【Live Information】
こどものころに思い切りやってみたかったけど、親にさせてもらえなかったこと。
夜更かし。
お菓子を飽きるほど食べる。
冬のアイスクリーム。
台風が来る時に、懐中電灯やおもちゃや本を持って押し入れにこもる。(これはそこまで怒られることじゃなかったけど、度が過ぎると押し入れからツマミ出された)
日が暮れても遊びたおす。
そして、屋根にのぼる。
ぼくが生まれ、幼稚園くらいまで住んでいた家は、2階に物干し場があり、そこから1階の屋根にあがることができました。
でも屋根の上によじのぼろうとすると、決まって「雨漏りがする!」と父に叱られたものです。つまり「屋根がいたむじゃないか」ってことですね。
屋根にあがろうとするとなぜか必ず見つかるので、目的は達成できないままでした。
屋根に上ろうとする皆木秀樹1歳2ヵ月。なぜかこの時の父は、叱るどころか面白がって写真を撮っていたそうです
屋根の上って気持ちいいんだろうな・・・。
屋根の上の景色を体感してみたかったな・・・。
いま思えば子どものぼくは、屋根の上に「憧れ」のような気持ちを抱いていたのです。
「ドラえもん」には、のび太が屋根の上で昼寝したり、星空を見たり、ドラえもんに話を聞いてもらったりする場面がたくさん出てきます。
「ベニー・グッドマン物語」には、屋根の上ではありませんが、ベニー少年が悩んでいる時は屋上でクラリネットを吹いている、という場面が出てきます。
「バックドラフト」では、カート・ラッセル演じるスティーブンに、別れた妻ヘレンが「あなたが屋根の修理をするのは何かがあった時ね」と言う場面があります。
みんな、心に何かを抱えている時は屋根に上りたくなるのですね。
「アップ・オン・ザ・ルーフ」は、ドリフターズの歌によって世に出ました。
1962年にリリースされたこの曲は、ビルボードで5位にまで上昇するヒットを記録しています。
作詞はジェリー・ゴフィン、作曲は当時のゴフィン夫人であるキャロル・キングです。
キャロルの代表作のひとつでもあります。
キャロル自身は、彼女のファースト・ソロ・アルバム『ライター』でセルフ・カヴァーしていますが、ぼくはキャロルのヴァージョンがとても好きです。
気持ちが洗われるような気がするからです。
1970年夏、友人のジェイムス・テイラーのツアーにピアニストとして参加していたキャロルは、彼女の母校でもあるクイーンズ・カレッジでのライブ直前に、ジェイムスから「アップ・オン・ザ・ルーフを歌ってくれよ」といきなり切り出されました。
人前で歌うのがどうしてもいやだったキャロルはきっぱりとそれを断りましたが、ステージ上でジェイムスに「ピアニストのキャロル・キングは数々のヒット曲を生み出している作曲家でもあるんだけれど、実は彼女はこの大学の同窓生なんだ」と紹介され、いやでも歌わざるを得なくなりました。
そして聴衆は、歌い終えたキャロルに惜しみない拍手を送りました。
これがきっかけとなり、以後のキャロルは、作曲、ピアノ、歌をこなすソロ・アーティストとして活躍することになるのです。
ピアノとギターで織り成すシンプルなサウンドのうえに流れる、優しく誠実なキャロルの声。
心に刺さっていた棘がいつの間にか抜け、微かな笑みの宿った眼差しを注がれているような、そんな気持ちになります。
ストリングスとパーカッションからも温かみがこぼれているんだなあ。
フォーク・ソングのような自然な味わいがありながらも、適度に洗練されたメロディーは、キャロルならではのほんのりとしたフレンドリーな空気に満ちています。
ちょっと感傷的で、ちょっとゴスペルの雰囲気もあったりして。
王侯貴族の食卓に見られるような豪華な料理ではないけれど、まるで友だちを招いた時に作る「喜んでもらえるよう、贅沢ではないけれどあれこれ考え吟味した家庭料理」のようです。
「この世のいろいろなことで落ち込みそうになると、人と顔を合わせることがいやになると、わたしは屋根の上にあがるの」
「打ちひしがれて疲れ切っているときは、空気が新鮮な屋根の上にあがるの」
「夜になると素敵な星のショーをわたしと一緒に見ることができるのよ」
「屋根の上ではすべてが素晴らしいのよ、だからダーリン、一緒に屋根の上にあがりましょう」
歌詞には、ひとが屋根の上にあがりたがる理由が分かりやすく、少々ロマンティックに描かれています。
「わたしと一緒に屋根に上がってみようよ」・・・
想像するとちょっぴり胸が「キュン」とします。
大好きな人と夜空を眺めながら過ごす屋根の上、それは全ての憂いが消えた星明かりに照らされている楽園なのです。
落っこちないようにしなくちゃね。
<歌 詞>
<訳 詞>
◆アップ・オン・ザ・ルーフ/Up on the Roof
■歌
キャロル・キング/Carole King
■初出
1962年9月17日(歌:ドリフターズ/The Drifters)
■作詞
ジェリー・ゴフィン/Gerry Goffin
■作曲
キャロル・キング/Carole King
■プロデュース
ジョン・フィッシュバック/John Fischbach
■録音メンバー
キャロル・キング/Carole King(vocal, piano, backing-vocals, arrangements)
ダニー・コーチマー/Danny Kortchmar(acoustic-guitar, electric-guitar, conga)
ジェームス・テイラー/James Taylor(acoustic-guitar)
チャールズ・ラーキー/Charles Larkey(bass)
ジョエル・オブライエン/Joel O'Brien(percussions)
■収録アルバム
ライター(1970年)/Writer
■チャート最高位
1963年週間シングル・チャート ドリフターズ・・・アメリカ(ビルボード)5位
1968年週間シングル・チャート クライアン・シェイムズ・・・アメリカ(ビルボード)85位
1970年週間シングル・チャート ローラ・ニーロ・・・アメリカ(ビルボード)92位
1979年週間シングル・チャート ジェームス・テイラー・・・アメリカ(ビルボード)28位
1995年週間シングル・チャート ロブソン&ジェローム・・・イギリス1位
The Dorifters『Up On The Roof』 James Taylor『Up On The Roof』
ハチくんには匂い付きより味付きの夢の方がいいかも
【Live Information】
「最近おどろいたことは、匂い付きの夢を見たことです」
と言ってました。
ナルホド、確かにそんな夢は見たことないな~
でも匂い付きの夢はもちろん、予知夢とかも見たことがありません。
【Live Information】
4月1日の土曜日は、昨日退職したはずの職場で残務処理。
4月2日の日曜日は、お世話になったところへ顔を出したり、用事を済ませたりですぐ一日が終わり。
4月3日は月曜日。
本格的に新年度が始まります。
となると、のんびりしてはいられない。
神さまのところに今までのお礼と挨拶をしに行こうと決めました。
操山(みさおやま)ではときどき山歩きをしていたのですが、その山の中にあるのが、岡辛木(おかからき)神社です。
普段は神主さんもおられない、こじんまりとした神社です。
3日朝は6時すぎに起きました。
朝日の眩しい、気持ちの良い天気です。
神社に着いたのは、6時40分ごろ。
まったくひと気はありません。
そこには朝日のエネルギーと静寂のコンビネーションがあるのみです。
自分の足音以外何も聞こえません。
神さまには無事退職できたことにお礼を申し上げ、またこれからの新しい生活を迎えるにあたり、改めて挨拶を申し上げました。
自分から神社にお参りしてお礼を申し上げるなんて殊勝なことを、まさか自分がするようになるなんてねえ。。。
20年前、いや10年前の自分には考えられなかったことですよ。
それにしても、ここはこんなに桜の木が多かったんだなあ。
ご利益を期待して来たわけではないけれど、予想だにしなかったこの満開の桜と青空の美しいコラボレーションを思う存分見ることができたのがご利益、とも言えるんじゃないかな。
これからは、自分のやりたいことだけやっていきます。
その自分のやりたいことで、少しでも世の中に恩返ししていきたいです。
【Live Information】
3月31日をもって昼職を退職しました。
いわゆる「定年」というやつですね。
これからは、無職です。
いや、フリーランスとも言えるな。
岡山県南は、桜は例年4月の第一週が見ごろなのですが、去年も今年も3月下旬に満開です。でも満開の桜に見送ってもらえるなんて、まるで神さまからのお餞別みたいな気がします。
結局3月中には片づかなかったので、31日の夜9時ごろに「明日(4月1日)も来ます」と高らかに宣言(?)して、帰りました。
かつての転勤の時は、有難くて感極まって涙したことも珍しくはなかったです。
とくに今回は最後の最後だし、涙が止まらんかったらどうしよう、なんて思っていました。
たしかに最終日は、「あ~泣いてしまうかも」という感覚もありましたが、最後はとても清々しい気持ちでした。
やり残したことももちろんたくさんありましたが、「満足感」に満たされた感じでした。
でも、自分だけではなにもできなかった、ということが改めて、そしてしみじみと思われてなりませんでした。
まさに、皆さまのおかげ、です。
これが「勝手に感謝してしまう」状態なんですね。
3月31日朝の、自分のデスク。この日は6時すぎに出勤しました。
4月1日は、朝からせっせと片付け、引継ぎ事務をこなして、なんとか15時過ぎに業務を終えることができました。
最後の1年が始まった去年の4月、「3月31日はやり切った気持ちを味わいながらひっそり去ろう」と心に決めていましたが、思い描いていたとおりに職場をあとにすることができて、なんだか爽やかな気分で胸がいっぱいでした。
エクセルで作った自分用のスケジュール帳。われながらとても役に立ちました。
4月1日、すべての業務終了。帰る前の自分のデスク。
お餞別に花束をいただいていたのですが、家に持って帰るよりたくさんの人に見えるところに飾ったほうがいいかな~、と思って、ふたつの花瓶に分けて、自己流の極致ではありますが生けてみました。
社会に出るまでを人生の第1章、定年までが第2章とするなら、第3章の始まりです。
まずは、念願の春休みを満喫することにします。
【Live Information】
4月1日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、細川由佳(sax)、古山修(guitar)、Hige-men(percussion)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月7日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、Natsue(percussions)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
4月8日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 皆木秀樹(piano)、本田暁之(drums)、Hige-men(percussion)、クロミツ(violin)、藤野敦司(bass)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月10日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
4月22日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 皆木秀樹(piano)、本田暁之(drums)、細川由佳(sax)、Hige-men(percussion)、佐藤桃子(bass)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月29日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、西真理子(piano)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。
【Live Information】
ふと気づけば、ぼくもいままでの人生を振り返って感慨にふける年頃になりました。
人の生き死には自然なことだし、いずれは自分に順番が回ってくるものだと思っているのですが、今年は若い頃に身近に感じていた方々の訃報がいつもよりとても多いような気がしています。
ざっと書き出してみると、
1月10日 ジェフ・ベック(ギタリスト)
1月11日 高橋幸宏(「サディスティック・ミカ・バンド」「YMO」のドラマー)
1月18日 デヴィッド・クロスビー(「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング」のヴォーカリスト)
1月24日 門田博光(プロ野球選手 南海、オリックス、ソフトバンクに在籍 通算567本塁打は日本プロ野球史上歴代3位)
1月27日 フロイド・スニード(「スリー・ドッグ・ナイト」のドラマー)
1月28日 トム・ヴァーレイン(「テレヴィジョン」のギタリスト、ヴォーカリスト)
1月29日 鮎川誠(「シーナ&ザ・ロケッツ」のギタリスト)
2月5日 貴家堂子(『サザエさん』のタラちゃん役で有名な声優)
2月8日 バート・バカラック(作曲家)
2月13日 松本零士(漫画家 作品に『宇宙戦艦ヤマト』『男おいどん』など)
2月22日 笑福亭笑瓶(落語家)。。。
「えっ!?」という声がこれだけ立て続けに出たことは、記憶にありません。
でも落ち着いて考えると、これは年々亡くなる方々の世代に自分の年齢が近づいてきているからなんですね、きっと。
同じ時代を生きた時間が長くなればなるほどそういう方々から受ける影響は大きくなり、より身近に感じるようになるのは当然のことです。だからこそ、自分が年齢を重ねるにつれ、訃報に接する時の衝撃や悲しみが大きく深くなるのだと思います。
それにしても立て続けすぎな気がします。
訃報を聞くたびに思い出す、亡くなった方の記憶、そしてその頃の自分。
思いは、かつての日々に自然に重なります。
人生を振り返るのによくなぞらえられるのは、「道」や「川の流れ」、時には「アルバム」だったりします。
サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」の歌詞に出てくる主人公も、自分の過去を振り返っています。
「貧しい少年が、現実から逃れようとかすかな希望を持ってニューヨークへやって来るが、時を経た今は『懐かしい故郷へ帰りたい』と願っている」という歌詞です。
しかしクライマックスに差し掛かると、
「開拓地にひとり立つボクサー。自分に打撃を与えたグラブの一撃を決して忘れない。彼は怒りと恥辱の中で『俺はやめる。もうたくさんだ』と叫ぶ」と歌っています。
そして最後は、
「だが、その戦士は今もまだ戦い続ける」という言葉で締めくくられているんです。
倒れてもくじけても、何度でも立ち上がる。
まさに人生ではありませんか。
歌詞の主人公がボクサーなのではなくて、「この世で生きる人すべてがボクサーであり、戦士であり、人生と戦い続けるファイターなのだ」と歌っているのだと、ぼくは思っています。
勝ち続ける人を見ると元気が出ます。
でも、負けても負けても立ち上がる人を見ると、勇気が出てくるのではないでしょうか。
劇的な演奏を演出しているのは、ジョー・オズボーン(bass)、ハル・ブレイン(drums)ら「レッキング・クルー」と呼ばれる腕利きセッション・ミュージシャンたちです。
アコースティック・ギターのきれいなアルペジオと、ポール・サイモンとアート・ガーファンクルによる澄んだハーモニーで曲ははじまります。
爽やかで、ほのかな土の香りと温かみのあるサウンド。
清楚ですらあります。
典型的なアメリカン・フォーク・ソングのような出だしです。
しかし、歌詞と歌詞をつなぐ「ライラライ」の部分は一転してマイナー調。
辛い現実、嘆き、絶望。
主人公の、遠ざかることはできるけれど逃げることはできない、いうなれば彼の人生の「足枷」を表しているのかもしれません。
この部分の「ダーン」という、深いリバーブがかかった印象的な打楽器音は、ボクサーのグローブとグローブが激しくぶつかり合うさまを表しているのだそうです。
宗教音楽を思わせるような間奏の美しい音色は、ペダル・スティール・ギターとトランペットをミックスしたものです。
最後の、延々と続く「ライラライ」のリフレイン。
次第に厚みを増すストリングスと、地鳴りのようなバス・ハーモニカや打楽器。
荒れる夜の海のような、暗さや激しさをかき立てます。
まるで、打たれ続け、倒れゆくボクサーのようでもあります。
しかし、最後に訪れる、ひとすじの光のような、清らかなアコースティック・ギターの音色。
これが主人公の、いや、ボクサーのように倒れては立ち上がる人すべてへの救いのように思えてならないのです。
ポール・サイモンの人生観が現れたと言われている名曲です。
人生の終盤にさしかかりつつあるぼくも、まだまだ力尽きて倒れるわけにはいきません。
何度でも立ち上がってやる、という気持ちは持ち続けていたいです。
<歌 詞>
<訳 詞>
◆ボクサー/The Boxer
■シングル・リリース
1969年3月21日
■歌・演奏
サイモン&ガーファンクル/Simon & Garfunkel
■作詞・作曲
ポール・サイモン/Paul Simon
■プロデュース
ロイ・ハリー、ポール・サイモン、アート・ガーファンクル/Roy Halee, Paul Simon, Art Garfunkel
■録音メンバー
ポール・サイモン/Paul Simon(vocals, acoustic-guitar)
アート・ガーファンクル/Art Garfunkel(vocals)
-------------------------------------------------------------------
フレッド・カーター・ジュニア/Fred Carter Jr.(electric-guitar, acoustic-guitar, dobro)
カーリー・チョーカー/Curly Chalker(pedal-steel-guitar, piccolo-trumpet)
チャーリー・マッコイ/Charlie McCoy(bass-harmonica)
ジョー・オズボーン/Joe Osborn(bass)
ハル・ブレイン/Hal Blaine(drums)
■収録アルバム
明日に架ける橋(1969年)/Bridge over Troubled Water
■チャート最高位
1969年週間シングル・チャート アメリカ(ビルボード)7位 イギリス6位 オランダ2位 スウェーデン5位 オーストラリア8位 オーストリア9位 ニュージーランド9位
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
3月4日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、Higemen(percussion)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
3月5日(日) ※延期になりました
岡山 JORDAN
JORDAN JAZZ講座「皆木と笹倉が、ジャズの素敵な曲を裏話ごとお届けいたします」
岡山市北区表町2-5-23 ニュー表町プラザ2F (tel 086-237-2012)
【出 演】 皆木秀樹(bass, 講師)、笹倉明子(piano)
【料 金】 2000円(1ドリンク付)
【時 間】 開場17:30、開演18:00
3月11日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、皆木秀樹(piano)、さとうももこ(bass)本田暁之(drums)、Higemen(percussion)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
3月13日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
3月25日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
3月26日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal, accordion)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 チップ制チャージ、飲食代別途(要オーダー)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。
【Live Information】
実力があっても個性がはっきり出ていないと命名してもらえないのがアスリートのニックネームです。
メジャー・リーグだと「アイアン・ホース(ルー・ゲーリッグ)」「サイクロン(サイ・ヤング)」「ザ・マン(スタン・ミュージアル)」「ビッグ・ユニット(ランディ・ジョンソン)」、プロレスだと「燃える闘魂(アントニオ猪木)」「破壊王(橋本真也)」「不沈艦(スタン・ハンセン)」「インドの狂虎(タイガー・ジェット・シン)」。
ニックネームだけを見ていくだけでもワクワクゾクゾクしますが、ミュージシャンが奉られたニックネームはどんな感じでしょうか。
カウント Count カウント・ベイシー(バンドリーダー、ピアノ)
カウント・ベイシーの本名は、ウィリアム・ジェームス・ベイシーです。スウィング・ジャズ全盛期に一世を風靡したビッグ・バンド「カウント・ベイシー・オーケストラ」を率いていました。
カウントとは「伯爵」のことです。
カンザスシティのラジオ局のアナウンサーが「カウント・ベイシー」と呼んだことが発端であると言われていますが、ベイシー自身が付けたニックネームだという説もあるようです。
サッチモ Satchmo ルイ・アームストロング(トランペット、ヴォーカル)
アメリカの国民的ジャズ・ミュージシャン、ルイ・アームストロングは「サッチモ」と呼ばれていました。
大きな口が特徴だったことから「サッチェル・マウス(Satchel Mouth)」つまり小型カバン口(=小型カバンを開けた時くらいの大きな口)と呼ばれていました。これが縮まって「サッチモ(あるいはサッチマ Satchmo)」になりました。
サッチモはほかにも「ディッパー・マウス(Dipper Mouth=柄杓のような口)」、「ポップス(Pops)」などと呼ばれ、親しまれていました。
ジャコ Jaco ジャコ・パストリアス(ベース)
エレクトリック・ベースのイノヴェーター、ジャコ・パストリアスことジョン・フランシス・アンソニー・パストリアスⅢ世。
彼の幼い頃のニックネームは「ジョッコ(Jocko)」だったそうです。これは、1930年代から1950年代にかけてメジャー・リーグで審判員を務め、1974年には野球殿堂入りを果たしたジョッコ・コンランから取ったものです。ちなみに、「ジョッコ」とはチンパンジーのことです。
ジャコが最初の妻トレイシーと結婚したのち数年間暮らしていた自宅アパートの隣に、ピアニストのアレックス・ダーキィ(ジャコの大傑作アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』に収められている『コンティニュウム』でエレクトリック・ピアノを弾いている)が住んでいました。アレックスとジャコは毎日のように一緒に練習していましたが、ある日アレックスはジャコのニックネーム「Jocko」を誤って「Jaco」と綴ってしまいます。ところがジャコ本人はそれをとても気に入ってしまい、それからは自ら「Jaco」と名乗るようになりました。
スカイドッグ Skydog デュアン・オールマン(ギター)
弟のグレッグ・オールマンらとともに結成したオールマン・ブラザーズのリーダーとして、またギタリストとしてバンドを牽引したのがデュアン・オールマンです。
彼はオールマン・ブラザーズ結成以前にはスタジオ・ミュージシャンとしても活躍しており、数多くのレコーディング・セッションに参加、そのギターの評判は次第に高くなってゆきます。1970年には、エリック・クラプトン率いるデレク&ドミノスの傑作アルバム『レイラ』にゲストとして招かれ、さらにはクラプトンから「自分のバンドに入らないか」と誘われたほどでした。
デュアンは、1969年にウィルソン・ピケットのアルバム『ヘイ・ジュード』のレコーディングに参加しました。ウィルソン・ピケットは、この時のデュアンのプレイに驚愕し、敬意を込めて「スカイマン(Skyman)」と呼びました。デュアンはもともとその外見から「ドッグ(dog)」と呼ばれていたので、このふたつがミックスされて「スカイドッグ」というニックネームになったというわけです。
スロウ・ハンド Slow Hand エリック・クラプトン(ギター)
クリームに在籍していた1967年、まだわずか22歳だったにもかかわらず、ロンドンで「Clapton is God(クラプトンは神だ)」と落書きされていたほどのギターの名手、エリック・クラプトン。
彼は「スロウ・ハンド」というニックネームで有名ですが、その由来は「速弾きがあまりにも凄すぎたため、逆に手の動きがゆっくりに見えたから」という説が広く知られています。
あるいは、チョーキング(左手の指先で弦を押し上げ、ピッチを変える奏法)のテクニックが当時はまだ一般には知られていなかったため、指が動いていない、つまり指先の動きがゆっくりなのに音程が変わるのを見て驚いた聴衆が名付けた、という説もあるようですが、本当の由来はヤードバーズ時代に遡ります。
クラプトンはステージで弦を切ることが日常茶飯事で、そのため弦を張り替えることがしょっちゅうでした。普通はローディーが予備のギターを渡すのですが、クラプトンはステージ上で慌てずゆうゆうとチューニングをしていたんですね。その間聴衆は手拍子しながら待っていたのですが、そのテンポがゆっくりだったところから、当時のヤードバーズのマネージャー、ジョルジオ・ゴメルスキーが「スロウ・ハンド(Slow Hand)」と名付けた、ということです。
ディジー Dizzy ディジー・ガレスピー(トランペット)
本名はジョン・バークス・ガレスピー。
モダン・ジャズの原型となるスタイル「ビバップ」を築き、発展させたジャズ界の功労者のひとり。
ディジー(Dizzy)とは「くらくらする」という意味です。
血の気も多かったが、茶目っ気も旺盛で、ステージでコメディアンのように振る舞い、ジョークを飛ばして聴衆をおおいに笑わせたところからこのニックネームが付いたと言われています。
彼のトランペットは非常に素晴らしいテクニックだったため、「目のくらむようなテクニックの持ち主」という意味で「ディジー」と呼ばれるようになった、という説もあります。
余談ですが、1930年代のメジャー・リーグで、セントルイス・カージナルスのエースだったディジー・ディーンも、「目が眩むような速球を投げる」ところから「ディジー」と呼ばれていました。
デューク Duke デューク・エリントン(バンドリーダー、ピアノ)
カウント・ベイシーと人気を二分した「デューク・エリントン・オーケストラ」のバンドリーダー。本名はエドワード・ケネディ・エリントン。
「デューク」とは公爵のこと。
エリントンの父は、白人の有名医師ミドルトン・カスバートの執事を務めていました。仕出し業も営んでおり、時々ホワイトハウスへも出入りしていたそうです。このためエリントンも子供の頃から自然に優雅な所作を身につけており、身だしなみもきちんとしていたところから、友人たちから「デューク」と呼ばれるようになったということです。
バード Bird チャーリー・バーカー(アルト・サックス)
「バード」は、チャーリー・パーカーの伝記映画のタイトルにもなっているほど有名な彼のニックネームです。
このニックネームが付けられた時期は、パーカーがジェイ・マクシャン楽団に在籍していた1928年から1942年までの間です。
しかしその由来は諸説あって、今でもはっきりしたことは分かっていないようです。
1.羽ばたく鳥のように自由で華麗な演奏だったから。
2.ある新聞記事によると、名前の「チャーリー」が「ヤーリー」に、次いで「ヤール」になり、それが転じて「ヤードバード」となったのち、「バード」になったということです。
3.パーカーは、レストランで食事をする時に決まって注文していたのがチキン料理で、「このヤードバードをもらおうか」とウェイターに注文していから。
4.生活に追われていたパーカーがいっとき働いていたレストランではチキンを食べることができたので、いつもお腹いっぱい食べていたから。
それにしてもパーカーがたいへんなチキン好きだということが分かります。
ちなみに「ヤードバード」は囲った庭で飼われている鳥、すなわちニワトリのことです。
このパーカーの愛称を店の名前にしたのが、ニューヨークの有名なジャズ・クラブ「バードランド」ですね。
パール Pearl ジャニス・ジョプリン(ヴォーカル)
「パール(Pearl=真珠)』はジャニスがたいへん好んだニックネームです。ジャニスは人からこう呼ばれることをとても喜んだと言います。ではなぜ「パール」なのか、というのは不明ですが、「Pearl」には「(真珠のように)貴重な人物、逸品」という意味もあり、もしかすると高校時代はクラス内で疎外され孤独だったジャニスの気持ちがこもっているのかもしれません。
ブーツィー・コリンズ Bootsy ブーツィー・コリンズ(ベース)
ファンク・ミュージックにおける代表的なベーシスト、ブーツィー・コリンズ。
彼の本名は、ウィリアム・コリンズです。
ブーツィー・コリンズの写真を見ると、とにかくファッションがド派手。ブーツも派手。(ファンク・ミュージシャンにはありがちなのですが、ついでに言うとメガネも所有するベースも、とにかく派手)そこから「ブーツィー」と呼ばれるようになった、、、のかなあ~と勝手に想像していたんですが、これがまったく違ったんですね。
ブーツィーとは、黒人の漫画家オリー・ハリントンが1930年代半ばに描いたヒトコマ漫画の主人公の名です。この名を母親がウィリアム少年にニックネームとして付けたんだそうです。
フリー Flea フリー(ベース)
世界的ロック・バンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のベーシスト、フリー。本名はマイケル・ピーター・バルザリーです。
ぼくも長いこと勘違いしていましたが、綴りは「Free」ではなくて、「Flea」。
つまり「蚤」のことなんですね。
身長168cmの小柄な体をいっぱいに使い、ステージを所狭しと飛び跳ねるその激しいアクションからこのニックネームが付けられました。
ザ・ボス The Boss ブルース・スプリングスティーン(ヴォーカル、ギター)
若かりし頃のブルースはバンドのギャラ分配係だったことから「ボス」と呼ばれるようになった、という説があります。冠詞の「The」が付いているので、「ボスの中のボス」といったニュアンスがあるのでしょうね。
そのブルースも今では「ロック界のボス」と呼ばれるまでになり、多くのミュージシャンから尊敬され、慕われています。
ポンタ Ponta 村上秀一(ドラム)
生涯にレコーディングした曲は14,000曲以上と言われる名ドラマー、村上秀一。おそらく日本の音楽界で彼を知らない者はいないのではないでしょうか。
彼は、生まれてから4歳半になるまで実母の親友に預けられていたそうです。いわゆる育ての母だったその女性は、「ポンタ姐さん」と呼ばれていた京都祇園の芸妓さんでした。
村上氏が実家に戻ることになった時、ポンタ姐さんは「せめて名前は持って行って」と言って実家へ送り出したそうです。「ポンタ」の名前とともに実家に戻った村上氏は、そう呼んでくれと誰かに頼んだわけでもないのに、以後生涯を通じて「ポンタ」の愛称で呼ばれ、親しまれました。
メタル・ゴッド Metal God ロブ・ハルフォード(ヴォーカル)
1969年のデビュー以来、ハード・ロック~ヘヴィ・メタル・ロックの王道をひた走るジューダス・プリースト。
そのリード・ヴォーカリストであるロブ・ハルフォードは、5オクターヴとも言われる驚異的な声域を持ち、そのシャウトはヘヴィ・メタル・サウンドの象徴ともいえるものであるところから「メタル・ゴッド」と呼ばれるようになりました。
また、ジューダス・プリーストというバンドそのものがメタル・ゴッドと呼ばれることも多いようです。
リンゴ Ringo リンゴ・スター(ドラム)
いわずと知れたビートルズのドラマー。
本名はリチャード・スターキー。
「リンゴ・スター」は芸名で、ロリー・ストーム&ハリケーンズに在籍していた頃、メンバーそれぞれが芸名を考えた時にスターキー本人が考えたものです。
指輪が好きだったスターキーは、いつも両手に何個も指輪を付けていたので「リングズ(Rings)」と呼ばれていました。また彼はジョン・ウェインが演じた西部劇映画『駅馬車』の主人公リンゴ・キッドに憧れていたので、このふたつをかけ合わせて「リンゴ」と命名しました。
当初「リンゴ・スターキー(Ringo Starkey)」という芸名にするつもりだったけれど、しっくりこなかったので「Starkey」の前半分に「r」をもうひとつ足して「リンゴ・スター(Ringo Starr)」にした、とのちにリンゴ本人が語っています。
レディ・デイ Lady Day ビリー・ホリデイ(ヴォーカル)
ジャズ史に燦然と輝き続けるであろうヴォーカリスト、ビリー・ホリデイ。
本名エリノラ・ホリデイ。
父のクラレンスは、お転婆だったエリノラのことを男の子を呼ぶように「ビル」と呼んでいました。その「ビル」の愛称が「ビリー」です。
のち人気ヴォーカリストになったビリーと、当時のニューヨークで最も人気のあったサックス奏者レスター・ヤングは、強い信頼関係で結ばれていました。ふたりはとても仲がよく、レスターはビリーのことを「レディ・デイ」と呼び、ビリーはレスターのことを「サックスの大統領」という意味を込めて「プレジデント」「プレス」などと呼んでいました。
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
2月3日(金) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
2月11日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
2月13日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
2月25日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、Higemen(percussion)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。
【Live Information】
城下公会堂のヒロコさんに、「ご都合よければ、ぜひ」とお知らせいただいた「栗林すみれ & 藤本一馬」。
否も応もなくその場で席の予約をお願いしました。
この組み合わせ、行かないわけにはいきません。
栗林さんは、以前金澤英明(contrabass)さんとのデュオ・ライブを聴きに行ったことがあります。
音と音の隙間を大切にする、とても美しい音を奏でるピアニスト、というイメージがあります。
藤本さんは、昨年以来3度目かな。
福盛進也(drum)さんとのデュオ、そして会田桃子(violin)さんとのデュオ。
音を詰め込まず、空間を活かした彼のギターは、派手に弾きまくるギターに比べて最初は物足らないかもしれません。
でも、強烈な辛みや濃い味付けに慣れてしまった舌にはすぐに感じられない出汁の香りとか最低限の調味料だけで味付けした品の良い薄味のような、一見目立たないけれども一度その味を知るとそこからは離れがたい、そんな感覚と同じようなものを思い起こさせます。
ライブは2セット。
全曲ふたりのオリジナルです。
ふたりの演奏は、最初の一音を発展させてゆく感じがします。
呼応、あるいは会話とでも言えばいいのでしょうか。
相手の存在に敬意を払っているというか、それを前提に自分の音を奏でているのでしょう。
まるで混ざり合うように、自然に音が溶け合っている。
「混ぜようとしている」のではないんですね。
だからこそ音量のバランスも素敵だし、「会話」として聴こえてもくるのだと思います。
お互いにしゃべりたいことばかりしゃべっているのが「会話」とは思えないように。
たんたんと、しかし温かみを感じる演奏ぶり。
弾きながらスキャットしているんでしょう、文字通り透き通った声がピアノと重なりながら微かに聴こえます。
美しいなあ。
栗林さんも藤本さんも、体が揺れています。
エモーショナルな演奏をしている証です。
栗林さんも藤本さんも「レムボート」のメンバーですが、このバンドのドラマーが、ECMから日本人ふたりめのCDをリリースした福盛進也さん。
このバンドも、絶対聴くつもりです。
早く岡山に来てくれないかな(^^)
【Live Information】
恥ずかしい話ですが、ぼくは長いあいだお墓参りをおろそかにしていました。
ところが、どういう風の吹き回しなのか(いまだに、なんでそういうふうに思ったのか自分でも分からない)、ふと思いついて昨年のお正月にお墓参りをしてからは、定期的にお墓参りに行くようになり、仏壇にもお花や線香をお供えするようになったんです。
毎日出かけるときと帰ったときには、まず線香をあげるのですが、次第にその線香の香りに魅かれるようになったんですね。
線香をあげるのが、なんだか楽しくなってきます。
そのうち、仏壇用ではなくて、普段もお香を焚きたくなってくる。
すると、香炉が欲しくなってくるんですね。
ここ数年懇意にさせていただいている喫茶店があります。
開店以来30年以上は経っている老舗です。
店主はぼくのライブにも来てくださるし、ぼくもコーヒーの「苦み」「酸味」の話から始まっていろんな話を聞かせていただいている間柄なんですが、そのなかでコーヒーを愉しむのであればカップも良いもので、かつ気に入ったものを使いたいという欲が芽生えてきたんですね。
先週末に時間ができたのをこれ幸いと、香炉とコーヒーカップを探しに行ってみたのが、以前コントラバス・ソロのライブの依頼をくださった、岡山市の西にある「ゆくり」(岡山市北区撫川173-1)さんです。
小雨が降り始めた金曜の午後でした。
ゆくりさんへお邪魔するのも3年ぶり?そんなに時は経ってしまったのか。。。
ちょうど蝶野秀紀さんの「毎日をたのしむ漆 木と漆のうつわ」展の期間中でした。
いつも穏やかで温かい眼差しの店主とおしゃべりするのも楽しみのひとつ。
さっそくお店にあるものを見せていただくと、
あったんですよ、なんだか気になるコーヒーカップが。
残念ながら香炉はお店に置いていないとのことでしたが、代わりに香炉にも使える蝋燭立てを見せてもらうと、、、
これまた心惹かれる感じの器だったんです。
両方とも、岡山市瀬戸内市在住の備前焼作家、小川荘一さんの作品です。
その夜、さっそくコーヒーを買って帰ったばかりのカップでいただいてみる。
やっぱり見た感じ、雰囲気って大事です。
自分が手に取って見て、気に入った器であるならなおさらです。
なんでしょう、この、たったコーヒー一杯で感じる満ち足りた気持ち。
香炉として使うつもりで買った蝋燭立てのほうですが、
まずお香について調べてみると、いわゆる線香タイプのほか、円錐型、渦巻き型(蚊取り線香のような)、粉末のお香など、さまざまです。
とりあえずうちにあるのは線香のみ。
ところが、線香タイプを使うには、「香立て」というものが必要なんだそうです。
で、その場合は香炉ではなく、香皿で充分みたいです。
香皿と香立ては明日買いに行くとして、今夜は本来の用途である「蝋燭立て」として使ってみるか。
寝る前のひととき、家じゅうの明かりを消し、蝋燭の灯りだけで過ごしてみます。
真っ暗な中に、桜のはなびら型の灯り。
なんでしょう、この不思議な心地よさ。
もうこれは蝋燭立てとしてだけ使おう。
別に香炉か香皿を探すことにしました。
ピンク・フロイドの音楽をかけていたんですが、いっそ無音のほうが雰囲気があったかもしれないな、とあとで思いました。
そして翌土曜日、香立てと香皿、そしてお香や、香料入り蝋燭を探しに行きました。
イメージどおりの、香皿、香立てが見つかって運が良かった。
白い香皿とお香。
香立て。
それにしても、コーヒーカップを変え、蝋燭の灯とお香を愉しむだけでこれだけワクワクして過ごせるなんて。
好きなものに囲まれると、こういう素敵な気持ちでいられるんですね。
出来事としてはささやかだけど、自分の心の中では大きな発見でした。
【Live Information】
明けましておめでとうございます。
令和5年、卯年となりました。
友人からのメールによると、
「令和5年癸(みずのと)卯(うさぎ)
じっと耐えてきた後に希望に向かって大きく動く
新しいものにチャレンジする年です」
だそうです。
新年早々、大きな希望が舞い込んできたような、嬉しいメールです。
12月下旬から体調を崩し、熱が下がらないまま年末を迎えました。
体調のわるさをかかえてひとりで寝ていると、そうでなくとも不安や弱気に襲われるのに加え、頭に浮かんでくることといえば、ネガティブなことばかり。
たいへん心細い年末でした。
12月30日になって熱もようやく36度台に落ち着いたので、今年の締めとして、お世話になったお店何件かに顔を出しました。
前日までの心細さに相反して、「顔を出して良かった」と思えるところばかり。
ふところに穏やかで温かい気持ちを大事にしまい、深夜に帰宅したのでした。
今年の元旦の日の出は、予報によると7時13分。
雲が出ていて初日の出は見られなかったけれど、雲の切れ目に明るいご来光が見えたのでよしとしましょう。
◆令和5年1月1日 午前7時13分。うちのすぐ東。
午前中はゆっくりして、11時すぎからお墓参りに出発。
ご先祖様と父に新年のあいさつをし、線香をあげ、父と墓石越しに少し話しました。
たぶん、全部あちらから見てくれてるんだろうけれど。
◆うちのお墓へは、高梁川河川敷沿いのこの細い道を抜けて行きます。
そのあとは、酒津八幡宮へ新年のお参りです。
今年もいい天気で良かった。
毎年いろんな課題がありますが、
今年からは、お互いに敬意を持ってお付き合いできない方からは離れることに決めました。
それが自分を大事にする第一歩だと思いますし、まずそこから改めて出発です。
心理カウンセラーとしても活動を始めますが、他人を導くのではなく、その方が自分で自分の問題を解決できるようそっと見守ることができるような存在になれれば、そう思います。
令和5年(2023年)1月1日
癸卯年(みずのとうどし)
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
1月7日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
1月9日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
1月14日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
1月22日(日)
姫路 カフェ・デュ・ファーブル
姫路市網干区田井287-5 (tel 079-273-7680)
【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 ミュージックチャージ3000円(2ドリンク付)
【演 奏】 15:00~ (3回ステージ)
1月28日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。




とのキビシいリクエストが


ジャコといえば死後数十年も経っているのに、未だに世界中のベーシストから尊敬され、目標とされる異次元ハイパーベーシストです。

という口から出まかせでひと笑いいただいた週末夜の本番前w

ちなみに、ジャコもザコも漢字で書くと、
実は両方とも
「雑魚」
であることが判明しました。
ああ、なんと畏れ多いことか。。。


ちなみにジャコ・パストリアスの本名はジョン・フランシス・パストリアスⅢ世。
もともと「ジョッコ」がニックネームだったのですが、それを友人がフランス風に「Jaco」と綴ったのを本人がたいへん気に入った、ということだそうですね。
【Live Information】
いろいろ事情があって、今年の2月に引っ越しました。
この曹源寺周辺はワンコとのお気に入り散歩コース、いやそれ以上に風情のある景色や佇まいが大好きなところだったんですが、
引っ越ししてからここに来るのは初めてです。
とは言え、以前の住まいからは南西に1.5キロほど移っただけなので、このあたりが遠くになったわけではありません。
単純にタイミングの問題かな。曹源寺庭園 曹源池
秋から冬への季節のはざまと、建立以来300年以上の時の流れが溶け合っている様の、なんとも言えない空気。
ありのままなのが一番美しい、ということをしみじみ感じます。
久々の曹源寺をあとにしてからは、これまた久しぶりの芥子山(けしごやま)へ。
馬鹿は高いところが好き、などと言いますが、高いところが好きな人が馬鹿なのかと言うと、必ずしもそうではないのです
山頂から見る秋と冬の狭間の夕日。
こんな色に染まるのはこの時期にしか見られないと思うと、今日のこの一日の有難みが5割増しです