今日は暑かった。
34.3℃まで上がったそうで、札幌としてはすごい気温かと。
さて17ページシリーズの日ですが、17ページの6行目は今回も省略。
読んだ本をざざっと載せていきます。
まずは前回読んだ大聖堂の続編3冊。
大聖堂 果てしなき世界 上/ケン・フォレット 戸田裕之訳
大聖堂 果てしなき世界 中/ケン・フォレット 戸田裕之訳
大聖堂 果てしなき世界 下/ケン・フォレット 戸田裕之訳
前作大聖堂から200年後のキングズブリッジが舞台。
前作の登場人物の子孫が登場するも、前作未読でここから読み始めてもOK。
エドワード2世の時代の話だというので結構期待していたのだけれど、
その時代の話というだけでエドワード2世が直接話に絡むことなくちょっと残念。
エドワード2世って違う方面でちょっと有名な王で、
見かねたイザベラ王妃が愛人とクーデターを起こし王を幽閉、
ここからが嘘なのか本当なのかあれですが、
肛門(わお)に焼火箸を突っ込まれ拷問死。
昔読んだ英国歴史本でエドワード2世肛門と強烈にインプットされてしまい、
今回どう出てくるかと、前回がエロス、バイオレンス、サスペンスでしたから、
ケン・フォレットさんどうするのだろと読み進めたのですが、出てこず残念。
長く分厚い3冊でしたが、前作と似たパターンで新鮮味に欠けたかな。
悪人は徹底的に悪く、最後に善は勝つ大団円。
次作火の柱3冊予約いれてあるけれど、さらに新鮮味に欠けていたらどうしよう。
朗読者/ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳
寝付けない夜、今まで読んだ本を頭の中で思い起こしたり、あらすじを辿ったり、
あれはどういうことなのだろうと振り返り考えたりするのですが、
そういう夜にこの本は何度も登場する本で、
一度読み、映画も観(邦題はがっくしな題だったけど)、今回再読。
あらすじが気になる方は検索するとたくさん出てきますのでそちらを参考に。
今回は丁寧に読み進めたつもりだけど、これだという答えが見つからず。
どこまでも迷路のような本です。
きっといつかまた読み返すと思う。
ブックショップ/ペネロピ・フィッツジェラルド 山本やよい訳
先に映画を観て、その色彩があまりにも美しかったので原作を読んでみた。
映画でもその不条理さにやるせなさや怒りや憤りを覚えるのですが、
原作は映像がない分さらに不条理度アップというか、映画よりひどい結末。
大聖堂のような勧善懲悪にはならず。
もう一度読んでみる気になっている本。
クージョ/スティーヴン・キング/永井淳訳
キングだキング!
ずっと昔に買ったはいいけど最初の数ページで気乗りせず置いてしまった本を読了。
奥付を見ると、平成三年四月五日 六刷となっている。
そのころに買ったのだから、28~29年近く眠っていたということか。
キング特集の雑誌で浦沢直樹氏がこのクージョのことを取り上げていて、
それで長い眠りから現生に呼び戻したのだけど、
いやぁ、久しぶりに恐怖のキング作品でした。
真夏の40℃の炎天下に故障した車に閉じ込められた母と幼い息子を襲う狂犬病のセントバーナードのクージョ。
オカルトもホラーもスーパーナチュラルもでてこないキング本は久しぶりのような気がする。
二人は助かるのか。助けが来るのか、立ち向かうのか。
ラストはそっちに行くのかと少しの驚き。
この夫婦はどうなるのだろ。
狂犬病にかかった犬に襲われるということに目が行ってしまうけれど、
主要登場人物の設定心理描写はうまいなぁ。
ライディング・ザ・ブレット/スティーヴン・キング 白石朗訳
クージョでキング波がざぶん。
実はこれでこの本は三度読んだことになる。
キングの小説のベストとか傑作選とかおすすめとか閲覧しても、
この「ライディング・ザ・ブレット」はまず出てこないし、
ブック〇フで100円で棚の隅にあるのを見かけると、ううっと悲しくなってしまうほど、
どういうわけか好きなんです、この本。
クージョとは違う、なんというか読後にやってくる肯定感。
決してハッピーエンドというわけではないのだけれど。
キングの子供時代がきっとベースになっているのだと思う。
次もキング本を読みそうだ。
ああ今日は長い。
図書室/岸政彦
これは好きだ。図書館本なのだけれど、繰り返し2度も読んでしまった。
買うな、文庫化まで待つか、単行本を買うか思案中。
かなり好きな手ごたえなので、岸政彦氏をいろいろ検索しているうちに、
キングのITが暗記するほど大好きだという記事を見つけてしまった。
納得。なんだかこの本を読んですごくわかる気がする。
これも終わりはそっちに行くのかという、
そっちにいったからあの独特な読後感を得られるのかと。
なんかすんごく好きだな、この話。
この他にあと2冊読んでいるのだけれど、もうやめにします。
ああ書いた書いた、久々に長々と勝手に書かせてもらいました。
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