”ばっきん”のブログ

日常生活中心のブログです。
平成28年9月から妻と息子、母の4人で暮らしています。

函館塩ラーメン考その2 お寒い函館のラ-メン事情

2013年10月24日 20時52分06秒 | 函館のラーメン考
前回のラーメン考をもう少し復習してみよう。

1 消えゆく老舗

伝統的函館塩ラ-メンは、老舗の閉店が相次ぐ昨今、極めて暗雲たる情勢にあること
は前にも触れた。10年ほど前に起こった全国的ラ-メンブームは、函館でも新興店の
登場を後押しした。
それは函館市制80周年を記念する事業として塩ラ-メンサミットが3カ年にわたり開
かれたり、湯の川温泉にラ-メンテーマパークができたりとお祭り騒ぎだった。
ボクは、もともと蕎麦好きだったのだが、こうした潮流に飲まれてみようと2003年あ
たりからラ-メンファンに転じたものである。
しかし、この間新興店舗は勢いを増したが、ブームの翳りとともに老舗の閉店が相次
いだ。
松風町の夜来香、汪さん、若松町の紅蘭、王さん,千歳町の松らく、日吉町の松楽等
である。
さらに開店間もない店舗もそれほど時を経ずして閉店のやむなきに至っている例も多
い。
全国的にラ-メンテーマパークが結果的に消失している現状は、当函館市も同じで、
湯の川らーめんブギも息絶えた。
ブームの終焉だけなら新興店の閉店だけで済まされるのだが、老舗の閉店は函館塩ラ
-メンにとっては痛手である。
なぜなら、老舗の多くは、地元資本の函館製麺組合(岡田・日の出・出口)の提供す
る麺を使用しているからである。
新興店の多くは、小林・熊さん・西山等外様の製麺業者とのつながりが多い。
したがって、函館経済の地盤沈下に拍車をかけているともいえるのである。
こうした事実から、ボクは函館製麺組合の麺を使用する店を大事にしようとおもって
いるのだが、それも意味をなさなくなりつつある。

2 若者の塩ラ-メン離れと旧市街の空洞化

函館でも若い世代は、あの脂っこく、くどい味のみそラ-メンを好む傾向が強い。
地元以外から流入した学生や転勤のサラリーマンは、汚い色の醤油ラ-メンを好む傾
向が強い。
塩ラ-メンを好むのはせいぜい1950年~1960年代前半でに生まれた生粋の函館人だけ
だ。
さらに函館の抱える社会問題の一つに急激な少子高齢化と人口減少がある。
そもそも、塩ラ-メンが好きなのは高齢者だからいいじゃないかと思うのは大間違
い。
大抵の高齢者は、高血圧、高脂血などの持病があるほか、加齢により比較的あっさり
とはいえ脂に弱い。
さらに経済的には、介護保険料、後期高齢者医療などが重なりラ-メンなど食べてい
る余裕はないのだ。
しかも、こうした高齢者は、空き店舗が目立つ旧市街地に多く居住しており、老舗の
閉店が相次ぐ現象とともに悲観的状況といわざるをえない。
急速な市民の高齢化と旧市街の空洞化は、伝統的函館塩ラ-メンの土壌さえもむしば
んでいるといえよう。

3 製麺工場が市内にあるのは「出口製麺」だけ

ボクは前回も、市内で作られたもの以外は函館ラ-メンとは認めない旨の発言をして
いる。
しかしながら、函館製麺組合に属する岡田製麺・日の出製麺の両社は、本社こそ函館
にあるものの工場はそれぞれ七飯町・北斗市にしか存在しない。
いわば、純血種の函館塩ラ-メンを食しようと思えば、出口製麺使用の店に行かなけ
れば駄目であろうとさえ考える今日この頃である。
本町にあるラ-メン店では、函館のラ-メンには「出口」の麺しか合わないと豪語し
てやまない店主がいる。
柔らかくて、のびやすく、スープをよく吸うのが特長である同社の麺を好む生粋の函
館人の減少も暗い将来の一端である。
蛇足だが、同社の麺は茹で時間が短くてすむ、かつての屋台では、もてはやされたで
あろうに違いない。
のびないうちに食べきる、ゆったりと味わうものではない-ラ-メンの真骨頂とはそ
ういうものだ。

4 「禁煙」、「分煙」と戦う老舗、嫌煙家は函館塩にありつけない。

老舗系で店内禁煙を実施している店は数少なく、大門界隈では汪さん(2012年閉店)
くらいだっただろうか?(ゆうみんはランチタイム禁煙である)
客層が男性でやや年配のサラリーマンがターゲットの老舗では、禁煙に踏み切るのは
つらいようだ。
今時、職場で自由に喫煙できる環境は極めて少なくなりつつあるし、一般家庭でも事
態は同じだ。
女性や子供客にも悪影響を及ぼす環境では、今後発展の余地はないし、第一ボク自身
嫌煙家であるため、喫煙可のラ-メン店にはできればはいりたくない。
よって、老舗で空気のおいしいお店を探すことは、愛煙家の唯一の楽しみである昼時
の一服を締め出すことにつながり、至難の業なのである。

5 湯の川らーめんブギの挫折

札幌ら~めん共和国ができた頃は、全国にラ-メンテーマパークが乱立した時期であ
る。
当函館市は何事も流行が少し遅れてやってくるのであるが、2005年6月3日湯の川観光
ホテル内にファンには待望のテーマパーク「湯の川らーめんブギ」がオープンした。
だが、何事にも熱しやすく冷めやすい函館人の気風に翻弄され、最後は5店舗のうち
ラ-メン専門店は「ずん・どう」1軒だけになっていた。
そもそもこの企画、当初よりホテルのオーナーであるナムコが企画したものである
が、
運営は地元スタッフに任せきり、そもそもあまりラ-メン好きでない人たちの運営の
ため、行き詰まりも早かった。
さらに、伝統的函館塩ラ-メンの店が1軒もなかったのも致命傷で、ホテルの経営も
交替したところからあっけなく撤退してしまった。(2008年8月末閉店)

6 ラーメンブームが去った後に残ったものは

2013年新横浜ラーメン博物館で大成功を治めた新函館マメさんは、ウォーターフロン
トの末広町の店舗を引き払い、宝来町に小店舗として移転した。

塩ラーメンサミット以後は、日本各地で行われる物産展への出店に精を出す一部の有
力店舗が好調なだけで、函館市民には目が向けられていない。

ラーメンブームを契機に台頭した店では、ラーメン業界に見切りをつけ、違う土俵で
の活躍に転じているところもあるやに聞く。

このことからも、函館のラーメン事情は塩ラーメンサミット以前よりよくなったとは
いえないのではないだろうか。

イメージ 1

写真は、函館駅前の棒二森屋百貨店内にあるレストラン和家の塩ラーメン
函館塩の考えられ得る具材をすべて載せたかに見えるものだが、、、、






他人丼を作ってくれたのは身内の妻

2013年10月24日 19時22分46秒 | ウチごはん
タイトルに意味があるわけではないのだが、ちょっと洒落たつもりが10月24日の夕食だ。



例によって、丼には蓋が・・・

それを開けると・・・・



豚肉、玉子、たまねぎ、しいたけたっぷりの他人丼の登場だ。

外食すると時に丼物はしょっぱくなりすぎることがままあるが、

さすがに自家製はそうはならない配慮が行き届いている。



今回は、これにひじきの煮も付いた。

これも妻の製作で、味付けもボク好み。



しば漬けとネギと人参、豆腐の味噌汁も付いてご機嫌であった。

さて、一年前は、我が家で天ざる。

どうやら今日は、ご馳走が食べられる日なのかも知れない。


我が家の天ざる御膳
10月24日の夕食は、待望の天ざる御膳となった。いつもは「もりそば」なのだが、海苔が加わっただけで豪華さを増す。天ぷらは、かにかま天、ピーマン天のほか、オリジナルのか...




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今年3回目・・・しかも全て醤油味@星龍軒

2013年10月24日 15時52分42秒 | 外食ラーメン
10月24日(木)の昼食は、本当に久しぶり今年3回目の星龍軒だ。

いつも遠くから、店の前の行列を眺めては、「今日も無理か、、、」と諦めたのが何回か知れない。

ところが、今日はその行列がない!

いさんで店に入り、醤油ワンタン麺をコールする。



なんだかんだいっても今年に入ってたった3回目の同店、

直近の3年間は、17杯、15杯、16杯のラーメンを食べてきたのに、、、

このことでは、「にくき観光客め」という気持ちだ。

ところで今年の3杯は、いずれも醤油味のラーメンを選んだ。

これは、ただただ塩ラーメンを連呼する観光客に対する一つの当てつけ意味もあるが、

同店の醤油味はなかなか捨てがたい・・・ボク的には塩を凌駕していると思っていること。

そして、ワンタンが食べられる店では、ワンタンをという気持ちが支配するから。

やはり、星龍軒は偉大だ。