今回はあまり読んでいません。特に何か忙しいことがあったわけではないのですが、
のんびり小分けに読んでいたせいでしょか。
いつものように17ページの6行目をアタマから書き写しているだけなので、説明は今回は省略しましょう。
いつも彼らはどこかに/小川洋子
していた。
政と源/三浦しをん
いう言葉に心惹かれたらしい。期待のこもった眼差しが、奇怪な風体の源二郎に注がれた。
とっさの方言/小路幸也 大崎善生ほか
を掛ける>に、鍵を掛ける際の擬態語<ピン>が加わって<じょうを、ぴん、
善夫の青春 別離/つげ義春(新潮文庫)
不思議といえば 蟹はなぜ 横に歩くのか これもまた 解らない 解る虫と書いて 蟹と読ませるのも よく解らない
無力で内気で賢明な彼らのための物語 小川洋子 と帯に一文が書いてあります。
小川さんの小説に出てくる人物って、いつも社会の片隅で目立たぬよう邪魔にならぬようひっそり静かに生きていて、
颯爽としたとか、快活とか、とびきり元気な人はまずいないな。
(すべての作品を読んでいるわけではないので、既読の範囲内ですが。ミーナとルートくんはちょっと元気だったかな)
8篇の短篇のうち、3篇はなんだかよくわからなかった(笑)けど、断食蝸牛は発見だったし、
竜の子幼稚園では不覚にも泣きだしそうになってしまった。
ビーバーの小枝の最後の頁はどこかに書き写しておきたい。
政と源は、読みやすい、わかりやすいのに、心のツボを押さえていて、
国政も源二郎も清子も花枝も、全然違う人物なのに共感してしまう自分っていったいなんなんだと。
ただこのイラストは私個人の感想ですが、いらんと思います。
そうそう、前に藤の花の季節に子供の頃のかんざしのことを書いたことがありますが、
あのかんざしが、この小説にでてくる「つまみ簪」だと判明。そうか、これなんだ、つまみ簪っていうんだと感激。
私としては、「舟を編む」より好きだな。やっぱり三浦さんはオトコものの話が面白いのは何故でしょう。
BLではないですけど・・・。
方言の面白いところは、他県の人から指摘されるまで、その言葉は全国共通であると地元民が信じている点である。
指摘されたわけではありませんが、前にも出した「うるかす」、これが方言だったとは驚きました。
だって、うるかすほど適した表現って他にはないでしょう。
食器を水につけ洗いやすくするのに「うるかす」以外になんと言えばいいんだい。
って、これが、この感覚が方言の持ち味なんでしょね。
私の亡き母は秋田県鷹巣出身なのですが、方言は一切使っていなかったと記憶しています。
使わないようにしていたんでしょかね、これだけはもうこの世にいないので答えてもらえないのですが。
亡き父はどこの言葉なのか、北海道弁なのかなんなのかわかりませんが、いろいろ飛び出していましたわ(笑)。
たくらんけ、たくらんきょ、ガッチャキ、はんかくさい、こわい、ばくれ。
夫の母のルーツはわかりませんが、同じ北海道人なのにこれがまた違うんですね、??になる。
たとえば煮物を「ちょっと甘かったかい?」と言う。
全然甘ったるくないのに何を甘い甘いというのかと不思議だったのですが、
どうやら味付けが薄いということを言いたいのだと判明。
あと夫の母は「なぁ~んもだぁ」もよく使う。微妙に「なぁ~ん」がのびる。ここがミソでしょね。
北海道から沖縄まで、64人の作家が愛と故郷への思い込め書いたエッセイ集なのですが、
いやぁ、日本は広いわ。「ごしたくてずくがねぇずら」とか「ちんぷりかえる」なんてもう、これは愛よね。
「じょっぴん」なんて、たしかに昔はうちのばぁちゃんも言ってたかも。今では死語(死方言)でしょか。
全国の「おはよう」大集合!というのもあるのですが、「おばんでした」はつかうけど、
「おはよーございました」って北海道で使ってます?あぁ、キリなく熱く語ってしまいそう(笑)。
って、朝のあいさつで「おはよーございました」って言われたことないと思うのですが。
かちゃっぺないと同様、北海道のまたどこか違う地域でよく使われてるのかもしれませんね。
つげさんは、図書館から「ちくま文庫のコレクション」を借りて極めようとしたら、
ちくま文庫が全巻揃っていなかった(過去には揃っていたのかもしれませんが)ので、
新潮文庫を借りてみたら、ちくま文庫ですでに読んでいる話が収録されていた…。
別離は何度よんでもキツいです。悲惨で辛くて悲しい。
夢もチボーもない世界ですね
以上、17ページ6行目79でした。