主催者挨拶 東京地評・荻原 淳議長
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明治乳業争議の闘いを支援する仲間の皆さん、行動参加大変お疲れ様です。東京地評議長の荻原です。全労連・東京地評争議支援総行動・明治本社前行動の主催者として挨拶申し上げます。
私たちは、一人の労働者の不利益も許さず、すべての争議の勝利をめざし、多くの争議団とともに闘いを進めてきました。会社や当局の横暴、闘う労働者や労働組合への攻撃がいっそう強まっており、労働者の人権侵害、不当な差別や攻撃を許さないため、闘争強化が求められています。
明治乳業争議団と支援共闘会議の皆さんが、食の安全と働くものの人権を守り、争議の早期解決をめざし不屈に闘っていることに敬意を表します。
皆さん。東京高裁が職権和解を勧告しました。争議は重要な局面を迎えています。争議団は誠実に努力する決意を示しています。明治及び明治ホールディングスは、35年にわたる長期争議の解決にふさわしい対応を行うべきです。原告は、長年の差別の解消、累積する格差の是正を求めています。中労委命令の付言は、当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面的解決を目指すべきである、殊に会社に対して、より大局的な見地に立った判断が強く期待されている、と指摘しています。これを生かしてこそ、争議を真に解決することが可能です。また、2020年東京オリンピック・パラリンピック前に、和解の話し合いを前進させる決断をすべきです。和解解決に向けて、会社も誠実な対応を行うことを強く求めます。
明治の労働組合敵視、組合員差別は異常な長期にわたっています。消費者と労働者の利益を守って闘うものへの差別や排除を許すわけにはいきません。明治乳業は何十年も、差別、不当労働行為を繰り返し、賃金や昇格の差別を続け、労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否してきました。異常な体質の企業です。労働者・労働組合を差別し抑圧し続ける企業が、消費者に安全で安心、良質の食品を提供することはできません。数々の事故や不祥事が起こっていますが、働く者の人権を守らない企業が、消費者の人権、健康、安全を守れるはずがありません。
皆さん。このような明治が、2020年東京オリンピック・パラリンピックの食材提供企業となっています。労働争議を解決する気がない、不健全な企業体質のままでは到底認められません。争議を直ちに解決し、労働者の人権と尊厳を守る企業、消費者の命と健康、食の安全を守る企業に、体質を根本から転換することを求めます。
争議団と支援共闘会議は、争議解決をめざし闘い続けてきました。何としても早期に解決し、会社に謝罪・反省させ、仲間の権利を全面回復するために力を尽くそうではありませんか。すべての労働組合が連帯し、さらに支援の輪を広げ、力を合わせて正念場の闘いを強めることをお願いし、東京地評も全面解決まで闘いぬく決意を表明し、挨拶とします。ともに頑張りましょう。
連帯挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本 悟議長
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明治乳業争議支援に、御多忙中にも関わらず、駆けつけていただいたみなさんに心からお礼を申し上げます。
本日の社前集会の目的は、東京高裁の職権和解勧告に基づき、明治HDの川村和夫社長と松田和也(かずなり)社長に話し合いのテーブルにつくことを求めに参りました。
この争議の本質は何か。利潤第一主義に邪魔になるたたかう労働組合つぶしの不当労働行為事件です。もの申す社員に赤組のレッテルを貼り、「アカムシ」とののしり、徹底した人権侵害と賃金差別を行いました。
大阪工場の正社員の糸賀さんは、高卒40年勤続で一回も昇格せず、年収200万円の賃金差別を受け、退職時の基本給は15万円でた。労働争議は労使が話し合わなければ解決しませんが、明治は一切の話し合いを拒否しています。食品関係では、雪印もネスレも話し合い解決しました。また、派遣切りのいすゞ争議も裁判では負けましたが、最後は話し合い解決をしました。いすゞのたたかいは、映画になりました。
到達点は、どうなっているのか。
苦節34年、ようやく潮目が変わり、中労委は賃金差別も人権侵害も認め、会社に話し合い解決を求めましたが会社が拒否、続く、東京地裁は裁判長が二度にわたり和解勧告をしましたが、これも会社は拒否し、今、東京高裁の職権和解勧告にもとづき、話し合い解決を目指して運動しています。
労働争議を解決しないい会社は疲弊します。
株価は、一万円越えが今では7500円台で低迷、今年の4月から9月決算は、純利益がマイナスです。食の不祥事は、2000年以降36件、死亡事故も7件、解雇争議など争議も12件繰り返す反社会的企業です。その結果がリストラの嵐です。根室工場、北陸工場閉鎖を打ち出し、今では子会社の蔵王食品も閉鎖を打ち出しました。
行き詰まりの打開策として、明治は徹底したコスト削減を社員に命じているが、「現場でできることなど、とうに無くなっている。一体何を削減しろと言うのか」と悲鳴が上がっています。そして、150億円投資してオリンピックのゴールドパートナーになり、食材を売り込もうとしています。しかし、賃金差別など人権侵害をする会や食の安全を守らない会社の製品は、食材提供基準違反で通用しません。
また、中国の天津に新工場設立など、世界に打って出ようとしていますが、そもそも、粉ミルクセシウム汚染事故を隠ぺいしたため中国から粉ミルク事業は撤退しています。食品事故多発、労働争議多発のブラック企業は世界に通用しません。
その結果が、明治の海外売上高比率は5%で低迷のままです。ILOは、明治がやっているパワハラ・セクハラを禁止する国際条約を採択しました。明治は世界から孤立しています。明治は、売れなくなった消費を売り込むため、高カカオチョコレートは脳の若返りに効く、Rー1ヨーグルトはインフルエンザに効くとあさイチなどで大宣伝し、売り込みました。しかし、メディアに批判され、国会で追及され、嘘がばれ、売れなくなってきています。
みなさん、明治乳業争議団65人中、すでに15人がならず者の烙印をおされたまま、無念にも他界しています。平均年齢も75歳を超え、これ以上の長期化は、人道上も許されません。
市民のみなさんにお願いします。私たちは断腸の思いで明治製品の不買を決断しました。不買行為は、ボイコットさんが提唱した消費者の正当な権利です。森永ヒ素ミルク事件もお母さんたちの不買運動で解決に追い込みました。ご協力、よろしくお願いします。
今、食品企業に求められていることは、食の安全を守ることと、社員の人権、尊厳を守ることです。このことなしに、明治の発展はあり得ません。
社員・消費者・酪農家・商店・株主のみなさんに訴えます。私たちはこのあらゆる争議が解決するまでたたかいます。
食の安全と8時間働いたら、普通に暮らせる社会をめざして、ご一緒に運動しましょう。勝利するまで、たたかいますので、ご協力のほど、よろしくお願いします。ありがとうございました。
連帯挨拶 日本婦人団体連合会・柴田 真佐子会長
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争議総行動にご参加のみなさん お疲れ様です。ご紹介いただきました日本婦人団体連合会・婦団連の柴田です。婦団連は「平和を願う女性の力を一つに」と朝鮮戦争のさなかの1953年4月5日に結成され、初代会長は平塚らいてうです。以来、平和・ジェンダー平等の実現に向け運動をしています。婦団連は、食の「安全・安心」を守り、子どもたちの安全と未来を守る立場で、明治乳業争議を支援してきました。
会社は、今回の高裁の「職権和解」を真摯に受け入れ、早期解決をしてほしい。このことを訴えにきました。救済申し立てから35年。長い年月が経ちました。人間の尊厳をかけて闘ってきた皆様も高齢になってきました。すでに15名の方が他界しています。人道上も放置が許されない異常な長期争議です。今こそこの機会に、解決すべきです。
婦団連は今までに、女性団体が集まって中労委に要請にも行きました。ですから、中労委命令の「付言」を読んだとき、争議の全面解決への道筋に結び付く、重要な提唱であると思いました。
中労委命令「付言」は、集団間格差の存在を「紛れもない事実」と認め、不当労働行為に関しても会社は「非難を免れ得ない」としました。明治乳業時代の異常な労使関係について明確に判断したうえで、「当事者双方の互譲による合意をもって解決すること」への道筋を示したわけです。ですから、この中労委「付言」の立場で、一日も早く解決をしてほしいと思います。
この間、「学校給食牛乳」異臭問題もありました。「異臭」を「風味」と言い換え、発生原因を酪農家や子どもの感覚にすり替える等、自社の責任を認めようとしませんでした。「脳の若返り」を謳った高カカオチョコレートの問題もあり、国会でも追及されました。
争議を抱えたままでは、東京オリンピック・パラリンピックゴールドパートナーの資格が問われます。東京オリンピック・パラリンピックに向けて争議解決こそが明治が国際的な信用を得ることになるのではないでしょうか。世界企業としてオリンピックに参加する、その前に、この長期にわたる賃金差別争議を話し合いによって解決をすることを訴えたいと思います。
食の「安全・安心」は食品会社の命です。私たち消費者は安全で安心な食べ物を食べたいと思っています。働くものの人権を守れない企業には、食の安全を求める私たち消費者の安全も守れません。明治乳業争議の解決は働く者の尊厳を守ることと同時に、「食の安全・安心」にとっても大切なことです。
経営者の皆さん、高裁の「和解勧告」を受け入れて、一日も早く争議を解決すよう要請します。
争議の一日も早い解決のために、婦団連も微力ながら支援します。ともに頑張りましょう。連帯のあいさつとします。
連帯挨拶 株式会社に「食の安全」求める全国の会賛同呼び掛け人・藤田まつ子さん
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● みなさん。こんにちは。 藤田まつ子と申します。
みなさん。私 実は、明治のチョコレートが大好きなんです。特に明治のアーモンドブラックチョコレート。そう 甘さ控えめでいて華やかなカカオの香りが口いっぱいに広がる あの「明治アーモンドブラックチョコレート」が大好きなんです。本当は・・・
でも もう 買うの やめました。食べること やめました。毎朝食べていた「明治ブルガリアヨーグルト」も 買いません。食べません。
明治おいしい牛乳も、買いません。絶対飲みません。6歳と3歳の孫たちに「キノコの山」をねだられても・・・心を鬼にしてダメと。
まるで鬼バアバです。
なぜか・・・それは「明治」という食品会社の作る牛乳やヨーグルトそしてチョコレートなどが本当に安心して食べられるものなのかと疑問を持ったからです。働く人の人権を守れない「明治」という会社には「食の安全」も守れないと思ったからです。
実際に牛乳の産地偽装はじめ、製品事故や不祥事の数々も明らかになっていますね。いのちや健康に直結する食べ物 食品会社の社会的責任は重いはずです。
私は、「食の安全・安心」と働く人たちの人権を守るためにも、明治乳業争議が全面解決するまで明治の製品は 買いません。食べません。
みなさん。一昨年76歳で亡くなった私の夫は、かつて、職場の自由と民主主義を求めて東京電力を訴え、闘った東京電力人権裁判原告の一員です。明治乳業争議団の皆さんとは千葉県争議団の仲間として、苦楽を共にし、歩んできました。息子が生まれたその年に提訴し、二十歳を向かえたその年に勝利和解。20年間に及ぶ闘いでした。明治乳業争議は、市川工場事件からは、すでに34年目、争議団の皆さんは、すでに平均年齢75歳を超え、まさに命がけで闘っています。
社長に申し上げます。 あなたが中央労働委員会や司法の和解解決に向けた働きかけをかたくなに拒否し、多くの消費者や各方面からの要請に背をむけていることに強く抗議します。 そして、一刻も早く解決のための話し合いに応ずることを求めます。
働く人たちの人権が守られてこそ、消費者が願う「安全・安心」の製品ができると思います。私は、「明治」という会社が「食の安全・安心」という社会的責任を担い、職場で働く人たちの人権を守るためにも、明治乳業争議が全面解決するまで、
「明治の製品は、買わない。飲まない。食べない」ことを あらためて宣言します。
争議団決意表明・小関 守 団長
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社前総行動に興味を抱いた外国人の質問に、JAL客乗争議団の細井さんに英語で話された内容を紹介します。
話しかけてきた方は、ジャーナリストとおっしゃっていましたが、
「何をしているのか?」
「明治乳業という、日本で有名な牛乳やチーズやヨーグルトを生産している会社で、国際的にもビジネスを行っているのだが、その会社が労働組合の活動家に対して、何年働いても低い地位、低い給与のまま、据え置いてきた。彼らは、それに対して会社に強く抗議しているところだ」
「ストライキをしているのか?」
「いや、今は彼らは全員、退職している。30年以上もその回復を求めて、会社を相手に闘っている。そして、私たちは、それをサポートしているいろいろな労働組合だ」
「それは、素晴らしい!」
というやり取り(英語で)がありました。
シュプレヒコール
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い全面解決を決断しろ!
一、(株)明治は、高裁の「和解勧告」を受入れ、人道上も許されない35年争議の全面解決を決断しろ!
一、製品不祥事・不正行為に対し、消費者の信頼に応えろ!
・裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
・企業の横暴を許すな!
・解雇・差別をなくそう!
・ストップ安倍改憲!
・憲法を職場とくらしに活かそう!
・明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう
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