏だったそうです。
夏のコンサートには、メッセージをこめた曲をいつも歌います。