【Live Information】
日本での、日本人によるロック・ミュージックの黎明期だった1970年代前半。
いま振り返れば、いまもその名をメディアで目や耳にするバンドやミュージシャンが当時から活動を続けているんです。
「デビュー50年選手」すら少なからずいますね。
なんとも多彩なその面々、思いつくまま少しばかり挙げてみると、
竹田和夫、はっぴいえんど、ジョー山中、成毛滋、チューリップ、山下達郎、四人囃子、小坂忠、シュガーベイブ、加藤和彦、カルメン・マキ & OZ、財津和夫、クリエイション、フラワー・トラヴェリン・バンド、エディ藩、細野晴臣、頭脳警察、井上堯之、そして鈴木慶一などなど。
鈴木慶一は長年「ムーンライダース」を牽引してきたことで知られています。
そのムーンライダーズの前身が「はちみつぱい」で、彼らが1973年にリリースした、ファーストにして唯一のスタジオ・アルバムが、『センチメンタル通り』です。
とあるライブで「土手の向こうに」を演奏することがありました。
その時に、この曲がアメリカン・ロックさながらにレイド・バックしているのを面白く感じたんです。
その後だいぶ経ってからCDショップの棚に「センチメンタル通り」があるのを見つけ、即座に手に取ったというわけです。
地味とか、渋いとか、マニアックとか、そんな形容詞がスラスラ浮かんでくる一方で、この当時すでにこれだけ磨かれた質の良い音楽を創られていたんだと思うと、日本のロックもなかなかやるじゃん、と率直に感じ入りますね。
1973年頃のはちみつぱい
独特の哀愁が漂う、はちみつぱいのサウンド。
思い起こされるのは、忘れていた遠い昔だったり、郷愁だったり。
①「塀の上で」とか②「土手の向こうに」などで土の新鮮な香りが感じられるのは、「ザ・バンド」などからの影響もあるからなのかな。
といって単にノスタルジックだけを売りにしているわけじゃない。
⑨「夜は静か通り静か」などではモダン・フォークやカントリー&ウエスタンなどの持つ空気をたたえつつ、さりげなくオリジナリティも主張してみせる。
そうかと思えば、⑦「月夜のドライヴ」⑧「センチメンタル通り」で聴かれるように、ファンクやリズム&ブルースなどの要素をクロスオーヴァーさせていて、このあたりグレイトフル・デッドなどを彷彿とさせます。
③「ぼくの倖せ」、⑤「釣り糸」、⑥「ヒッチハイク」などの、ペダル・スティールやヴァイオリンを前面に押し出したサウンドは、はちみつぱいならでは、と言っていいと思います。。
とくに「ぼくの倖せ」におけるロマンティックなヴァイオリンと、それに寄り添うペダル・スティールの絡みの美しさは特筆されるべきでしょう。
ペダル・スティールが大々的にフィーチュアされた「ヒッチハイク」は、「はちみつぱいの発信するカントリー・ミュージック」だと言えます。
ペダル・スティールもヴァイオリン(フィドル)もカントリーなどに欠かせない楽器なんですが、はちみつぱいの音楽にあっては清楚なセンチメンタリズムや、昭和初期の退廃的雰囲気、アメリカのルーツ・ミュージックなど、多くの側面を感じさせてくれるんですね。
またジャケットが不思議な魅力に満ちているんだなあ。
安酒場の連なる、下卑た雰囲気の下町。
まだ夜でもないのに酔いつぶれている男。あろうことか巡査なのでしょう。(なんと、あがた森魚さんが扮しているそうです)
路上にポツンと置き去りにされた酒瓶。
首を吊っている男性が、そこにいるのが当たり前のようにぶら下がっているのが不気味。
それ以上に虚無的雰囲気を醸しだしているのが、首吊りに気づいているのかどうか、路上にたむろしてただこちらを見ているだけの若者。
言うなれば、つげ義春らの描く世界と似通ったような、生きた人間が作りだす奇妙で不条理な空気に満ちているんです。
入って行きたくはないけれど、目を背けることができない、そんな世界です。
2016年再結成時のはちみつぱい
ちなみに「はちみつぱい」というバンド名は、ビートルズの「ハニー・パイ」(『ホワイト・アルバム』収録)をもじったものです。
あがた森魚と鈴木慶一が結成したデュオ「あがた精神病院」が、あがたの命名によって1971年から「蜂蜜麵麭」(はちみつぱい)と名乗るようになり、「蜂蜜ぱい」を経て「はちみつぱい」と表記されるようになったということです。
◆センチメンタル通り
■歌・演奏
はちみつぱい
■リリース
1973年10月25日
■プロデュース
はちみつぱい with 石塚幸一
■収録曲
Side 1
1 塀の上で(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 6:28
2 土手の向こうに(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 4:26
3 ぼくの倖せ(詞:松本圭司 曲:渡辺勝 編曲:渡辺勝) 6:19
4 薬屋さん(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 3:40
Side 2
5 釣り糸(詞:かしぶち哲郎 曲:かしぶち哲郎) 5:20
6 ヒッチハイク(曲:はちみつぱい 編曲:はちみつぱい) 3:22
7 月夜のドライヴ(詞:山本浩美 曲:山本浩美) 6:12
8 センチメンタル通り(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 4:25
9 夜は静か通り静か(詞:渡辺勝 曲:渡辺勝) 2:55
■録音メンバー
*はちみつぱい
鈴木 慶一 vocals, backing-vocals, piano, vibraphone
武川 雅寛 backing-vocals, fiddle, trumpet, mouth-harp, flat-mandolin
駒沢 裕城 backing-vocals, steel-guitar, dobro-guitar, acoustic-guitar, electric-guitar
本多 信介 guitar
和田 博巳 bass
橿淵 哲郎 drums, vocals, piano, organ, vibraphone
*ゲスト・ミュージシャン
渡辺 勝 vocal, backing-vocals, electric-piano, acoustic-guitar, organ
坂田 明 alto-sax
大貫 妙子 chorus
宮 悦子 chorus
吉田美奈子 chorus
山本 浩美 vocals, chorus
■レーベル
ベルウッド
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
8月5日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
8月6日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
8月8日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
8月13日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
8月18日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
8月20日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
8月24日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 荒木博司(guitar)、中務敦彦(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
8月27日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
【Live Information】
ロック・バンドの花形といえば、リード・ボーカリストにリード・ギタリスト。
野球で例えるならエースと4番打者。
ぼくの中学~高校時代は、「家にビデオデッキがあるよ」なんていう友だちはまだほとんどいなかったし、ミュージシャンの映像を観ることなんてこれまたほぼありませんでした。
だから、貴重な映像のなかのギター・ソロのときには、ギタリストの左手(つまり指板の上を動き回るほう)を食いつくようにして見たものです。
なんであんなに指が動くんだろう。
カッコいいな~、って。
でもそんな時に限って画面は右手ばっかり映すんです。
ぼくが20歳前後の頃のギター・ヒーローといえば、当時「三大ギタリスト」と言われたクラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックをはじめとして、リッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカー、エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーなどなど。
そうだ、忘れちゃならないカルロス・サンタナに、ニール・ショーン、デュアン・オールマン、ジョー・ウォルシュ。
ブリティッシュ・ロックだと、ブライアン・メイ、ジミ・ヘンドリックス、アルヴィン・リー。。。
キリがありませんね。
彼らに共通していえるのは、誰もが一目置くテクニックと、「ギター・ヒーロー」の名にふさわしい、まさに「スター」然とした存在感があったところでしょう。
そのなかで、なんと最近になってもまだ「好き」の度合いが増しつつあるギタリストが、「派手さ」「スター性」などにおいては多少地味な印象がぬぐえないデヴィッド・ギルモアなのです。
デヴィッド・ギルモア。(あるいはデイヴ・ギルモア)
プログレッシヴ・ロックの雄、というより、いまやロック界のモンスター・バンドとも目されている、ピンク・フロイドのギタリストです。
初期のピンク・フロイドのギタリストはシド・バレットでしたが、シドが健康面で悪化をきたしたため、バンドの補強としてデヴィッドに白羽の矢が立った、というわけです。
フロイド加入後のデヴィッドは、ギタリストとしてはもちろん、ヴォーカルや曲制作においてもバンドの重要な存在となります。
ロジャー・ウォーターズがフロイドから脱退した1985年12月以降は、デヴィッドがリーダーとしてバンドを率いました。
ギルモアは、超絶技巧を誇るタイプのギタリストではありません。
しかし耳に残って容易に消えることのない彼のギター・プレイは、多くのロック・ファンに受け入れられています。
ギルモアのギター・ソロで、ぼくにとって印象深いものは、やっぱり「タイム」(『狂気』収録)が筆頭でしょうか。
そして、「エコーズ」(『おせっかい』収録)や、「狂ったダイアモンド」(『炎』収録)。
ロングトーンをうまく生かした、味わい深いメロディックなフレーズの数々。
内面から滲み出ているかの如き歌心あふれるプレイは、どこを切ってもブルースの香りに満ちています。
クリアーな音色で弾かれるギルモアのギター・ソロを聴いているときの幻想的な感覚は、醒めかけの夢の中にまだ半分とどまっている時の気分によく似ているのです。
ギルモアのギターが生み出している音楽のことを『叙情的』と言うのでしょうね。
「ピッグ」(『炎』収録)や「マネー」(『狂気』収録)、「吹けよ風、呼べよ嵐」(『おせっかい』収録)などでは、ロック・スピリットにあふれた攻撃的なプレイも聴かせてくれます。
また「コンフォタブリー・ナム」(『ザ・ウォール』収録)におけるギター・プレイは、「DiditalDreamDoor.com」が選出した「偉大なギターソロトップ100」で1位に、2009年に「Guitar World」誌が選出した「50グレイテスト・ギター・ソロ」では4位に選ばれていて、ギルモアのベスト・プレイとも言われています。
21世紀の今日では、驚異的なテクニックを誇るギタリストが次々と生まれています。
しかしギルモアのソロは決して埋もれてもいないし、埃をかぶった過去の遺物でもありません。
時に吠え、時にすすり泣き、時には熱く語るギルモアのギター。
「目がくらむような輝き」とか「聴く者を圧倒する」などの大仰な表現は似つかわしくないかもしれません。
しかし、派手ではなくとも失われることのない独特の輝きを持った、唯一無二の世界がそこにはあるのです。
【Live Information】
明日からは3連休、気分は上々
でも空模様は予報どおり不安定で、そのせいで蒸し暑い。でも真夏の陽射しは強くて、眩しい〜
そんな週末の午前中に、唐辛子の精に会ったんです:(;゙゚'ω゚'):
本当の話です。。。
ぼくの勤務先が管理している「社宅」は築50年以上、今は住む人はいませんが、この時期草は伸び放題、ヤブ蚊の発生もすごいので、手入れが必要なんです。

時間は10時前、すでにかなり暑い


いや、女性というより、まだ「女の子」といった方がよさそうな雰囲気の人でした。

その女性は向こうを指差しながら、遠慮がちな小さな声で、でもなにかを訴えるようにぼくに「あれ、見て、あれ・・・」って言うんです。



「ここはぼくの仕事場が管理していて、ぼくは今日草刈りに来たんですよ」

それから炎天下に2時間近く、ヤブ蚊に噛まれながらも草刈りをしていると、不意に背後から人の気配が。。。











はっ




この話を信じるも信じないもあなた次第です。
唐辛子の精ありがとう



【Live Information】
音楽好きのマスターが営む喫茶店があります。
たいてい毎週、土曜か日曜のどちらかに、そこでコーヒーを飲みます。
きょうは、珍しくアナログのLPレコードがかかっていました。
ちなみに、いまは「LPレコード」という言葉を知らない人が珍しくない時代なんですね。
レコードは、阿川泰子さんのライブ・アルバムでした。
1980年代に大人気だったジャズ・ボーカリストです。
演奏は「東京ユニオン」に「プレイヤーズ」(鈴木宏昌、松木恒秀、岡沢章、渡嘉敷祐一、斎藤正樹)という、豪華な面々
すごっ
阿川さんの歌を聴くのは、本っ当にひさしぶりです。
改めて(しかも何年?何十年?ぶりに)聴いても、やっぱり素敵なんです
「時間」という厳しい波に洗われ続けてもなお輝きを失っていないということは、やはり良いものなんですね。
しかし当時(40年ほど前)は、やれ「あんなのはジャズじゃない」だの、やれ「ルックスで売れただけ」だの、やれ「たいして上手くない」だの、いわゆる音楽通な方々からいろんなことを言われていました。
阿川さんって、音楽そのものとは関係なく「ネクタイ族のアイドル」として取り上げられることが多かったですから。
まあ、こんなことをおっしゃる方々(演奏する機会のある地方のアマチュア or セミプロミュージシャンの中にもこういう発言をする人はいました)は、考え方が幼かったのでしょう。
いま思うと、「ジャズ通として敬われたい人」「ジャズを手段として他人を支配したい人」たちの発するジェラシーだったのだと思います。
いまだにこういう類いの人は一定数いるような気がします。
だから「成功した人を、隙があったら引きずりおろしたい」空気が、今も昔も変わりなく存在しているのかもしれないですね。
このお店の「きょうのおすすめ」は、「キリマンジャロアデラ」でした。
【Live Information】
素敵な異性とのデートのあと、その姿が見えなくなると湧き上がってくる寂しさとか、つい5分前まで一緒にいたのにすでに感じている「会いたい」気持ち。
白熱した野球の試合が終わったあとの震える気持ち。
美味しい料理を味わったあとの後口。
素晴らしかった時間のあとに必ずやってくるのが、余韻です。
この夜のライブは「藤本一馬 & 福盛進也 デュオ」。
その余韻は、帰宅後もぼくをじんわり包むのです。
曲が終わるごとに夢から覚めたような気分になるとともに、その曲の余韻が霧のように自分の五感を覆う。
目覚めたような気分になったばかりなのに、次の曲が始まる数秒前から別世界の扉が開いたような錯覚に陥る。
自由な音楽ってなんだろう、自分の音ってなんだろう。
デュオの奏でる唯一無二の音に浸りながら、そんな問いが頭の片隅にひょいと顔を出したりする。
きっとそれは自身の生き方そのものに結びついているのだろう。
自由とか個性のなんたるかがわからないのではなくて、不自由だったり没個性であることが楽であり、そこから出たくないだけなのかもしれない。
藤本一馬(guitar)と福盛進也(drums)。
このふたりは、新大陸を目指して大海原を航海している船乗りのようなものなのかもしれない。
行く手に待っているであろう不安よりも、自由な、自分の音を出し続けることで見えてくるであろうまだ見ぬ世界への到達に希望を抱き、心豊かに生きているのだろう。
そんな気がしてならないのです。
素晴らしいライブは、余韻も素晴らしい。
2022年6月27日(月)
藤本一馬(guitar) & 福盛進也(drums)
城下公会堂
【Live Information】
ぼくの記憶の片隅にある光景。
ときおり思い出します。
開館間もない倉敷市民会館。
テレビ番組の公開録画でした。
よそいきの服を着て(着せられて?)、座っている小学生のぼく。
ステージの上で歌う女性歌手。
後ろの方の席だったので、やけに彼女が小さく見えたのを覚えています。
彼女こそが、ぼくが生まれて初めてナマで見た芸能人、ちあきなおみさんです。
そこで聴いた歌は、彼女の代表作でもある「喝采」でした。
その「喝采」が、ぼくが生まれて初めてナマで聴いた、プロの歌手が歌う歌なのです。
調べてみると、倉敷市民会館が完成したのは1972年。
開館してもう50年になるのか。。。
収録していたのは、珍名、とんでもない特技、稀有な身体的特徴などを持ったユニークな方々をクイズ形式で紹介する、「特ダネ登場!?」という番組でした。
回答者のなかに元プロ野球選手の金田正一さんがいらっしゃったなあ。
「喝采」は、ドラマティックなメロディはもちろん、その短編小説のような歌詞は、子どものぼくにも強く印象に残りました。
なかでも、「黒いふちどり」「喪服」という言葉は、深く理解できないまでも、テレビで見ることのできる歌手が歌っている歌には出てこない異質なもので、ある意味小学生なりの「カルチャーショック」のようなものを受けたんですね。
「黒いふちどり」が、いわゆる「訃報」を表すものだというのは、ぼくはこの時はじめて知ったのかもしれません。
そしてこれは、2番に出てくる「白いかべ」という言葉とのコントラストになっているようにも思えるのです。
「亡くなったかつての恋人を思いながら、今でも歌い続けている」という内容の歌詞は、ちあきさんの実体験をモデルにしたものだと言われています。
実は、作詞した吉田旺氏は「歌い手をテーマに歌詞を書く」ことをコンセプトにしてこの歌詞を書き上げたのですが、出来上がった内容はちあきさんの過去ととても似たものでした。驚いたことに、これはあくまでも偶然な出来事だったんだそうです。
ともかく、そのため「ちあきの体験を歌にした」という戦略のもとに曲のプロモーションが行なわれた、ということが本当のところなんですね。
ちなみに、歌詞に出てくる「亡くなった恋人」というのは、ちあきさんがデビュー以前から慕っていた若手俳優のことで、その方はぼくが住んでいる岡山県の西部に位置する鴨方町に住んでいたということです。
だから、ということもあるのでしょうが、「『喝采』に出てくる亡くなった恋人はちあきなおみの彼氏である」という噂は、ぼくもずっと以前に耳にしたことがあります。ただしぼくの聞いた噂では、その「彼氏」は「ちあきなおみの元マネージャーで、岡山県の邑久町出身」となっていましたけれど。
いずれにせよ、ぼくの出身地である岡山県が関係している曲、ということも、ぼくの記憶にしっかり残っている理由のひとつなのかもしれません。
「喝采」は、1972年の日本レコード大賞を受賞しました。
しかしこの曲が発表されたのは、その年の9月なのです。
この1972年には、「女のみち」(宮史郎とぴんからトリオ)というモンスター級のヒット曲(この年唯一のミリオンセラー)のほか、小柳ルミ子が「瀬戸の花嫁」の大ヒットを飛ばしています。
「喝采」は、リリースされたのがすでに9月だったため、いわゆる「賞レース」では他の曲に比べて大きく遅れをとっていました。事実、オリコンによるレコード売上枚数の集計(1971年12月6日付~1972年11月27日付)では、上位50曲にも入っていないのです。
しかしあまりに素晴らしい曲の出来栄えから、その年後半に驚異的な追い上げ(オリコン・チャートで11月第3週から12週連続2位)を見せ、「瀬戸の花嫁」が最有力候補だと言われていたレコード大賞を、大逆転で受賞したのです。
洋楽の香りがする歌謡曲です。
劇的に上昇下降するメロディーが実に印象的です。
歌詞に「教会」「喪服」という言葉が使われているから、というわけではありませんが、厳かな感じが伝わってきます。
歌詞もドラマですが、ちあきさんの歌もドラマです。
これが、「歌い手が伝える」「聴き手に伝わる」ということなのだと思います。
余計な所作が入っていないのにも関わらず最大限に伝わってくる、素晴らしい歌いっぷりだと思うのです。
ちなみにちあきさんは、録音するにあたり、誰にも姿を見られないように自分の周囲を黒いカーテンで囲み、そのうえ発声しやすくするために裸足となって歌ったといいます。
このあたり、スザンナ・ホフス(バングルス)が「胸いっぱいの愛」をレコーディングした時に、気持ちをより表現するため全裸となって歌った、というエピソードと通じるものがあるのかもしれません。
「喝采」は、21世紀になった今でも、多くの歌手に歌い継がれています。
この曲の歌い出しで、ちあきさんは左手の手のひらを客席に見せながらゆっくり上げていきます。
「喝采」ならではの有名な振り付けです。この曲を歌う人は、こぞって真似をしていたくらい有名なものです。
この振り付け、実はちあきさん自身のアイデアだということです。
ちあきさんの歌の世界は、たいへん素晴らしいものです。
ぼくは、美空ひばりさんと並ぶ素晴らしいシンガーだと思っています。
感情をそのまま放出するのではなく、感情を抑えているのにもかかわらず滲み出てしまったり、溢れ出てしまったりしているとでもいうようなエモーショナルな歌です。
いや、もしかするとそれすらも完璧にコントロールされているのかもしれません。
ちあきさんは、聴いているうちに情景が目に浮かんでくるような、あるいは自分の感情の色彩が変わってゆくような、そんな歌を歌ってくれる方ではないでしょうか。
そのちあきさんは、1992年に最愛の夫を亡くして以来、公の場には一切姿を現していません。
ぼくは、「喝采」の歌詞にある「それでも私は きょうも恋の歌 歌ってる」のように、どうかまたその素晴らしい歌声を聴かせてほしい、と思う反面、その潔い生き方に憧れのような敬意を抱いてもいるのです。
【歌 詞】
◆喝采
■歌
ちあきなおみ
■シングル・リリース
1972年9月10日
■プロデュース
東元晃
■作詞
吉田旺
■作曲
中村泰士
■編曲
高田弘
■チャート最高位
1972年週間シングル・チャート 2位(オリコン)
1972年年間シングル・チャート 66位(オリコン)
1973年年間シングル・チャート 4位(オリコン)
■売上枚数
約80万枚(オリコン集計)
■収録アルバム
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
7月1日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
7月9日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
7月11日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
7月16日(土) 昼
2022上之町パリ祭 ~トリコロールオープンカフェ~
岡山 上之町商店街
岡山市北区表町1丁目
【出 演】 清水ゆき(vocal)、朝山慎一郎(guitar)、長谷川克也(percussion, 三線)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 無料
【演 奏】 12:30~13:00
7月16日(土) 夜
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
7月21日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 上森 "PICCI" 一洋(guitar)、皆木秀樹(bass)、Natsue(percussions)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
7月23日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
7月24日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 チップ制チャージ、飲食代別途(要オーダー)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
7月27日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
7月30日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
7月31日(日) 延期
倉敷 天満屋倉敷店 屋上ビアガーデン
倉敷市阿知1-7-1 (tel 086-426-2111)
【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
ジャズ界の伝説的なサックス奏者、ソニー・ロリンズが作った曲ですが、同じ名前のクッキーもありますね。
黒いクッキーの間に白いクリームがサンドされていることから、
『黒人と白人が一緒に創り上げているのがジャズという素晴らしい音楽。それならば黒人と白人の間にへだたりのない世界だって創り上げられるはず、というメッセージが込められている』
という話をずっと前に聞いて、「おお、なんといい話

さらに後日、その話をあるジャズ・ライブでのミュージシャンによるMCで聞いて、すっかりそういうものだと思っていたある日のこと。





もうひとつ。
吹奏楽団は、俗に「ブラス・バンド」ともいいますね。
このあたりがすでにややこしい話なのですが。
その割合は、銅70%、亜鉛30%だそうですが、この銅と亜鉛の合金の名称が「ブラス」だったんです。
日本語でいうと、「真鍮」。
これはサックスだけでなく、トランペットやトロンボーンなど多くの金管楽器の材質なんですと。

銅70%に亜鉛30%の合金といえば、ほかになんかあったなあ・・・


【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
6月3日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
6月4日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 熱田昭夫(clarinet)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
6月11日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 笹倉明子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
6月13日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、細川由佳(sax)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
6月16日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
6月18日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
6月22日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums) ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
6月25日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
【Live Information】
毎年3月下旬から5月上旬にかけての、いわゆる「年度末、年度始め」は、ぼくが一年間で最も忙しい時期です。
夜遅く家に帰って、ハチくんを散歩に連れて行って、ご飯を食べて(作る時間もないのでほぼスーパーの弁当と総菜)、風呂へ入って、1分でも多く疲れを取ろうとヨタヨタふとんに潜り込む。
そうしないと翌日は眠くてもたないのです。
楽器の練習の時間なんてありません。
気づけばベースもどんどんヘタになっている気がします。
仕事中も、トイレと事務連絡で席を離れる以外は、ずっとデスクにへばりつき。
ものの例えではなくて、メールや電話する時間すらないくらい切羽詰まっているのです。
土日も仕事へ行って、できることから片付けていかないと、まわりまわって自分のクビが締まってしまう。
それでもさすがに土日のどちらかは、昼過ぎか夕方前には切り上げますけれども。
本当にクタクタなっちゃいますから。
でも、クタクタになっても休んで寝込むわけにはいかないのです。
それでも今年は、休み前日の4月28日にようやく仕事の進み具合がひと段落しました。
やっと休める❣
連休の天気は、予報だと雨マークや雲マーク続きだったし、押し寄せて来た仕事の数々の締め切りのプレッシャーのせいで気分的にとても疲れていたので、今年のゴールデンウィークは引きこもって楽しく過ごそう、と決めていました。
ところが、案に相違して天気のいい日が続くではないですか。
春爛漫の明るい陽射しを感じていると、やっぱりどこかに行きたくなってしまうんですね。
なるほど、「日光を浴びることでセロトニンが分泌され、鬱状態が改善される」という日光と精神状態の関係はこういうことなんだなあ。
というわけで、一日はひとりでどこかに行こう、と決めました。
さて、どこへ行こう。
ひとがいなくて、
明るくて、
静かで、
景色がよくて、
清々しいところ、ないかなあ。。。
この人出の多い連休中に、そんなところあるだろうか。うーん。。。
と考えていた時にひらめいたのが、熊山遺跡です。
岡山県赤磐市にある熊山は、標高508m。
県南で一番高い山です。
その山頂には石を積み重ねて作られた、「熊山遺跡」があるのです。
同じ県南に住みながら、まだ熊山方面には行ったことがありませんし。
そうと決めたらさっそく出発です!
時は5月5日、出発は午前10時過ぎ。
陽射しは明るく、暑くもなく、爽やかなこどもの日です。
県道96号線から熊山橋を渡ります。
そのまま県道395線を吉井川沿いに東へ進み、右方向へ土手を降ります。
そのまま奥吉原の集落の中を走ると、熊山へ向かって上り坂になります。
山中の道は、舗装しているとはいえ、道幅はほぼ車幅。
木漏れ日が眩しくて、路肩がよく見えなかったりします。
こういう道を運転するのは好きなんですが、さすがにヒヤヒヤです。
途中、車を停めて少し歩いて上ってみました。
静かです。
ときおり山歩きの人に出会うくらい。
山頂には駐車場がありました。
みたところ20~30台は停められそうです。
着いた時に停まっていたのは10台くらいだったでしょうか。
思ったより少なくて、ちょっと安心しました。
静かな山の中では静かに過ごしたいなあ、という願いがあったものですから。
熊山遺跡に向かう途中には熊山神社がありました。
さっそく、きょうはこの地にお邪魔してます、と神さまに挨拶しました。
境内の中には、1336年(建武3年)に南朝の忠臣と讃えられている児島高徳が挙兵した時の、腰掛岩と旗立岩がありました。
山歩きの人もちらほら。
山の中では、自然な感じで「こんにちは」と声をかけてくださる方が多くて、さらに気持ちが潤った気がしました。
もちろんぼくからも「こんにちは」しましたよ
熊山神社から熊山遺跡に向けて歩いている途中に、天然記念物の「熊山天然杉二本」がありました。
樹高38メートル、幹の直径1.5メートル、幹の周囲4.5メートル、樹齢は約1000年だそうです。
熊山遺跡。
石積みの遺構で、全国にも例を見ないものだそうです。
構築されたのは奈良時代前期で、三段の石積の仏塔と考えられているそうです。
1200年以上もこの静かな山の中にひっそり佇んでいるんですね。
とてもミステリアスな遺跡です。
熊山展望台から南(吉井川、長船町方面)が眺められます。
帰路は、上ってきた道ではなく、南方面へ下ることにしました。
すると「大滝山郷土自然保護地域」(備前市大内)に行き当たりました。
車を停めてあたりを歩いてみました。
この福生寺は8世紀半ばに開山されたものです。
少し離れた上の方に見える三重塔は、足利義政の再興によるものだそうです。
山を下り終えると、備前市の香登駅の少し東へ出ました。
すぐに国道2号線に乗ることができたので、あとは慣れた道をのんびり帰りました。
帰宅したのが15時前。
ハチくんはお昼寝しながら留守番してくれてました。
【Live Information】
腰に鈍痛を覚えてからかれこれ2週間以上。
腰をひねったとか、重いものを中腰で運んだなど、腰にダメージを負うようなことはいっさい記憶にありません。
そのうち良くなるかと思いきや、ここ数日は激しい痛みのおかげで朝起きてからなんとか歩けるようになるまで2時間くらいかかる有様。。。
土曜日は終日歩くのもやっとで、夜には演奏があったのですが、あまりの痛さにとうとうコントラバスを運ぶのは断念して、エレキベースで現場入り。
咳やクシャミはもちろん、ハナをすすっても痛みが走り、椅子に座って弾くのさえも痛くて痛くて。。。
しかしです、よけいな力を入れないように弾いたのが幸いしたんだと思いますが、結果うまく力を抜いて演奏できたので、お客さんはもちろん自分もビックリするくらい弾きまくることができました。
人間万事塞翁が馬と言いますが、わたくし腰痛が元で奏法の極意を掴んだのかもしれませぬ。(^^)bヤッター
なんて呑気なことも言っておれず、日曜はなんとかだましだまし動けたものの、きょうは何をどうしても痛くて痛くて、体の向きを変えるのがやっと。
仰向けでも腹ばいでも椅子に座っても何かに寄りかかって立っても、数分も同じ姿勢だと鈍い痛みが襲ってくるのです。
唯一、横向きに寝て、胎児のように体を丸めると痛みがやわらぐ。
こんな状態であっても、愛するハチくんを散歩には連れていかねば・・・
しかしハチくんは外に出たとたんグイグイ突き進んでゆくのです。
嬉しくてテンション上がりっぱなしなのですね。
しかし、、、は、早い。歩くの早すぎハチくん
なんとか散歩程度なら、と思ったのですが甘かった。
痛くてヨチヨチとしか歩けないうえに、すぐ鈍い痛みと張りが腰ばかりかふとももにまで襲ってきて、とても立っていられない。
もっと歩きたがるハチくんにはわるいけど、腕力だけでハチくんを引きずるようにして(トレーニングジムにある腕を鍛える器具を使うような感じと言いますかw)なんとか家に帰る。
帰ったらすぐ横になって(急に横たわるとこれまた痛い)痛みが引くのを待つのですが、体は思い通りにはならないんですね。
ハチくんは朝ごはんが食べたくてぼくの周りをウロウロするのですが、見たとおりなんよハチくん。。。
あきらめたハチくんはあっちへ行ったのですが、お腹をすかせたまま放っておくのはカワイソすぎます。
そう、動けないと自分も何も食べれないのですね。
腰痛で餓死の可能性もあるとは。。。
それが運命だとしても、自分のことはまだあきらめがつく。でもハチくんを飢えさせるわけにはいかぬ・・・
どうにかハチくんのご飯を用意すると同時に力尽きてまたしても横たわる。
とりあえず腹ばいになって痛みをやりすごしながらハチくんを呼ぶ。
「マンマできたよ~」
ハチくんはピクッと顔を上げるや否や、なんとダッシュでこっちに向かってくるではないですか!(そりゃそうだ器はこっちにあるんだからw)
神様!
と思った瞬間ハチくんはジャンプしてぼくの腰に飛び乗り(激痛)、そこからヒラリと器の前に着地
得点10.00
着地フォーム完璧
とか言ってる場合ではない。
「ギャッ」と悶絶しながらも、痛みで薄れる意識の中で「そうだすぐ近くに整骨院がある。・・・行こう。」と決意したのでした。
たまたまうちから100mくらいのところに整骨院があるのです。
良かった。
ほんとうに良かった。
そこで言われたのは、
「ギックリ腰ですね」。
ギックリ腰というのは、腰に負荷がかかった時になるばかりではなく、筋肉が張って固まっても起きるらしいです。
腰の肉離れみたいなものなんだそうです。
だから年齢は関係ないらしい。
「この張りは尋常ではないですね~」とのことで、筋肉をほぐしてくださったおかげでなんとか歩けるまでに回復した次第です。
そういうお年頃のみなさま、日ごろストレッチするだけでも違うそうです。どうぞお気をつけくださいませ。(おまえが言うな)
(それから、これは痛い出来事ではありますが悲しい出来事ではございません。どちらかというと笑かそうとしておりますwww)
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
5月6日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
5月7日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 山科賢一(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
5月9日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
5月14日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
5月19日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
5月21日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
5月22日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 ノーチャージ(チップ制/飲食代別途, 要オーダー)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
5月25日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 小野ハンナ(piano, vocal)、秋山もへい(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
5月28日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
5月29日(日)
ジャズ・イン西川2022
岡山 下石井公園
岡山市北区幸町10-16番地先 (tel 086-803-1686)
【出 演】 笹倉明子(piano)、大月宏史(trombone)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 無料
【演 奏】 15:25~16:00

とはいえその2日も夕方遅くまで仕事に追われていたので、お店に着いたのは開演ギリギリ、すでに満席。

白い衣装の小柳さんは赤ワイン、赤い衣装の小野田さんは白ワインを手にリラックス。

ピアノの小野田さんは、ここ何年かであちこちで名前を目にしていたので、いつか聴いてみたいと思っていたのですが、その願いがかないました。\(^^)/ワーイ












【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
4月1日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
4月2日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 山科賢一(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月9日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 山科賢一(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月11日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
4月15日(金)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月16日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
4月21日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 上森"picci"一洋(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
4月23日(土)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums) ほか
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
4月27日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 荒木博司(guitar)、中務敦彦(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
4月30日(土)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 笹倉明子(piano)、皆木秀樹(bass)、山口晃生(drums)
【料 金】 1500円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)