毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

別れを惜しむ間もなく

2019-08-06 23:17:17 | 2019

 

数日後に娘が引越しをすることになっていて、

使わなくなった家電や生活用品をいくつか受け取り我が家で使うことに。

そのいくつかの中のひとつが電子レンジ。

我が家の電子レンジは18年くらい前のものだと思う。はっきりと覚えてはいないけれど。

娘の電子レンジは3年前に購入したもの。

新居では別ルートで電子レンジがやってくることになっていて、

娘の電子レンジは処分するか、リサイクルショップに出すか、我が家のレンジと交換するかの三択。

 

我が家の18年レンジはとりあえず使えてはいる。

たまに「ピーピーピー」のおしらせ音が鳴らなかったり、

スタートボタンを押した直後ターンテーブルが数秒唸り倒れる前の独楽のような回転をしたり、

あと温めムラがあったりはするけれど、

だからといってそろそろ壊れそうだと感じることも買い換えようかと考えたこともなく、

このままあと数年は使い続けるつもりでいたのだけれど、

娘のレンジ3年ものを処分するより、我が家の18年はいずれ引退することになるだろうし、

順番でいったら処分するのは我が家の18年が妥当だろうと話は決定。

 

予定では処分するのはまだ先、引越しが片付いてからのつもりでいたのに、

どういうわけか今日、急遽レンジの交換及び処分ということになり、

さきほど娘と一緒に「じゅんかんコンビニ」に行き、18年ものの我が家のレンジを処分して帰って来ました。

 

急だったので、綺麗に掃除をしてあげるとか、感謝をこめて最後のチンをするとかもなく、

トランクに積み、じゅんかんコンビニの家電処理の搬入口へ。

手前にレンジを置くと後から利用する人の邪魔になるだろうなと、

奥のほうへ電子レンジを「ありがとうございました」の言葉と共に押しだすと、

ゴトンと重い金属音とともに見事に電子レンジが転がりひっくり返った。

今まで正面しか見たことがなかったのに、最後の最後に電子レンジは私に背を向けた。

なんだか自分が極悪人のように思えてならない。

極悪人だ。

娘のレンジをキープしつつ、壊れる時が来るまで18年レンジを使い続けてあげればよかったと後悔しています。