ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

クリスマス・ソングと毎日食べるカツ丼

2023年12月26日 | 見る聴く感じるその他

                      アーヴィング・バーリン


【Live Information】



 クリスマスが終わった。。。
 やっと。
 いや、クリスマスそのものがイヤなのではないのです。
 いわゆる「クリぼっち」(クリスマスにひとりぼっち)だって気にならないし。(むしろ「クリぼっち」な人を笑いものにする人こそが実はクリぼっちになることを一番おそれている人なんだろうな~、と思ってヒヤヤカに笑っております
 演奏のたびに、必ずクリスマス・ソングがセット・リストにあるのがイヤなのです。


     


 もちろんクリスマス・ソングがキラいなわけではありません。
 クリスマス・ソングは、むしろ名曲佳曲のオンパレードですからね。
 しかし毎年12月になると、街中にあふれかえるクリスマス・ソングの数々。
 どのお店に入ってもクリスマス・ソング。
 どのライブでもクリスマス・ソング。
 「そんなにクリスマス・ソング好き?そんなに演奏したい?」と心の中でゲンナリすることもしばしば。
 つまり、大好きなカツ丼でもステーキでも、毎日毎日出されると「食傷気味」を通り越して見るのもイヤになるのと同じ、ってことだと言いますか。(もっとも、見るのがイヤになるくらいステーキを毎日食べたことはないんですが。。。) 
 

 もっとも、自分のライブであっても結局クリスマス・ソングを全くやらないわけにもいかず。
 ワガママが言える状況では、せめて「一晩に1曲だけ」とか、「イントロにクリスマス・ソングの一節を使う」とか、「曲と曲のつなぎやMCの時に、ピアノさんにさりげなく弾いてもらう」、くらいにとどめるようにしております 
 とはいえ自分の店では、「そうは言ってもクリスマス・イブとクリスマス当日くらいは」と思って、その2日間はレイ・ブラウンのクリスマス・アルバムと、ジョン・レノンのベスト・アルバム(「ハッピー・クリスマス」が入っている)をかけました。
 ジョンのベスト・アルバムには彼の作ったクリスマス・ソング「ハッピー・クリスマス」が入っているし、ピアノで奏でる曲も多くて、とくに「夢の夢」~「マインド・ゲームス」~「ラヴ」~「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」~「イマジン」~「ジェラス・ガイ」と続く流れは、エモーショナルなジョンの歌声がとても映えて静かな夜にぴったり合う気がするんです。


     
     『クリスマス・ソングス・ウィズ・レイ・ブラウン・トリオ』

     
     『ジョン・レノン・コレクション』


 クリスマスの曲といえば、「ホワイト・クリスマス」。
 アーヴィング・バーリンが1942年の映画「ホリデイ・イン」のために作詞作曲した、ポピュラー音楽史上に残る名曲です。
 1942年にはビング・クロスビーが吹き込んだレコードがビルボードのポップ・チャートで11週連続1位の大ヒットを記録しています。
 この曲は数多くの歌手によって歌われていますが、そのすべてのバージョンを含めたレコードの総売り上げ枚数は1億枚を超えていると言われています。

     

 バーリンは、アメリカでもっとも成功した作曲家のひとりで、ガーシュインからは「アメリカのシューベルト」とまで絶賛されています。しかし、そんな大作曲家なのにもかかわらず、彼の曲は、海賊版を除いてスタンダード曲集には収録されていませんでした。
 「ホワイト・クリスマス」でさえも。
 ぼくも先輩から渡された「ホワイト・クリスマス」のCメロ譜(メロディとコードのみ書かれた楽譜)を大事に取っておいたものです。
 実はバーリンは、「自分の曲を他人の曲と一緒に本にしないでくれ」という遺言を残していたそうです。
 つまり、出版するなら「アーヴィング・バーリン曲集」としてしか出してはならない、と。
 そうか~、それで探しても探してもホワイト・クリスマスの譜面がどこにもなかったんですね。
 今は遺族の許可が得られているそうで、いわゆる「黒本」にもちゃんと載っています。
 よかったよかった


     
     アーヴィング・バーリン
 

 ちなみに、「クリスマス」はイエス・キリストの「降誕を祝う日」で、実はキリストの「誕生日」ではないんですね。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年1月のライブ予定

2023年12月22日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



月5日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 近藤良(cello)、クロミツ(violin)、赤田晃一(sax)、皆木秀樹(bass)、岩本象一(drums)
   【料 金】 チャージ1500円+飲食代
   【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)


月8日(月:祝)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 チャージ1500円+飲食代
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


月13日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


1月19日(金)
  岡山 GROOVY 
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 080-5230-4240)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チャージ2000円+飲食代
   【演 奏】 20:30~ (2回ステージ)


月27日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums) ほか
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライブ会場での写真撮影について

2023年12月20日 | 価値観
【Live Information】


 ライブってやっぱりいいなあ、と思います。
 パッケージされたディスクでは味わえないものを体いっぱいに感じられるからです。
 ライブへ行ったときにつきものなのが、写真撮影です。
 カメラ付き携帯電話が当たり前に普及しているうえ、誰もが撮影した写真を全世界へ向けて手軽に発信できる現在は、その楽しさが生活の一部となっている時代ですし、それを自分も享受している自覚も充分あります。


 先日、何人かの音楽好きな方々と話している時に、話題がしぜんと「ライブ時の写真撮影」になりました。
 ありていに言うと、ライブ時の写真撮影時に客席の方を写すのは可か否か、ということが話の出発点です。
 これは「肖像権」に関わる話ですね。


 ぼくは、肖像権はいわゆる有名人にあるもの、と思っていたんですが、これは不完全な知識です。
 簡単に言えば誰にでも「肖像権」はあるんですね。
 そのうえで有名人の肖像権には「商品を売る時にお客を引き付ける力」、つまり商業的価値があるため、また別に保護されなければならないもの、ということだと言っていいと思います。
 ちなみに、これは裁判で判例が出ているだけで、実はそういう法律があるわけではありません。


 一般的にいう肖像権とは、「人はみな私生活での容姿を無断で撮影されたり、撮影された写真を勝手に公表された場合、不快感や嫌悪感、さらには恐怖を感じる場合があるため、こういった精神的苦痛を受けないよう保護を受ける権利」です。
 ぼくもつい昨日、店内で無断で写真を撮られ(「無断」というのがポイントです。一言断ってくれればいいのに、知らないうちに正面からの顔をこっそり撮られました。シャッター音はしなかったので、無音アプリを使って意図的に隠し撮りしたのだと思います)、それをFacebookにこれまた無断で、根拠のない遠回しの苦情めいたコメント(←確認したけれどこちらに落ち度はない)とともにupされました。
 本当に嫌な思いをしました。


 そして、ライブのステージを撮影した時に他のお客さんなどが写り込んでしまう場合ですが、これは社会的な常識の範囲内であれば問題ない、ということだそうです。
 つまりわざわざ客席の特定の人を狙って撮影するのは×、ステージを撮影した時に写り込むのは○、と考えられます。
 ただ、明確な線引きがあるわけではないので、気遣いが必要なケースもあるでしょうね。
 それにホールの客席と違い、ライブハウスは客席の配置の関係で他の方の顔が写る可能性があるのも考慮しておいた方がいいのだと思います。
 (ほかのお客さんがあまり大きく写るようならボカシやマスキングを入れるとか、トリミングでよけいな部分を切り取ってupするとか)


 ただしこういう「法律」があるわけではなく、マナーとか気遣いの部分だと思いますので、「客席を写真に入れるのはよくない」などと他人に押し付けるのはおかしいと思います。
 自分も生演奏を提供するお店の主となった以上、ライブごとに「写真撮影の可不可」はそのつどお客さまにお伝えする必要があるのを改めて思いました。


 客席側も、ミュージシャンの方々からの写真撮影に対する考え方も知っておく必要があるのではないかと思います。
 これは人によって考え方がさまざまで、OKの方、NGの方、条件付きOKの方、本当にそれぞれです。
 そしてそれはあくまでミュージシャン個々の考え方の違いなので、客席はそれを尊重すべきだと思います。
 ただ、ミュージシャンが「写真撮影NG」とする時は、肖像権の問題だけではないんですね。
 ざっくばらんに言えば、「マナーが意識にない方々のために集中力が削がれる場合がある」「演奏を楽しむことに集中してほしい」ということでしょうか。
 例えば、「前列に座っている人がライブを見ずに写真ばかり撮っていて気が散る」「他のお客さんの迷惑になるくらいシャッター音をまき散らして写真を撮り続ける」などですね。ここは客席側がちゃんと理解しておくべきところだと思います。
 条件付き撮影OKのミュージシャンは、「この曲だけ自由に写真を撮って大丈夫ですよ~」とかアナウンスしてますね。一つの上手なやり方だと思います。


 よけいなことを付け加えさせてくだされば、写真OKの時でも「バラードの時は撮らない」「フラッシュは炊かない」「アップテンポの盛り上がる曲、あるいは音量が上がる曲や場面で撮影する」ことを頭に入れておけば大丈夫だと思います。


 「こういう話題で盛り上がるのはアカデミックな感じがしてイイですよね~」とか言って笑い合ったいい時間ではありました。
 よけいなことを書くようではありますが、大事なことだとも思っていますので、あくまで自分の意見と言うことで書いてみました。
 上記に関して、専門的な立場の方からの適切な指摘があれば、伏してご教授いただきたいとも思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年12月のライブ予定

2023年11月27日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



12月2日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


12月9日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、フェリーペ中村(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


12月10日(日)
  加古川 喫茶いるか
   加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
   【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal, accordion)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チップ制チャージ+飲食代
   【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)


12月11日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 チャージ1500円+飲食代
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


12月15日(金)
  岡山 GROOVY 
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 080-5230-4240)
   【出 演】 クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チャージ2000円+飲食代
   【演 奏】 17:00~ (2回ステージ)


12月19日(火)
  西宮 スリーコーズ
   西宮市櫨塚町1-14 光永ビルBF (tel 0798-55-5184)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チャージ3300円+飲食代
   【時 間】 開店18:30 開演19:30 (2回ステージ)


12月23日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


12月30日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 新宅巧治郎(trumpet)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 チャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の片隅の小さなジャズバーで

2023年11月22日 | GROOVYの日々
【Live Information】


東洋の、日本の、岡山の小さなバーで出会うイタリア人とオランダ人。


11月6日。
雨も降り出したし、3連休あとの月曜だし、あたりにはまったくひと気のない夜でした。
近くのライブハウス「MO:GLA」の福武さんが、「お客さんがいなかったら今夜は23時で店を閉めるよ」というアナウンスをしていたのを思い出して、「うちも今夜は早じまいして、たまにはMO:GLAに寄ってみようか。片付けはあとで店に戻ってからすればいいや。」と、22時すぎに財布をひっつかみ、看板のスイッチを消して小走りにドアを開けた瞬間、目の前に目を真ん丸にした外国人が
イタリアから来たというフラビオさんでした。


実は、うちのお店はちょっと分かりにくいところにあるのです。
フラビオさんは、迷いながらも「ようやくたどり着いた!」と思ったら、いきなり看板の灯が消えてドアが開いたので、少々うろたえたんだそうです。
いや~、申し訳なかった💦
すぐに中に入ってもらいました。
注文を聞いて、ステレオの電源を入れると、たまたまCDデッキのトレイに載ったままだった大西順子さんのアルバム「WOW」がかかりました。フラビオさんは、「これ誰⁉️ すごくいい、カッコいい‼️」。とても気に入ったようでした。
すると間もなく、もうひとり雨で濡れたお客さまが。
またしても外国人。。。
(言葉をどうしよ💦
オランダから来たというピテルさんです。


使える言葉という言葉をすべて駆使して、なんとかふたりをおもてなしいたしましたよ。
でもフラビオさんは仕事で日本に来ているそうで、日本語は上手。
ピテルさんも日本が大好きで、大学で日本語を学んでいて(吉本ばななの日本語の文庫本を、勉強のため一日1ページずつ苦労しながら読んでいるそうです)これまた日本語が上手。
自然に話し始めるふたり。
日本人同士のような、「あ、どうも」「いえいえどうも」なんていう「垣根を取っ払わなくては」感がないんですね。
しかしふたりの会話は、英語と、なんだろう、英語ではない言葉も聞こえるような。。。
それをリスニングの試験のような気持ちで必死に聞くぼく。


     


聞けば、フラビオさんはアルトサックス奏者、ピテルさんはギタリストなんだそう。
そして始まる深夜のセッション。
ふだん遠く離れて暮らす3人が、極東の小さな小さなジャズバーで夜更けに出会い、セッションが始まるこの不思議。
自分が店を出るのがもう10秒早かったら、こんなことは起こってなかった。
もしかしたら「サボるんじゃないよ」と、神様が仕組んでくださったのかもね。


フラビオさんはサックスを持ってきていなかったので、ボンゴを叩いてもらったんですが、これがまた上手いんです。
ピテルさんのギターもめちゃ上手くて、音色がとても美しい。
フラビオさん、「どうして楽器持ってこなかったかな〜、今度来ることがあったら必ずサックスを持ってくるぞ


     


ぼくは、せめて英語をもっと使えるようにならないとな・・・。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラル・パーク

2023年11月16日 | 映画

【Live Information】


 岡山市にある単館系映画館「シネマクレール」。
 大手配給会社に属していないので、スターが煌めいているような映画はあまり見かけませんが、予告編や掲示されているポスターを見ると思わず興味をそそられる文芸作品や社会派作品が多く上映されています。
 音楽系映画が多いのも特徴で、いままでミシェル・ペトルチアーニ、エリック・クラプトン、ホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリンなどなどのドキュメンタリー映画を観ました。


 先日は、1960年代末期から70年代前半にかけてロック界を席捲したクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのドキュメンタリー映画「トラヴェリン・バンド」(しかも後半はロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ!)が上映中(しかも期間はわずか一週間!)だったので、なんとか最終日に観に行ったのです。
 ところがですね、生活のリズムが夜型になったことによる寝不足というか、とりあえずは休みなしでお店を開けている日ごろの疲れというか、それやこれやが真っ暗な映画館の中にいると睡魔と化してやって来るんです。いつの間にか意識は消え失せ、たびたび目は覚めるんですが、おそらく合計すると全編の半分近くはうたた寝してしまったんです
 ああ。。。
 でもその時の予告編で、キャロル・キングのライヴ映画が来るのを知って狂喜乱舞!
 まあ実際は狂っても踊ってもいないのですが、これは絶対観なければ、と心に誓ったのでした。


 「ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラル・パーク」は、1973年5月26日(土)に、ニューヨークのセントラル・パークで行われたキャロル・キングのフリー・コンサートの模様が収められた、ドキュメンタリー映画です。
 1971年2月に発表したアルバム『つづれおり』が大ヒットして世界的な人気シンガー・ソングライターとなったキャロルは、生まれ育った街ニューヨークで、いわば凱旋コンサートを行いました。「故郷への恩返し」だったそうです。キャロルの故郷は、セントラル・パークから約20kmほどしか離れていないブルックリンなのです。
 当時ほとんどライヴを行っていなかったキャロルの、それも無料ライヴということもあって、集まった聴衆は、実に推定10万人以上。


     


 ライヴは2部構成です。
 1部は、キャロルのソロ・パフォーマンス。おもに『つづれおり』からの選曲です。
 2部は、バンドを従えて、このコンサートの数ヵ月後にリリースされる予定の新作『ファンタジー』の収録曲を演奏しています。
 バンド・メンバーは、当時の夫君のチャールズ・ラーキー(ベース)をはじめ、ハーヴィー・メイスン(ドラムス)、デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)、トム・スコット(サックス)など錚々たる面々が名を連ねています。


 しかしキャロルって、なんてチャーミングなんでしょう。
 歌っている時のひたむきな表情。
 歌い終わって聴衆に向ける人懐っこい笑顔。
 例えば、高校の時に同じクラスにこんなコがいたら、きっと好きになってしまうな。


     
 

 単なるラブ・ソングだけでなく、生きているからこその悩み、つまずき、孤独に共感し、手を差し伸べてくれるような歌詞。
 だからこそ聴衆は安心して自分の素直な気持ちを委ねられるのでしょう。
 崇め奉ったりひれ伏したり、そんな絶対的な上下の関係ではなく、そっと後押ししてくれたり、気持ちを共有してくれている気がするからこその、穏やかな聴衆の顔、顔、顔。


 それにしても、ヴォーカリストとしてのキャロルも、とても素晴らしかったです。
 エネルギッシュで、ロック・ヴォーカリストのような面も観ることができました。
 でもやっぱり、彼女の「歌」は、彼女のオリジナルな「歌」なんですね。
 もともと作曲者だったキャロルが作るデモ音源には、キャロル自身による仮の歌が入れられていましたが、それが関係者のあいだでは高く評価されていたそうです。
 しかし当時のキャロルは歌うことに対しては興味がなく、いや、もっと言えば嫌がっていたそうなのです。
 その彼女に強く歌うことを勧めたのが、ジェームス・テイラーです。
 ジェームスは、彼のツアーのピアニストにキャロルを起用しましたが、キャロルの出身大学でのライヴの時に、ステージ上で「キャロルはこの大学の出身なんだ。そのキャロルにこれから1曲歌ってもらおう」と突然紹介されてしまい、仕方なく歌ったんだそうです。そしてこれがヴォーカリストとしてのキャロルのスタートになったのです。
 キャロルとジェームスが親友であることは有名な話で、ふたりは今でも変わらぬ友情で結ばれています。
 『君の友だち』を歌う前に、「ある人に捧げます」とアナウンスしたキャロルにすかさず飛んだファンからの声が、「ジェームス・テイラー!」
 思わずニヤリとしてしまいました。


     
 

 客席からは、「愛してるよ」とのファンからの声も。
 それに対して、「わたしも愛してるわ」と応えるキャロルの優しい表情が、とても印象的でした。
 『ロッキー2』で、試合後のリング上でインタビューに答えるロッキーに飛んだ「愛してるぞロッキー」の声に、「おれも愛してるぞ」と応じた場面が思い出されましたね。
 ステージから離れたところからキャロルに花束を渡そうとする少女。
 「ちょっと遠くて届かないね」とのキャロルの声に、聴衆の手から手へとリレーされてステージに届けられた花束。
 ステージも客席も、愛に覆われています。
 微笑ましくも、ちょっぴり感動しちゃいます。
 そしてこの雰囲気が、コンサートの場面全体を通じて、静かに、温かく流れているような気がするのです。



◆キャロル・キング ホーム・アゲイン
 ライブ・イン・セントラル・パーク/Home Again:Carole King Live in Central Park
  ■2023年アメリカ映画
  ■配給
    ディスクユニオン
  ■製作
    ルー・アドラー
    ジョン・マクダーモット
  ■公開
    2023年11月3日(日本)
  ■監督
    ジョージ・スコット
  ■バンド・メンバー
    キャロル・キング(voval, piano)
    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 
    クラレンス・マクドナルド(electric-piano)
    デヴィッド・T・ウォーカー(guitar)
    チャールズ・ラーキー(bass)
    ハーヴィー・メイスン(drums)
    ボビー・ホール(percussions)
    トム・スコット(sax)
    マイク・アルトシュル(sax)
    ジョージ・ボハノン(trombone)
    ディック・ハイド(trombone)
    ジーン・ゴー(trumpet)
    オスカー・ブラシアー(trumpet)
  ■上映時間
    79分


     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桑野信義さん

2023年11月01日 | GROOVYの日々

【Live Information】


 先週金曜のこと。
 早い時間はお客さんもおらず、付き出しを作ったり、コントラバスの練習をしていたときにふと気づいた着信履歴。
 地元の先輩ミュージシャン、トランペッターの三村さんからです。
 折り返し電話すると、すぐにお店に現れました。
 「もうちょっとしたらクワマンさん来るから」
 クワマンって、桑野信義さんのことですよね。
 シャネルズ(のちのラッツ&スター)のトランペッター、『志村けんのバカ殿様』で家老を演じたあの桑野さんですよね。


 ぼくはちょっと構えたところがあって、有名人がいても全然キャーキャーワーワーならないし、なんなら近くに来られると「お願いこっちに来ないで~」と逃げたくなってしまうんです。
 でも興味がないわけでもないし、いい加減年も取ったので、店主としてちゃんとした対応をしなくちゃ、と心の準備はしておりました。


 そして桑野さん到着です。
 ドアを開けて入ってくるや、きちんと立ち止まって軽く、でも折り目正しく「こんばんは」と一礼されました。
 こういう状況で、しかもお客として来られてこんなにちゃんと挨拶される方をとてもとてもとても久しぶりに見ました。
 もうそれだけでぼくの心の扉はフルオープンです。


 たまたま近くにいた音楽仲間が遊びに来てくれました。
 桑野さんたら最初からとてもフレンドリーで、すぐにみんなと打ち解けました。
 みんなの名前を聞いて、すぐ愛称(サッちゃんとかクロちゃんとか)で呼ぶんですけれど、ふと気づくと桑野さんって分け隔てなく声をかけているんです。
 ぼくの経験だと、友人同士でもだいたい6人くらいになると宴席がふたつ(あるいはそれ以上)に割れちゃうんですね。そのうえ席が近い人とだけとか、気に入った人だけと話す人がほとんどなのですが、桑野さんってまんべんなくみんなに声をかけてるんです。


     


 桑野さんが大きな病気をされたことはニュースなどで世間に広まっています。
 うちの先代も、部位は違うけれど同じ病です。
 お店を受け継いだ経緯を話すと、桑野さん、「今からママここに来れないかな」
 元気づけてあげたい、と。
 電話してみると、さすがに夜も遅かったので「今夜はちょっと行けないわ~」とのこと。
 そこで桑野さんに電話を代わってもらいました。
 「頑張らなくていいんだよ」とか
 「一緒に治していこうよ」という言葉が漏れ聞こえました。
 「『自分のことよりも』っていう方なんだなあ」と思ったら、ちょっと胸があつくなってしましましたよ。


 そして、ミュージシャンが集まればセッション・タイムです。
 秋なので、「枯葉」からスタート。
 「酒とバラの日々」をやって、ブルースをやって。
 少人数でトランペット2本なんてあんまり体験でない編成なので、もうワクワクです。
 桑野さんのトランペット、艶のある音色で、とっても歌うんです。
 バップ色の濃い三村さんと個性の違いがはっきりしていて、すごく楽しかった。
 締めは、「おれ歌おうかなあ」。
 「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌う桑野さん。
 これがまた上手くって、ウェットで、情感たっぷりなんです。
 「架空楽団」結成以来のメンバーで、ムーンライダースやあがた森魚、佐野史郎、鈴木茂などなどとの共演経験もある地元の名物歯科医・黒瀬さんがずっとギターを弾いてくれました。
 一緒に来てくれたサッちゃん、タカちゃん、モトちゃんも終始盛り上げ盛り上げられ。
 こんなサイコーに楽しいセッションって、あんまり記憶にないなあ。


     


 店ごと明るい雰囲気にしてくださった桑野さん。
 「人」に感動したのっていつ以来だろう。
 もういっぺんに大ファンになりました。
 「今度はライブしたいね」だって。
 実現しないかな。
 したらいいなあ。


 廣田神社へ行った翌日にこのできごと。
 いろいろお世話になっている方に、「感動したんですよ~」とこの話をすると、ニコニコしながら、
 「それは偶然じゃないよ、きっと。気持ちを浄化したり前を向いて行けるように廣田さんが桑野さんを遣わせてくださったんじゃないかな。」
 あながち冗談には思えなかったな。ぼくもちょっとそんな気がするんですよね~


     



『 アブラの王様〜岡山編 』 | 桑野信義&MASAオフィシャルブログ ボクらのじゆうけんきゅう おわらないなつやすみ Powered by Ameba (ameblo.jp)
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西宮 廣田神社

2023年10月31日 | 写真

【Live Information】


 10月26日は、およそ2ヵ月半ぶりの西宮。
 関西のあちこちで活躍中の藤井那穂子(sax)さん、関西の大御所ドラマー田中ヒロシさんとのトリオでライブです。
 場所は「スリーコーズ」。
 廣田神社はここから徒歩約15分。
 今回もお参りしてきました。
 いわば「今夜は西宮にお邪魔します」という挨拶のつもりです。



こんな空です。ピンクの雲がたなびいています。



鳥居の前に着きました。なんて美しい空でしょう。


10月下旬ともなると、17時半には薄暗くなります。
静かで、広い境内。
だれもいません。





参拝し終えると、いれちがいに子どもをふたり連れた30代くらいのご夫婦がお参りに来ました。
心なしか幸せそうに見えます。





18時すぎはもう暗くなっています。
真ん丸な月がきれいでした。満月は3日後の29日のようです。





参拝の正しい方法をちゃんと覚えておかないといけないな~



店に戻りました。1時間後くらいには本番です。


前回、8月に来たときはびっくりするような偶然がありました。
今回も何か起きるかな、とちょっと期待してたんですが、とくに何もなかったですね

と思っていたんですが、
廣田神社に向かう途中に見たピンクとオレンジの鮮やかな雲、あれは彩雲というんだそうです。
彩雲は吉兆で、神社に歓迎されているしるしなんだそうです。
うれし
ありがたいことです。
いろいろ頑張れてしまうな~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年11月のライブ予定

2023年10月22日 | 演奏スケジュール

【Live Information】


11月4日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、中野江里子(vocal)
   【料 金】 ミュージックチャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


11月11日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 ミュージックチャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


11月13日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


11月17日(金)
  岡山 GROOVY 
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 17:00~ (2回ステージ)


11月18日(土)
  岡山 D'otto Cafe(ドットカフェ)
   岡山市北区奉還町3-13-14 (tel 090-8062-6972)
   【出 演】 クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 投げ銭制
   【時 間】 19:00~


11月25日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 新宅巧治郎(trumpet)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 ミュージックチャージ500円+飲食代
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかやまジャズストリート後の胡瓜

2023年10月10日 | GROOVYの日々

【Live Information】


 10月7日~8日は「おかやまジャズストリート」でした。
 2日目は、午後2時すぎくらいから雨が降り始めましたが、盛況のなか幕をとじました。

 Jazz Bar GROOVYも会場のひとつでした。
 2日目のプログラムは、ぼくと笹倉明子さん(piano)のデュオ、そして多田誠司さん(sax)と藤井雅紀さん(piano)のデュオ。
 多田誠司さんといえば、言うまでもなく日本のジャズ界をリードするトップランナーのひとり。そして藤井さんは中四国を股にかけて長年活躍してこられた、岡山のジャズミュージシャンの中では知らない者はいないという存在。
 このふたりは、岡山市内のライブハウス「Bird」の、30年以上も前からの旧知の間柄です。


     


 心地よい時間はあっという間に流れ、素晴らしい演奏を終えた多田さんは寛いだ感じで椅子に腰をおろしました。
 皆「多田さんお疲れさまでした。なにか飲みます?」
 多「おっ、それじゃジンリッキーお願いします❣
 トクトク(←ジンを注ぐ) カラカラ(←マドラーでまぜる)
 皆「お待たせでした」
 多「ありがとうございます❣
 皆「ところで多田さんは飲むときは何かつまむ派ですか」
 多「ときどき鼻をつまみながら飲むねえwww」
 皆「耳もつまめますよねwww」
 皆・多「wwwww」
 というやりとりのあと、じゃあ何かつくりますね、と言って冷蔵庫からきゅうりを取り出した瞬間、背後から「あ、きゅうりオンリーだめなんだよ~」という多田さんの声が。
 皆「きゅうり『だけ』がダメなんですか?」
 多「そうそう、きゅうり『だけ』がムリなんだよ、ごめんなさいね」
 皆「全然大丈夫ですよ、じゃあちょっと待っててくださいね」
 そしてとりかかるGROOVY名物のひとつ「肉味噌」。
 最近、肉味噌を作るのにハマッてまして、これがまた自分で言うのもアレですけど、オイシイんですよ。
 きゅうりを厚めにスライスして、肉味噌をのっけて、もろきゅうみたいな感じでいただく。
 なんでこんなにウマいものをわざわざ人に出さにゃいかんの?
 できるなら全部自分で食べたいわ~(*´Д`)
 というわけで、これなら多田さんも満足するであろう、と自信たっぷりに「(^-^)♫は~~いお待たせいたしm・・・」


 多「ちょちょちょちょ、オレきゅうりはダメって言ったじゃん~」
 皆「え?だってきゅうり『オンリー』がダメって言われたから、、、(肉味噌がのってる)これだったら大丈夫と思って・・・」
 多「そんな解釈ってあるぅ~? おれきゅうり『だけ』ダメなんだよ」
 皆「だから肉味噌つきなのできゅうり『だけ』にはならないようにしたんですよ~」
 多「おいおいおい~~w」


ほんとに日本語というのは・・・まったく・・・💦


 まあ蛇足で解説しますとですね、
 多田さん「(食べ物のなかで)きゅうり『だけ』がダメなんだよ」↓
 皆木の脳「あ~なるほど、きゅうり『だけ』で出されるのがイヤなんだね(←すでにここでもうwww)、じゃあマヨネーズとか肉味噌を付けたら『だけ』じゃなくなるからOKだね❣(∩´∀`)∩イヤッホウ!」


 こうして、いわば「同じ入り口から入ったのに出たところなぜか別々だった」という不可解な出来事が起きてしまったわけでございました。ああハズカシ(^^;)


 それにしても、なんでよりによってぼくは多田さんの一番キラいなきゅうりを選んでしまったんでしょうか💦💦



     


 そのあと、残っていた数人のお客さんに友人ミュージシャンたちが加わって、いつの間にか打ち上げのような宴会になりました。
 ワイワイと楽しそうにしているみんなを見ていると、
 「ああ、自分はジャズ・バーの店主になったんだな~」という実感が、なんだかしみじみ湧いてきたのでした。
 ありがたくも、幸せなことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年10月のライブ予定

2023年09月22日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



10月1日(日)
  岡山 奉還町256
   岡山市北区奉還町3-9-9 256号室 (予約・お問い合わせ  aokigekijoe@gmail.com)
   【出 演】 ①皆木秀樹(contrabass) ②ときにきく(たさきふみえvocal, guitar & 中里祥己bass) ③青木光男劇場(妄想おしゃべり芝居)
   【料 金】 2500円+別途1ドリンク+応援投げ銭(飲食物持ち込み可)
   【時 間】 開店19:00 開演19:30
   ※終了後交流宴会あり(2000円 料理+1ドリンク付)


10
月6日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 渡邉一生(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)


10月7日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


10月8日(日)
 おかやまジャズストリート
  岡山 GROOVY 
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 16:30~17:30 笹倉明子(piano)、皆木秀樹(bass)
         18:30~19:30 藤井雅紀(piano)、多田誠司(sax)
   【料 金】 一日券1200円(飲食代別途)


10月9日(月:祝)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


10月14日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、玉井浩(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


10月15日(日)
  岡山 GROOVY 
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 笹倉明子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 17:00~ (2回ステージ)


10月26日(木)
  西宮 スリーコーズ
   西宮市櫨塚町1-14 光永ビルBF (tel 0798-55-5184)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 ミュージックチャージ2200円+付出し代550円+飲食代
   【時 間】 開店18:30 開演19:30 (2回ステージ)


10月28日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、内村奈実(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あいさつの意味

2023年09月21日 | 価値観

【Live Information】


あいさつ。
「あいさつをしましょう」
自分が子どものころ、小学校でまず教わったことです。


中学・高校の部活でも、先輩に対するあいさつは絶対でした。
社会人になると、先輩・同僚以外にお客さまもいらっしゃるわけですし。
音楽と関わるようになると、あいさつをすることについてなおさら厳しく言われました。


あちこちに顔を出すと、さまざまな価値観の人に出会います。
自然に声をかけてくれる人、視野に入っていても気がつかないふりをする人、そもそもあいさつする気がない人、あいさつする人を選んでいる人(つまり相手によって態度を変える人)、声をかけられたらあいさつする人(自分からはあいさつしない)など。
「先にあいさつしたら負け」と思っているんだろうか、と感じることもあります。
個人的には、首尾一貫した考え方には納得できます。
あいさつしないなら全員にしない、とかね


エチケットとして「あいさつ」はとても大切だと思います。
もちろん強制することではありません。
ぼくだって強制されることは大嫌いなのです
でも、あいさつがないと、なぜこんなに気分が曇るのでしょうか。
自分がいちばんいやなのは、あいさつする人としない人を分けている人ですね。
あいさつは絶対しないのに、それ以外は普通に話しかけてくる人にも違和感を覚えます。


「あいさつ」の意味とはなんでしょうか。
もちろん礼儀です。
コミュニケーションの出発点とも言えると思います。
「お互いにあいさつしたら気持ち良い」と言う人もいます。
しかし音楽に関わることで言えば、プロアマ問わず音楽とは楽器でのコミュニケーションなのに、言葉でのあいさつはしないという矛盾。
お互いにあいさつしても、不機嫌そうにされたり目も合わせてもらえなかったりすると、気持ちが良くはなりません。


あいさつとは、相手の存在を認めることです。
つまり、お互いに敬意を払うこと、とも言えるのではないでしょうか。
ぼくはこの考え方を大事にしていこうと思います。


しかし「あいさつをしない人」を正そうとは思いません。
その人は「そういうタイプの人」だし、人は変えられませんからね。
ただ、えてしてぼくのこういう考え方を「器が小さい」というニュアンスで受け取り、「自分は、そういう人には、相手があいさつするまであいさつする」という人がいますが、ぼくはそれについては、端的に言うと「正義の押しつけ」「相手を思い通りにしたいだけ」としか思えないのです。
そういう考え方の人はそうすればいいと思いますが、いまの自分は「あいさつしない人」には適切な距離(仲良くしない、ということではない)を取ることしかできないですね。


あいさつを自然にすること、されることで、お互いにその時が気持ち良く過ごすことができます。
ぼくはそれを大切にしていきたいですし、それは相手を大切にすることにも繋がると思うのです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪神優勝

2023年09月18日 | ネタをたずねて三千里

【Live Information】


9月14日はぼくの誕生日です。
なんとその日に、わが阪神タイガースが優勝を決めるとは
これまたある意味シンクロニシティではないでしょうか





例年プロ野球のリーグ優勝が決まる時期は、だいたい9月下旬から10月上旬なのです。
これを考えただけでも、なんてミラクル







この優勝はどう考えてもタイガースからの誕生日プレゼント
これは今後の人生を示唆するできごとでもある、と思っておきますヒャッホウ



尼崎名物めでタイガー🥰

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偶然かシンクロか

2023年08月31日 | ネタをたずねて三千里

【Live Information】


神社やお寺にフラリと立ち寄るのが好きです。
静かな境内に身を置いていると、気持ちが落ち着くんですね。
遠出した時には、普段なかなか行くことのできないその土地の神社仏閣に行ってみたくなります。


先日、演奏のために西宮へ行きました。
西宮といえば、まず「西宮神社」(えべっさん)か「廣田神社」が頭に浮かびます。
その日のライブは櫨塚町の「スリーコーズ」。
そこから1キロ少々北へ行ったところにあるのが、廣田神社です。
廣田神社といえば、わが阪神タイガースが毎年必勝祈願を行うところ。
そういう場所であれば、何としてでもお参りしたいではないですか。
櫨塚町に到着したのはもう夕方でしたが、車を停めて歩いて行ってみました。







真っ青な夏空が気持ちのいい日でした。
静かな住宅街の中を走っている廣田神社への参道を歩いくこと約15分、神社の鳥居をくぐります。
そこに広がる境内は、広くて、静かで、美しく整えられています。
時間は午後5時過ぎ。
地元のこどもが数人遊んでいたり、連れだって笑い合っている部活帰りの高校生がいたり。
拝殿で手を合わせると、なんとなく清々しく、ホンワカした気分になりました
おかげでリラックスしていつも通りの自分で演奏に臨むことができました。









翌日、お店の仕入れを兼ねて近くのスーパー・マーケットに行ったんです。
レシートにはレジの担当者の名字が記されていますね。
そこには、なんと、「ヒロタ」という文字が印字されていたんです
ビックリしました。
偶然なのかもしれませんけれどね。
友だちは「神さまが喜んでくださっているのよ」と言ってくれましたが、そんなふうに言ってもらうとやっぱり嬉しいものです。





そのまた翌日、8月5日のことです。
お店にYさんが遊びに来てくださいました。
Yさんは音楽に詳しいので、やはり音楽談義で盛り上がりました。
ちょうどジェフ・ベックのCDをかけていたところで、「ジェフ繋がり」から話題がTOTOのオリジナル・メンバーであるドラマー、ジェフ・ポーカロに移ったんです。
ポーカロは若くして亡くなったのですが、そのうち「そういえばポーカロっていつ亡くなったんだったっけ?」という話になったんです。
いまは便利ですね、手元の携帯ですぐ調べることができますから。
でてきた画面には、なんと「ジェフ・ポーカロ 死亡日 1992年8月5日」
これまた偶然


ジェフ・ポーカロ


そのまた数日後、ザ・バンドのギタリスト、ロビー・ロバートソンの訃報を目にしました。
亡くなったのは8月9日、もう80歳だったんですね。
ザ・バンドのアルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」、豊かな音楽性はもちろん、味わい深く、ミュージシャンとしての矜持も感じられて、大好きです。
収録曲の「アイ・シャル・ビー・リリースト」「ウェイト」「チェスト・フィーヴァー」「怒りの涙」「火の車」・・・、今までに何回聴いたことでしょう。
正直驚き、寂しく思ったニュースでした。
その訃報を知った数日後、Hさんが店に寄ってくれました。
Hさんとは以前に「かけてほしいレコードを持って行っていい?」「もちろんですよ、持ってきてください」という話しをしていて、その会話どおりHさんはレコードも持って遊びにきてくれたんです。
取り出したレコードは、なんと、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」。。。
またしても偶然





偶然なのかシンクロニシティなのか。
ユングによると、シンクロニシティというのは「意味のある偶然の一致」だということです。
シンクロニシティがたびたび起きる人は「人生の転換期」にある、という説があります。
新しいステージに進む状況にあるというお知らせだったり、大きな出来事の起こる前触れだったりするらしいんです。
そういうことが本当に起こるかどうかはさておいて、「なにかいいことがあるかも」と思って、このまま楽しい気分で過ごしていこうと思います





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年9月のライブ予定

2023年08月25日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



月1日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 近藤良(cello)、赤田晃一(sax)、クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)、岩本象一(drums)、吉田真希穂(violin:guest)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)


月2日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


9月3日(日)
  倉敷 カフェ&ギャラリー竹 
   倉敷市神田1-3-20 (tel 086-444-6000)
   【出 演】 彩まじょりん(vocal, guitar)with 野原直子(piano)
         Hot Club of Okayama(河原巧明guitar、安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin)with 皆木秀樹(bass)& 彩まじょりん
   【料 金】 2000円(1ドリンク付)
   【演 奏】 14:00~ (彩まじょりん with 野原直子)
         15:00~ (Okayama Hot Club with 皆木秀樹 & 彩まじょりん)


月9日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 内村奈実(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月11日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


月15日(金)
  倉敷 天満屋倉敷店 屋上ビアガーデン
   倉敷市阿知1-7-1 (tel 086-426-2111)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 飲食代のみ(バイキングコース男性4500円etc、BBQコース男性5000円etc)
   【演 奏】 19:00~19:30、20:00~20:30


月23日(土)①
  姫路 カフェ デュ・ファーブル
   姫路市網干区田井287-5 (tel 079-273-7680)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 ミュージックチャージ3000円(2ドリンク付)
   【演 奏】 15:00~


月23日(土)②
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


9月24日(日)
  加古川 喫茶いるか
   加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
   【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal, accordion)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チップ制チャージ、飲食代別途(要オーダー)
   【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)


月29日(金)
  瀬戸内 ホテルリマーニ レストラン「TERRACE」
   ムーンナイトテラスジャズ   
   瀬戸内市牛窓町牛窓3900 (tel 0869-34-5500)
   【出 演】 Ton(sax)、Atom(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 飲食代(事前にホームページ等でご確認ください)
   【演 奏】 19:15~19:45


月30日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 クロミツ(violin)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)




※岡山 GROOVYはしばらくライブがお休みとなります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする