毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 295

2020-10-19 23:42:42 | 本 3

 

前回「ヤドカリの鳴くところ」から頭と心の切り替えに西部劇を観るという、

なんだかとんでもない荒療治を行ったのですが、

効き目ありすぎでそっちにどっぷりはまってしまった。

 

 

 

 

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これがその映画、ゴールデン・リバー。

山師と殺し屋の兄弟と連絡係の4人が絡む話なのだけど、

なんていうんだろ、ひょいと肩透かしを食らうというか、

なんだこの映画と見入ってしまい、

原作を調べ、図書館へ借りに走り、一気に読んでしまった。

 

 

 

 

 シスターズ・ブラザーズ/パトリック・デウィット 茂木健訳

 

 

小説では兄弟が逆の設定になっていて初めとまどったけれど、

数ページ読めば問題なしで慣れた。

どうしても映画と小説の違いを探す読み方になってしまい、

あら探しではなく、これはこれで面白くてあっという間に読了。

さらにそのあともう一回映画を観直すという凝りよう。

何かいいことを語りたいのだけれど、

今現在映画と小説がアタマの中でごっちゃになってしまっていて、

言えるのは好きな類にランクインだよなということ。

この本は買う予定。

 

で、どうでもいいことのようだけどこだわってしまうことについて書きますが、

映画やドラマで主要出演人物が髪を自分でばっさり切るシーンってあるじゃないですか。

長い髪をむんずと掴み、裁ちばさみでじゃりっじょりっと切る。

切り終わった直後のシーンではまさにざんばら、ぶつ切りの状態なのに、

次に登場するときは、あら、どうしたんですかというくらいきれいに整っている。

あれ好きじゃないんだなぁ。

リアリティ追いすぎでしょか。

ところが、このゴールデン・リバーは違っていた!

最初の頃にイーライ役のジョン・C・ライリーが、

妙に似合ってないロン毛をハサミでじょきじょき切るシーンがある。

弟(小説では兄)チャーリーに後ろの部分を手伝ってもらうのだけれど、

虎刈り状態の仕上がり。

が、この虎刈りが自由気ままに伸びていく状態でラストを迎えるのだ。

後頭部ばかり注視していたのかと訊かれたらそうですと答えるしかない。

映画のなかのイーライも小説の中のイーライもいい。

小説ではイーライの語りで成っているのだけれど、

なんともこのイーライの持ち味がいい。

なんで創元推理文庫からでているのか謎だけど、

映画も小説もどちらもこれはめっけものだと思います。

 

 

以上、17ページの6行目はついに消えた295回目でした。

 

 



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