東京地裁民事19部、裁判長が原告、被告中労委、補助参加人会社の各代理人代表一名を法廷内の部屋で協議する。
原告の意向はわかっている、中労委の意向もわかっているとし、会社の意向を聞きたいのでそれでよろしければ、会社代理人とお話ししますので退席して下さい。約10分程の会社代理人との話の上裁判官3名再入廷し、開口一番決めました、会社に聞きたいことを伝えました。補助参加人から正式な回答をすることにしました。よって、第4回口頭弁論期日を「進行協議期日」と改めますと明快な訴訟指揮を執りました。
裁判長の訴訟指揮を受けて、株式会社明治に対し東京地評争議支援総行動が午後5時30分から6時まで展開されました。行動には206名が参加しました。
行動に先がけて、5時から30分間「井桁賢一とデキシーユニオン」みなさんのライブを楽しんでいただきました。
挨拶者は、ファンファ―レを受けて挨拶に立つ
総行動主催者を代表しての挨拶 東京地評事務局長;松森さん
東京地評争議支援総行動、株式会社明治本社前にお集まりのみなさんありがとうございます。お疲れ様です。
ただ今、ご紹介をいただきました、
東京地評事務局長の松森です。主催者を代表して、ひと言、ご挨拶を申し上げます。
先ずは、演奏つきで勝利報告集会のようですが、本日、IBMロックアウト解雇事件、郵政の20条裁判でいずれも勝利判決でありました。・・・・・ともに喜び合いたいと思います。
明治もそろそろ解決に向かうべきではないでしょうか。
さて、明治乳業争議の中労委命令は 自主的解決交渉、を強く求めました。
明治乳業争議は、長いたたかいの中で司法をはじめさまざまな機関から、解決のための話し合いのテーブルに着くことを求められています。
東京地裁が9月7日、明治に和解を強く求めました。明治は、もういたずらに争議を引き延ばすことなく
「大局的な見地に立った判断」を持って解決に大きく動くべきです。
まず、謝罪し組合差別の是正を誓うべきです。労使の健全な関係をつくりましょう。司法に社会に断罪されなんど解決の話し合いにつけと言われたら襟を正そうとするのか。
原告の思いに向き合いなさい、解決をのばそうとするなら、そのこと自身あらためて社会的な批判を受けるものとなります。
そもそも明治は逃げ回って、私たちとの話し合いに応じない、門前払いをしてきました。
団体交渉話し合いのテーブルにつかないことこれ自身不当労働行為です。
もっと個人が尊重され、人間が大切にされる社会にすべきです。正当な理由のない解雇を法律は禁止しています。これを守るのは、企業としての最低限の責任です。
安定した雇用の確保は、国民の暮らしの土台です。日本経済を深刻な不況から立ち直らせる上でも避けて通れません。明治の態度は社会的に経済界からも強く批判されるものです勝利しましょう。
最後に、東京地評は、東京で働くすべての労働者の連帯で、「明治乳業事件」のたたかいの勝利解決をめざして奮闘することを表明して、主催者のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。ありがとうございました。
連帯挨拶
明治乳業争議支援共闘会議議長;松本さん
明治の元社長・会長の中山悠氏名誉顧問、その男秘書を務めていた川村和夫社長に、話合いでの解決を求めてやってまいりました。このたたかいの本質は、たたかう労働組合を潰すために年間一人あたり平均97万円、多い人では200万円も賃金差別を受け、赤組、白組、雑草組とレッテルを貼られ定年退職されています。その中で15名も亡くなっています。
その中で、明治は不祥事事故が35件、死亡事故が7件、労働事件11件も発生しています。
明治の商いについて、いま明治のチョコレートを食べれば脳が活性化される等とテレビで大宣伝しました。しかし、そうゆう検証がなされていないことから内閣府は再検証することになりました。そしてR-1ヨーグルトのステマ商法問題を週刊新潮がたたきました。更に月刊誌ZAITENでもこれらの問題を掘り下げて報道されていますと、改めて告発しました。
たたかいの中で潮目が変わりました、中労委命令は事実上の勝利命令を出し会社に対し話合いでの解決を求めました。そして東京地裁は、裁判長が和解に向けて10月2日に回答を持ってくるよう明治に迫りました。また、筆頭株主みずほも明治に話合いで解決するよう要請すると私たちに約束をしました。会社明治は、院政を敷いている中山名誉顧問は社会的に包囲された。
私たちの勝利の方程式は団結と統一です。支援する仲間を増やすことです。明治を支援するステークホルダーのみなさん、株主や量販店や酪農家や消費者や社員や、そしてエドグランで働いているみなさん、みんな利害関係者です。この争議が解決することこそが明治が真っ当な食品企業として、食の安全を守る労働者の人権と命を守る、真っ当な企業に発展することがステークホルダーのみなさんの利益になることです。と訴えました。
明治乳業争議弁護団事務局長;金井さん
明治乳業争議の現状、到達点を和解に対しての内容で述べて連帯挨拶とします。先ず到達点は、第一陣の市川工場事件と第二陣の全国9つの工場の労働者の二つで成り立っています。第一陣の市川工場事件は昭和60年に都労委に不当労働行為の救済命令を求めました。年収97万円にも及ぶ賃金差別、回復するに13年もかかる職分差別、明瞭な明確な証拠があるにも関わらず、残念ながら不当労働行為の一言の認定もないまま平成21年の最高裁で市川事件は途切れてしまいました。第二陣の全国事件は平成6年に都労委に申立てしました。現在は東京地裁でたたかわれている事件です。この事件も都労委で平成25年とんでもない命令でした。今年の2月に出された中労委命令は主文が救済を拒否しました。しかし、事実認定の中では職分差別において明瞭に認定しています。(差別の%で認定している数字を述べる)
それから昭和40年代から50年代にかけて、会社は争議団員等を忌み嫌い糾弾されてもやむを得ないとまで認定しています。昭和60年に申し立ててから33年目、初めて命令で判決で行政機関が不当労働行為認定と格差を認定したのです。これが33年目の争議の到達点です。
中労委命令は主文で救済しませんでしたけれども、早期に会社に和解で解決することを提示しています。
裁判所も9月7日第3回口頭弁論の中で大きく和解の方向の舵を切りました。10月2日第4回口頭弁論期日でありましたが、それを「進行協議期日」の名の下に、実質的に和解での解決に実質的に訴訟指揮を執ったのであります。裁判長は、原告代理人一人、中労委代理人一人、会社代理人一人法廷の中の部屋に入り話しをしました。
裁判長がこう言いました、原告の意向はわかる、中労委の考え方もわかっている。そこで会社の代理人の方だけ残して、裁判所は会社の意向を聞きたいと思います。と言って、原告と中労委の代理人は結構ですと言ってでました。その後会社代理人と3人の裁判官が話し合いました。
裁判長は決めましたといって、10月2日会社の回答を持ってくることにしましたと、実質的に和解交渉に応じるかどうか回答を示して下さい。と言って進行協議で進めることになりました。明瞭に和解で進めることになりました。これまでの会社であれば応じるかどうかは難しいです。そのためには、このような行動をはじめ多くの労働者、市民などの声を広めていくことが重要と思っています。みなさんのご支援の中で弁護団も今年中にはなんとかしたいと頑張っていきますのでよろしくお願いします。
食品関連一般労働組合(略称・食品一般ユニオン)副委員長;斉藤さん
食品ユニオンは明治の争議解決に向けて、一つは、明治乳業争議団全国のみなさんは加盟しています。7次にわたる団体交渉を申し入れていますが、未だに回答をもらうに至っていません。いま、裁判所から和解で解決する重要なことを求められています。ユニオンとしてこの重要な局面にあることから運動を通して、和解での解決をすることを求めています。
もう一つは、ILOへの提訴です。ILOから正式に受理されて、正式に日本政府からの考え方の回答があれば、みなさん方にお知らせしますと回答がありました。明治は海外戦術が絶対必要だと出されています。
特に、国際的な労働機関から明治の労務政策を批判されるような問題が出てくることは明らかなことですから、早期に争議解決に決断するべきです。つきましては、地裁からの和解提案を重要な提案として会社は決断をすべきと思います。ユニオンは、この二の運動を強め一日も早い解決をめざして頑張ります。
決意表明 小関団長
この行動を通して、明治乳業の33年目のたたかいは、中労委の命令を契機に大きな潮目の変化の中での重要な局面になっています。明治乳業事件は何度も言っていますが本当にわかりやすい典型的な不当労働行為事件なのであります。会社の大幅な人減らしを強行するために赤組、白組、雑草組と分断しインフォーマル組織をつくり労働組合に直接的介入をし、賃金差別をしてきた不当労働行為なのであります。
中労委命令は、それらの事実関係の認定をしたこと、いま東京地裁での裁判長からの積極的な訴訟指揮のもとで、会社に対し和解での解決を求める考え方を伝え、その回答を10月2日に提示させることになりました。正に、33年目のたたかいの集大成を迎えた重要な局面であります。なんとしても、会社に従わせるためのありとあらゆる運動を強めていきますので、最後の最後まで皆様方の支援をいただいていきたいと強くつよくお願いさせていただきます。本日はありがとうございました。
シュプレヒコール
一、株式会社明治川村社長は、東京地裁が求める和解解決に応じろ!
一、株式会社明治川村社長は、10月2日「進行協議期日」に真摯な答えを示せ!
一、川村社長は、中山名誉顧問・浅野相談役「院政」に支配されることなく、
東京地裁の求めに今こそ応じろ!
一、明治HD松尾社長は、経営トップの全責任者として争議解決を決断せよ!
一、株式会社明治が、東京地裁の意に沿う解決への姿勢を示すまで、
我々は最後までたたかうぞ! たたかうぞ! たたかうぞ!
〈ガンバロウ 三唱〉
・裁判所・労働委員会は公正な判断を行え!
・なくそうブラック企業、許すな労働法制大改悪、安心して働けるルールの確立を!
・憲法を職場とくらしに生かそう!
・明乳争議とすべての争議の早期全面解決をめざして
団結してガンバロウ、 ガンバロウ、 ガンバロウ
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