毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 289

2020-06-29 23:59:59 | 本 3

 

不条理とは

【不条理】 すじみちがきちんと立たないようす。道理にあわないようす。「━な言い分」

手元にある新選国語辞典にこのような説明がのっていました。

ここ最近、不条理な本や映画にあたってしまう回数が多く、

もやもやというよりやるせなさというか、

パンチ食らわせてやれーと思うことが多く、

私としては読後感はすきっとするほうが好みです。

 

 

では簡単に前回から今日までの間に読んだ本を。

 

 

 

 探検家とペネロペちゃん/角幡唯介

 

角幡さんの本が好きでエッセイもノンフィクションもほとんど読んでいるのですが、

角幡さん徹底的に親バカ全力で親バカ、一冊仕上げてしまっている。

図書館本だから笑えたけれど自分で買った本ならどうだったろ。

 

 

 

 記憶の盆をどり/町田康

 

 

久しぶりに読む町田さんの短編集、不条理本でした。

付喪神をまた読めたのは嬉しかったけれど、あれはやはり絵のある絵本版のほうがいいかと。

 

 

 

 

 骨を弔う/宇佐美まこと

 

犯罪の裏に不条理あり? タイトルの骨に反応して読んでしまったけど。

 

 

 

 

 オスロ警察説人捜査課特別班 フクロウの囁き/サムエル・ビョルク 中谷友紀子訳

 

前作アイム・トラベリング・アローンのときも感じたのだけれど、

詰めが甘いというかすべて回収されておらず、

大半が主人公のトラウマと会話で都合よく一冊終わってしまった感じ。

残酷さ猟奇的かつ派手な展開にすればすべての読み手が喜というわけではない。

オランダの書評サイトで賞をとっているそうで、

OKな人も多いということなんでしょが、私は躊躇うな。

そこまで緻密にできているわけでもないし。

第三作も昨年上梓されたということで、次作に進むか考えるな。

イラつきながらとどめの一冊を求めて読んでしまいそうでもあり。

一作目は班長ムンクの孫が誘拐され、

二作目は班長ムンクの娘が被害者に、これだけでもありえんだけど、

そういうことをフィクションの世界で突っ込んではいかんのかな。

三作目はムンクの元妻か。あ、いけない、いけない。

 

 

 

 

 償いの雪が降る/アレン・エスケンス 務台夏子訳

 

タイトル買いはしないな、このタイトルだと。

でも中は面白かった。私のなかではかなりのヒット本。もう一度読み返したい。

不条理なことがどーんと詰まっているのだけれど、最後はよかったねと心の靄が晴れる本。

奇抜なことはなく、登場人物のキャラや人間関係の物語でもあり、

大した予備知識もなくこういう本にぽーんと当たるのはかなりラッキーなのでは。

 

 

 

 

以上、6行目が一度も出てこなかった289回でした。



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