先週図書館から5冊借りた本のうち3冊に挫折。
読もうとする力のなさと、選り好みしてしまうクセと、選書力のなさというか自分の勘の鈍さが嫌だなぁ。
それでも残り2冊のうちの1冊はなかなか楽しく読めた。
今回は2冊しか読んでないでのすが次回に持ち越さず。
ではいつものようにこの10日に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
彼女のいない飛行機/ミシェル・ビュッシ 平岡敦訳
しかし未来の読者は、わたしより狡猾だと自任しているしていることだろう。きっと執拗に調べを
20ページから抜粋します。
《イスタンブール発パリ行きエアバス五四〇三便が、一九八〇年十二月二十二日から二十三日にかけての深夜、フランスースイス国境恐怖の山に墜落した。乗客、乗員百六十九名のうち百六十八名は、激突の衝撃、および直後の火災により死亡。ただひとり、生後数ヶ月の乳児だけが墜落時、キャビンが炎に包まれる前に機外に放り出され、奇跡的に生存が確認された》
この飛行機には身体的特徴が良く似た出生日の近い二人の赤ちゃんが乗っていて、どちらの両親も事故死。
二組の家族が女の子は自分たちの孫だと主張する。
それってDNA鑑定でしょと思いきや、1980年当時はまだ行われておらず、さてどうなるのか。
もやもやっとする箇所はいくつかでてくるし、
中盤あたりでこれはもしかしたらとやんわり先の想像が見え隠れするし長いけれど、
最後に見つけた手がかりが意外で拍子抜けというか、そこに着地するのかと結末より驚きでした。
前回のトマス・ハリスがあれだっただけに、なんだかんだいっても最後まで楽しめた。
でもやっぱりもやもやっとするかなぁ(笑)。
登場直後はドン引きだったマルヴィナ、
これミスキャストというかどうしてこのキャラを作ったんだと疑問符が浮かんだけれど、
読み進めるうちになんだかどんどんナイスな存在になってくる。
何気に表紙はマルヴィナだし。キャラ濃いし。
ああ、もやもやを次々指摘したいのだけれど、それをやってしまうとネタバレ直結で、
いやぁ、さらにもやもやするというもやもや連鎖に陥っています(笑)。
老い力/佐藤愛子
子供、老母、家事手伝いなどという弱い者を虐めるのは私の本意ではない。
ひょっとしたら、佐藤愛子さん初読みなのでは。
いかに上手に枯れるか、五十代~八十代と書きつないできた「老いと死」についてのエッセイ。
が、ここでとても興味をひく話がでてきた。
北海道の浦河町の丘に立つ別荘、ここで超常現象多発したらしい。
佐藤さんってそっちの話を書くのかと驚いたのと、
北海道の浦河町の丘に立つ公務員官舎で私は子供時代の何年か過ごしたことがあり、
え、それって同じ場所? え、どこどこ、何があったのと、
「老いと死」よりも浦河にロックオン。
このことについて一冊書いてあるらしく、さっそく予約をいれてしまった。
次回はきっとこの本が登場することと思います。
以上、270回目でした。