毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 253

2018-11-29 23:59:59 | 本 3

 

冷えると思ったら雪が積もっている。

冷え性とは無縁と思ってきたけれど、この冬は足の指先がひんやりする。

そうだ、どこから仕入れたか覚えていないけれど、

簡単な冷え性チェックというのがあって、

ずばり、お尻(生尻)に触って冷たかったら冷え性だそうな。本当か?

触ってみた(笑)。

う~ん、触っている手のほうがひんやりしてるけど、腕よりは冷たいかな。

なんてお尻の温度を確認している場合ではない。

今日は29日。また例のシリーズの日だ。真面目な性格だったんだな、私って。

 

ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 白墨人形/C・J・チューダー 中谷友紀子訳

 自分がそう主張していたんだという顔で。

 

スティーヴン・キングの大ファンで、

出版されている本は読んでいる(&積んでいる)ほうだと思います。

その巨匠キングが「わたしの書くものが好きなら、この本を気に入るはずだ」と推しているだけあり、

面白くないことはないのだけれど、やはりキングにはまだまだ敵わない。

キング小説ベストランキング上位の「IT」と「スタンド・バイ・ミー」とお下品(笑)が混ざった感じ。

”秘密ってのは、ケツの穴と同じだ……誰でも持ってて、汚さにちがいがあるだけだ”

キングが書きそうな言葉でしょ(笑)。お下品ー!

って、著者は男性かと思いきや、46歳になる女性。 

上の言葉を証明するかのごとくラストはみなケツの穴(失礼)状態。

やっぱりキングとは違うなぁ。キングを求めてはいけないのでしょうけれど。

で、その後キングを無性に読みたくなって未読既読の本を手に取っているのだけれど、

もう何を読んだらいいのかわからない。

キングの長編って半端な量じゃない。眩暈がするほど分厚い。

短編、中編は、あまりぱっとしない(失礼)ことも多いし。

大きな字のキング本出して欲しい(笑)。

 

 

 

 

 解錠師/スティーブ・ハミルトン 越前敏弥訳

「なんだそいつは、十二歳ぐらいか」

 

いくつもの賞を獲得したそうだけど、私にはどうもダメだったな。

あくまでも私個人の感想です。

ミステリというよりボーイ・ミーツ・ガール話というか、

時系列がぐらぐら、トラウマになった原因の事件をずるずると明かさず、

性的な話なのでここには書かないけれど、ネタバレにもなっちゃうし、

そういう凄惨な場面を見てしまったことで話すことができなくなったのに対し、

そういう凄惨な場面を見てしまったにもかかわらず肉体的には平気でやってしまうというのが、さて。

いえ、私は男性ではないので肉体と記憶のバランスはわからないけど。

そしてまわりはぼろぼろ死んでいくのに対し、自分は死なないんだな。

4人組とのところまでは面白かったのだけれど、原因解明から気持ちがどんと離れてしまった。

これだけ賞をとっていても、読み手によって感想はかわるし、みな同じならそれも怖い。

 

 

 

 

 空飛び猫/アーシュラ・K・ル=グウィン 村上春樹訳

 ちびっこのハリエットは、もうとっくに教会のとんがり

 

村上春樹氏の訳なので児童書だけど読んでみた。

言葉の選び方つなぎかたがとてもきれいでスムーズ、

絵本や児童書って大人向けと違い、

いかに小さな子供でもぱっと理解ができるか、すんなり飲み込めるか、情景が浮かぶか、

そこが一番の肝かと思います。そういう面ではさすが村上さん。

が(笑)。

ジェーン・タビーお母さん(もちろん猫)の口調が新美南吉っぽい?

「手袋を買いに」の狐のおかあさんを思い浮かべてしまった。

ゴミ捨て場の聖女というか。

もっとくだけたバージョンも読んでみたい。もちろん村上さんの訳で。

 

 

 

 

 少年のはるかな海/ヘニング・マンケル 菱木晃子訳

とふきげんにはならないと。父さんがすてた海と、父さんをすてた母さん……。

 

ヘニング・マンケルの児童書です。良書。

ヘニング・マンケルに関してはあまり情報がなくて、詳しいことは知りたくてもわからない。

ヴァランダー・シリーズを読んでいても、母親の存在が薄いんだな。

この本でもお母さんはこの少年を捨てて家を出ている。記憶にすら残っていない。

最後のほうでのお父さんの言葉、

「自分がわすれられないことをしたということが、だいじなんだと……。」

なんだがすごくこの言葉、この齢になった私まで励ましてくれた。

 

 

 

 

 アンソロジー ビール

 

 

 アンソロジー おやつ

 

 

 

大胆にも2冊まとめて。

期待しすぎで読み始めたのがいけなかったのか…。

「ネパールのビール」は秀逸だった。

これは道徳の教材にもなっているようだけど、読んでいて私も「反省」。

この前の「〆切り本2」の田辺聖子氏や「アンソロジー お弁当」の白石公子氏、

今回の「ネパールのビール」、これが読めたのは収穫でした。

 

 

 

以上、次は何を読んだらいいのかわからず困る、253回目でした。