【Live Information】
これまでにいろんな音楽を聴いてきました。
もちろんすべてのジャンルを深く聴いているわけではありません。
20代のころに出演させていただいていたお店は、一応ジャズのお店でしたが、昔のキャバレー・バンドのバンドマンだった先輩方も出入りしていたところで、ジャズのほかにかつて流行したラテン、シャンソン、そしてタンゴの曲も演奏することもありました。
そのお店で当時「ラ・クンパルシータ」や「小さな喫茶店」「真珠採りのタンゴ」などを演奏していたことを覚えてはいますが、ロックが大好きだった当時のぼくにとってみればラテンもシャンソンもタンゴも年配の人が聞く地味な音楽だと思っていましたから、とくに興味を持つこともなく、どんな曲だったかは正直忘却の彼方です。
馴染のあるタンゴの曲といえば、「黒ネコのタンゴ」とか「だんご三兄弟」くらいかな。
「黒ネコのタンゴ」は、ぼくが子供のころに大ヒットした曲です。わが家にもシングル・レコードがありました。
「だんご3兄弟」は、NHKの「おかあさんといっしょ」で取り上げられて火がつき、大ヒットしたのがもう20年以上前の1999年。「だんご」と「タンゴ」を洒落ているのに気づいたのはだいぶあとになってからでした。
ここ最近、サポートとしてライブに加わるときに、セット・リストの中に「リベルタンゴ」が入っていることがちょいちょいあります。
今までは「タンゴ」というだけであまり興味が湧かず、通りいっぺんの練習だけで本番に臨んでいたわけですが、やっぱり真剣に聴き込んでから取り組もうと思い、いろんな「リベルタンゴ」を聴いてみたんです。
ヨーロッパのタンゴバンドをはじめ、ヨー・ヨー・マや小松亮太が演奏したものなどなど。
今までの自分は、タンゴの面白みというものをほとんど感じられないままでしたが、いろんな「リベルタンゴ」を探して聴いているうちに、ちょっとずつ興味が湧いてきたんです。
そして見つけたのが、ジャズ・バイオリニスト寺井尚子さんのライブ・バージョン。
これがドンピシャリ自分の好みなのです。
Expo Music Park 2003 寺井尚子(violin)、佐山雅弘(piano)、細野義彦(guitar)、ジャンボ小野(bass)、中沢剛(drums)
革新的だったピアソラの意図した「自由度」剝き出しの、エキサイティングな演奏です。
情熱的に愛情表現する男女のように。
奔放なインプロヴィゼーションの応酬は、愛情表現というより、もはやバトルのよう。
でも、単に相手を攻撃するという意味の「戦闘」ではなく、死力を尽くしつつもお互いの良さ面白さを引き出し合っている感じがするんですね。それがなんとも清々しく、微笑ましくさえあるんです。
寺井さんの挑発的な演奏にとても惹かれます。
4バースを仕掛けに、ステップを踏むようにしてピアノに近づいてゆく様子なんて、まさに「女王」の風格。
顔を美しくゆがませながらテンション高く弾き続ける寺井さん。
そして一瞬見せる笑顔。
「深キョン」こと深田恭子さんを彷彿とさせる彼女の表情にも目が釘付けです。
ピアノは佐山雅弘さん。
遊び心満載。
ユーモラスでエキセントリックなプレイですが、変幻自在なフレーズの数々は底力と懐の広さを感じます。
自由奔放なこのふたりの演奏を支える堅実なリズム陣がまた安心安定なんです。
とくにベースのジャンボ小野さんの、シンプルながらもどっしりとした揺らぎのない大木のようなベースは、まさにバンドの「屋台骨」と言っていいんじゃないでしょうか。
アストル・ピアソラ
リベルタンゴ(Libertango)は、アルゼンチンのバンドネオン奏者にして作曲家、アストル・ピアソラの代表曲のひとつです。
タイトルは、自由(libertad)とタンゴ(tango)を合わせた造語で、文字通り「自由のタンゴ」という意味です。
ピアソラ本人も、「この曲は自由への讃歌のようなものだ」と語っています。
1973年10月、アルゼンチンの大統領選挙では亡命中だったフアン・ペロンが勝利しました。
ピアソラは、独裁者として知られていたペロンの返り咲きを許してしまう母国アルゼンチンに絶望してしまいました。そんななかで、ロックのエッセンスを取り込んで1974年に書いたのがこの「リベルタンゴ」です。
いわゆる一般的なタンゴのリズムは、「1.2.3.4」と取りますが、リベルタンゴは1小節を8個の8分音符に割り、その1個目・4個目・7個目に強いアクセントを置いて、1小節の8分音符を3個・3個・2個のグループに分けています。この革新的なリズムは、形式的なリズム・パターンを持つ通常のタンゴとは全く異なる味わいをこの曲にもたらしています。
エレキ・ギターやベースを加えたロック寄りの編成や、アドリブのスペースを取ったジャズ風の構成は、膠着している現状を打破するかのよう。
まさに「自由のタンゴ」です。
タンゴは、伝統的かつ国民的音楽ではありますが、ダンスのための音楽であったことから非常に保守的でした。
自分の音楽を求めていたピアソラは、制約の多いタンゴの中にジャズやクラシック、ロックなどの要素を大胆に持ち込みましたが、その代償として「タンゴの破壊者」と罵られるようになり、一時は大衆から激しく反発されました。
しかしのちに、彼の作った曲の数々はアルゼンチン国民だけでなく、世界中の人々に受け入れられるようになりました。
世界有数のサッカー大国であるアルゼンチンでは、ピアソラのバンドに入るということは、サッカーのナショナル・チーム入りすることに匹敵する名誉なことだとされていたそうです。
伝統的なタンゴとは一線を画すとはいえ、エキゾチックで情熱的なメロディーは南米の香りそのものではないでしょうか。
と同時に、演奏者の解釈によっては、例えばフリー寄りのジャズやプログレッシブ・ロックなどにも親和する幅広い懐を持った曲、とも言えるかもしれません。
先日弾いた「リベルタンゴ」では、ぼくもそれまでより多少自由なアプローチができたかな、と思っています。
また近々弾く機会が来ないものでしょうか。
◆リベルタンゴ/Liebertango
■発表
1974年
■作詞
オラシオ・フェレール/Horacio Ferrer
■作曲
アストル・ピアソラ/Astor Piazzolla
■収録アルバム
Libertango
Album from 「The Vienna Concert」 1983 Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo : Astor Piazzolla(bandoneon)、Pabro Ziegler(piano)、Fernando Suarez Paz(violin)、Oscar Lopez Ruiz(guitar)、Hector Console(contrabass)
Original Video Electronic Band - Conjunto Electrónico
【Live Information】
野外ライブでは、やっぱり独特の解放感を味わえます。
それが澄んだ秋空の下で、となると気分も格別です。
最近よく声をかけてくださるマヌーシュ・ジャズのバンド「Hot Club of Okayama」さんと福島出身のシンガー・ソング・ライター、彩(さーや)まじょりんさんとのコラボレーションに共演させていただきました。
いい写真をいっぱい撮っていただきました。めっちゃウレシー
ジプシーの伝統的な音楽とスウィング・ジャズが融け合った音楽が「マヌーシュ・ジャズ」です。
伝説的なスーパー・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトによって生み出されました。
フランスの文化に大きく影響されているのが特徴です。
この「Hot Club of Okayama」の方々は、「ジプシー・ジャズ」「マヌーシュ・ジャズ」をほぼ誰も知らなかった頃からそのサウンドに魅了されて、地道に演奏してこられたそうです。
昼間とはいえ11月下旬、風があって少し冷えていたので、油断すると手がかじかんでしまいそうでした。
この時期の演奏には、昼夜問わず手袋が必要なんです。
夜ともなれば、駐車場からお店へ行くあいだに手が冷え切って思うように動かなくなりますからね。
なんとなくのどかな雰囲気でした。
客席には知り合いもたくさんいたので、なおさら和気藹々な感じでしたよ。
演奏後は早々に引き上げて、知人と一緒に音楽仲間のお墓参りに行きました。
ひとつ年上のボーカリストさんです。
懐かしくいろんなことを思い出しました。
秋晴れの気持ちよい日だったからかな、清々しさのなかに少しの寂しさと懐かしさが混じったような、そんな気分の日でした。
2021.11.21(日)
岡山市 下石井公園
Hot Club of Okayama [ 安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin ] with 彩まじょりん(vocal)featuring 皆木秀樹(bass)
【Live Information】
今年6月5日~6日の2日間にわたって岡山市民会館大ホールで上演されたミュージカル、「夢の降る街」。
客席の人数制限を行わなければならない事態だったにもかかわらず2日間とも用意した席はすべて埋まり、オンライン配信も多くの方に視聴していただきました。
内容も、大好評だったということをあちこちから伺いました。
これは、実行委員会、キャスト、バンド、スタッフすべての方が、この作品を良いものにしたいという思いでひとつになっていたからだと思います。
バンドも、終演した瞬間みんなが握手しあって湧き上がる達成感と感激を、「このメンバーでまたライブをやりたいね」という気持ちとともにメンバー全員で分かち合ったんです。
それが、この「夢 full バンド」ライブの出発点です。
仲間うちでミュージカルを「夢降る」と呼び合っていたのをそのままバンド名にしました。
「降る」を「full」とかけることで「夢いっぱい」という意味にもなります。
ミュージカル「夢の降る街」
当初のメンバーは、
土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)。
この4人でCDのレコーディングも行いました。
ところが、レコーディング終了後に健康上の理由でやむなく美佐ちゃんが降板。
美佐ちゃんの参加は、もともとぼくが強くお願いしたものだったし、演奏だけでなく採譜やアレンジ面でも頼りになる得難い鍵盤奏者だったので、ぼくとしては大きな痛手でした。
後任には、以前のミュージカル「幸福の王子」のバンドで共演した朝田恵利さんを推薦し、本番に臨んだという経緯があったんです。
「夢 full バンド」のライブにあたって、ぼくが仕切り役兼マネージャー的なポジションに置かれたような流れになりましたが、まず考えたのは、「夢の降る街」という作品をさらに浸透させることと、必ずメンバーに美佐ちゃんを加えることの2店でした。
結果、このライブのメンバーは、土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、朝田恵利(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)に、スペシャル・ゲストとしてミュージカルで主役を務めた清水ゆき(vocal)に加わっていただき、計6人ということになりました。
ライブは3部構成。
1、2部は、メンバーそれぞれが曲を持ち寄りました。
ラテン、ジャズ、ポップス、16ビート、レゲエなど、バラエティに富んだセット・リストになりました。
3部はボーカルのゆきちゃんに、やりたいように構成していただきました。
やっぱりミュージカルから派生したバンドですから、ミュージカルに関わる歌も歌ってほしかったんです。
ゆきちゃんはすぐにミュージカルのキャストからボーカル・アンサンブル・ユニットを結成したのですが、なんとその中のひとりが本番10日前に急遽入院する、という"事件"もありました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなは、限られた時間でリハーサルを重ね、代役が決まってからは構成を練り直し、衣装合わせや打ち合わせをし、代役の智子ちゃんはさらに短い時間でそれらを消化吸収してくれました。
彼ら彼女らを率いるゆきちゃんのリーダー・シップも素晴らしかったです。
当日、ゆきちゃんは2部ラストの曲と3部のみの出演にもかかわらず、「白、青、ピンク」の3色のドレスを代わるがわる身にまとい、歌声を発するや会場の温度感を一気に引き上げる圧巻のステージングを繰り広げました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなも、頑張ってくれました。
みんなの「ミュージカル大好き」な感じが伝わってきて、ステージの雰囲気はとっても爽やかでした。
ゆきちゃんに"持っていかれた感"はありますが、手前味噌ながらバンドもなかなかのものですよ。
モスクワ音楽院で研鑽を積んできたピアノの土肥くんは、ほんとに安心安定の素晴らしい演奏ぶり。MCも何気にうまくて、会場を沸かせていました。
美佐ちゃんは、曲によってはフルートにスイッチしつつ、バンドの音を俯瞰してくれていた感じがしました。おかげでよりサウンドがまとまったのではないかと思います。
もうひとりの鍵盤奏者の朝田さんも、これまた曲によっては鍵盤ハーモニカを駆使しつつ、華麗なる鍵盤トリオの一角を見事に担ってくださいました。
ドラムの井上さんのタイム感は相変わらず安定していて、頼れるパーカッショニストの「面目躍如」でした。複雑な構成を持つ「ミュージカル・メドレー」も井上さんのガイドがあったこそうまくまとまったのです。
3部には、清水ゆきちゃんとともにミュージカル「夢の降る街」の主役を務めた俳優の四宮貴久さんが飛び入りでソロ・パートを歌ってくださいました。
思いがけないサプライズに会場の熱気もさらに高まりました。
角田みどりさん(左)、小田弥生さん(右)
「夢の降る街」で舞台監督を務めた高橋辰典さん、地元に根差して活動を続けている俳優のゆうきごろうさん、「夢の降る街」実行委員長を務めておられた角田みどりさんがスタッフとして参加してくださいました。
どれだけ助けられたか。。。 もう「ありがとう」以外の言葉が見つからないです。
そして、「みやけがんぐ」店主の小田弥生ちゃんが、お菓子の出店をしてくれました。かわい~いスマイルとお菓子詰め合わせが大人気で、完売だったそうです
お客さまの軽食に「和ダン 晴れじゃ」さんに無理をお願いして仕込んでいただいた「軽食おひとりさまパック」も好評につき完売。
陰で支えてくださる方々なくしていいライブはできない、というのを改めて実感しましたよ。
夢 full バンド
上段左から 入江美佐子、土肥隆弘、朝田恵利 下段左から 皆木秀樹、清水ゆき、井上充隆
ボーカル・アンサンブル・ユニット
上段左から 長谷川共洋、清水ゆき、臺野剛士 下段左から 伊久瑞希、四宮貴久(guest)、森本智子
今回は実質的バンマス&マネージャーのような役回りでしたが、こういう役目は企画者側の苦労が勉強できるいい機会です。
自分の練習や採譜、アレンジに加えて諸々の打ち合わせ、事務作業、経理等々、わらながらよくやりました
おかげで、とてもいい夜になりました。
バンド&ボーカル・アンサンブル・ユニットで記念写真
ゆうきごろうさん(手前左)、高橋辰典さん(手前右)、四宮貴久さん(中段右端)、小田弥生さん(後列左端)とともに
角田みどりさん(手前右端)を加えて
楽屋にて(バンド 前列左から清水ゆき、朝田恵利、入江美佐子 後列左から井上充隆、皆木秀樹、土肥隆弘)
楽屋にて(ボーカル・アンサンブル・ユニット 左から清水ゆき、長谷川共洋、臺野剛士、森本智子、伊久瑞希)
ミュージカル「夢の降る街」bru-ray disc。6月5日~6日の2公演とも収録(総時間約4時間半)。税込5500円。
ミュージカル「夢の降る街」CD。5曲+カラオケ3曲収録。税込1980円。
「夢の降る街」bru-ray discとCをご用命の方は、下記メッセンジャー、お電話にてお申込みください。
info@npo npo.org
086-226-8890 NPO法人 全国心理カウンセリング機構
夢 full バンド Live at ブルーブルース(2021.11.20)
【夢 full バンド】
土肥 隆弘(piano)
入江 美佐子(keyboard, flute)
朝田 恵利(keyboard, key-harmonica)
井上 充隆(drums, percussions)
皆木 秀樹(electric-bass, contrabass)
清水 ゆき(vocal)
【ボーカル・アンサンブル・ユニット】
臺野 剛士
長谷川 共洋
伊久 瑞希
森本 智子
【Special Thanks】
高橋 辰典(スタッフ)
ゆうき ごろう(スタッフ)
角田 みどり(スタッフ)
小島 道義(写真)
小田 弥生(from みやけがんぐ)
和ダン 晴じゃ
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
12月3日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、美淋つゆ子(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
12月9日(木)
岡山 Just In Time
岡山市北区南中央町1-8 ボックスビル1F北 (tel 080-8707-6186)
【出 演】 小野ハンナ(vocal, piano)、秋山もへい(sax)、トミー(drums)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 19:30~20:00頃スタート
12月10日(金)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 山科賢一(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
12月11日(土)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 ノーチャージ(チップ制/飲食代別途, 要オーダー)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
12月13日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
12月16日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
12月18日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
12月22日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 小野ハンナ(vocal, piano)、秋山もへい(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
12月24日(金)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 山科賢一(piano)、細川由佳(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
12月29日(水)
岡山 パラディ
岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
【出 演】 小野ハンナ(piano, vocal)、秋山もへい(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ500円
【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)
【Live Information】
毎年10月下旬は、吉備中央町への出張があります。
今年は11月1日でした。
出張自体は半日で終わります。
そのあと、必ずこの鳴滝ダムへ寄って、のんびり景色を見るのが恒例です。
ひと気のない静かな場所で、気の向くまま鳴滝湖の周りを歩きます。
楽しくてしかたありません。
【鳴滝 (2020.11.14)】
いつ来ても、人っ子ひとりいません。(平日昼間ですからね)
ここへ来る日は、不思議と必ず晴れるのです。
ダムを見下ろしてみます。なんだろう、この別世界への入り口のような不思議な雰囲気は。
向こうには吉備高原の山々がみえます。
もう少ししたら、きれいに紅葉した景色が見られるんだろうなあ。出張が11月半ばくらいにならないものか。
静かに水を湛えている鳴滝湖の水面が好きです。
鳴滝ダムから遊歩道の方へ入ってみました。
奥へ分け入ってみると、せせらぎが聞こえてきます。
その音を頼りに、急勾配の、道とは言えないような細い道をどんどん深く入ってみます。
すると、川の最上流らしきせせらぎに出合いました。
ここを下って行くと、鳴滝に出るのでしょう。
「川のはじまり」を見るのは、生まれたはじめてかもしれません。
気分がかなり高まりました。
なんにせよ、スーツ着たまま行くところじゃなかった。
スーツ着たままこんな山の中を歩く人って、警察かなにかに追われているようにしか見えないでしょうね。
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
11月5日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、美淋つゆ子(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
11月7日(日)
倉敷ジャズストリート2021
倉敷 阿智神社斎館
倉敷市本町11-37 (tel 090-3375-0464)
【出 演】 さいとういずみ(vocal)、笹倉明子(piano)、皆木秀樹(bass)
【演 奏】 12:30~12:50 ※無観客ライブ。you tubeでの無料配信あり
11月8日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums) ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
11月11日(木)
岡山 Just In Time
岡山市北区南中央町1-8 ボックスビル1F北 (tel 080-8707-6186)
【出 演】 小野ハンナ(voval, piano)、秋山もへい(sax)、トミー(drums)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 19:30~20:00頃スタート
11月20日(土)
夢fullバンド(from ミュージカル「夢の降る街」)ワンマンライブ
岡山 ブルーブルース
岡山市北区表町3-12-12 2F (tel 086-227-5000)
【出 演】夢fullバンド [土肥隆弘piano、朝田恵利keyboard、入江美佐子keyboard、皆木秀樹bass、井上充隆drums, percussion]
【料 金】 3000円(飲食代別途)
【時 間】 開場18:00 開演18:30~ (3回ステージ)
11月21日(日)
ジャズ・イン西川2021初冬
岡山 下石井公園
岡山市北区幸町10-16番地先 (tel 086-803-1686)
【出 演】 彩まじょりん(vocal)、Hot Club of Okayama [安井亨guitar, 河原巧明guitar, 美藤剛guitar, 重松洋昭violin] with 皆木秀樹(bass)
【料 金】 無料
【演 奏】 11:30~12:00
11月24日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 荒木博司(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
11月27日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
♪クールビューティー代表、菜々緒さん
【Live Information】
先日、近所の眼科へ行きました。
人間ドックで「要精密検査」の結果が出て、改めて診てもらったところ「中期の緑内障」と診断されたんです。
ほっておけば視野がどんどん狭まり、失明の可能性もあるらしい。
そのため月1回程度のペースで受診しなければならなくなり、夏ごろから定期的に通院しているのです。
ただ、眼圧を下げる薬を毎日点眼しておけば当面は心配ないそうです。
耳鼻科歯科眼科のご多分にもれず、ここも患者さんがひっきりなしにやって来ます。
その中に、赤ちゃんを抱っこしたお母さんに連れられて、メガネをかけた幼稚園くらいの女の子が入ってきました。
ぼくはドアを開けた診察室の中で順番を待っていたのですが、そのうちその女の子の泣き声が聞こえてきたんです。
落ち着かせようと、お母さんが優しくなにか話しかけているんですが、その子は声を殺して泣いているんです。
わかるよ。
怖いもんね。
でも大丈夫、痛くないよ、とかつい思ってしまうんですね。
そのうちに「皆木さ~ん」と呼ばれたので、返事をして声のした方を見ると、ロングヘアーが素敵なクールビューティーなスタッフさんが、クールな表情で立っているではないですか。
例えて言うなら、「シリアスな感じの菜々緒さん」とでも言いましょうか。
「こんにちは。具合はいかがですか。」と尋ねられたぼくは、「ちょっと最近腰が痛いです~(*´▽`*)」な感じでアイソよく答えたんです。
「そうなんですね~でもここは眼科ですよアハハ~」とか言ってほしくて。
するとそのクールビューティーさんは顔色ひとつ変えず眉ひとつ動かさず、能面のような顔でやっぱりクールに
「そこ(眼圧を計る機械)にあごを乗せてください」と言っただけでした。
次に声を殺して泣いたのはぼくでした。
www
【Live Information】
10月1日金曜日。
緊急事態宣言の解除されたこの日を楽しみにしておられたであろうお客さまが次から次へとお店のドアを開けて入って来られました。
(演奏後はみんな口々に「やっぱり演奏は生に勝るものはないですね」「やっと生演奏を聴けました」とおっしゃってくださいました。)
この夜のピアニスト、みりんちゃんこと美淋つゆ子さんと小声で「ありがたいね~」と言葉を交わし合ってからのライブスタート。
いつも以上にピアノがよく鳴っている気がする。
タッチも個性なのでしょうけれど、彼女のピアノは「力まかせ」ではなくて、「パワフル」。
だからすぐ隣で弾いているぼくの音が自分の耳にあまり届いていないような気がして、アンプの音量を心もち上げたんです。
(ぼくは健聴者のなかでは耳がよくない方なんです。また自分へのモニターがわりとしてアンプをセットすることが多いのです)
よしよし、自分にも聴こえるようになった、これでよし。
さて、ライブが終わって片付けをはじめたとき、シールド(楽器とアンプを繋ぐケーブル)が自分の楽器に差し込まれていなかったのを発見したワタクシのオドロキを分かっていただけるでしょうか・・・
学校へ行くのにランドセルを忘れて行く小学生がたまにいますが、あれと同じくらいのレベルの話です。
ボリュームを上げたときに音量が上がったような気がしたんだが、、、あれはなんだったのだwww
まあ、ボリュームを上げたつもりになってからwは自分の指先も温まって楽器がちゃんと鳴るようしっかり弾けていたんだと思うし、だからこそ客席にはコントラバスの音がよく聴こえていたそうなので、ひとまず胸をナデおろしました。
やれやれよかったよかった。
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
10月1日(金)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、美淋つゆ子(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
10月3日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 ノーチャージ(チップ制/飲食代別途, 要オーダー)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
10月10日(日)
阿知の風音楽祭
倉敷 倉敷公民館
倉敷市本町2-21 (tel 086-423-2135)
【出 演】12:30~13:00 彩まじょりん(vocal, guitar)& 岡山Hot Club [安井亨guitar, 河原巧明guitar, 美藤剛guitar, 重松洋昭violin] with 皆木秀樹(bass)
10月11日(月)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
10月14日(木)
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 上森 "picci" 一洋(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
10月23日(土)
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
10月27日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 角堂りえ(piano)、細川由佳(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
【Live Information】
中学~高校時代には、たいていの人は「好きな芸能人、憧れの歌手」に夢中になったりしますね。
ぼくは、なぜかとくにアツく入れ込んだ芸能人はいなかったです。
太田裕美さんとか、石川秀美さんとか、キャンディーズのランちゃんとか好きでしたけれど、、、でも、なんとなく「いいな」程度だったですね。
もっぱらロック、とくに洋楽ばっかり聴いていたので、いわゆる歌謡曲、とくにアイドル系歌手の曲はテレビの歌番組で見るくらい。わざわざレコードや雑誌を買ったりはしなかったです。
1980年代を席捲した女性歌手といえば、なんといっても松田聖子さんと中森明菜さんでしょう。
とにかく出すレコードは片っ端からチャートの首位に立つし、テレビでこのふたりが見られない日はなかったし、雑誌の表紙やカラーグラビアを飾るのもしょっちゅうだったし。
明るいイメージでチャーミングな聖子さん。
陰りがあって例えていうならちょっと蓮っ葉な雰囲気の明菜さん。
なにかにつけて対照的でした。
そんなふたりのレコードを、いつの間にかぼくも買うようになっていました。
その理由は、ふたりのリリースする曲は単なる歌謡曲とは違い、ロックやポップス色が濃く、彼女たちのルックスやキャラクターを抜きにしても、その曲だけを充分楽しむことができたからです。
「ミ・アモーレ」は明菜さんの11枚目のシングル・レコードです。
彼女の曲作りを支えるコンポーザー・チームは、デビュー当初から1枚ごとに変わっているんですね。
とくに作曲陣は、来生たかお、芹澤廣明、大沢誉志幸、細野晴臣、林哲司、玉置浩二、高中正義、井上陽水など、ポップス~ロック寄りの、当時の俊英ぞろい。
曲の雰囲気も偏らず、クオリティの高い、バラエティに富んだ作品群ができ上ったのも、こうしたことが関係しているのかもしれません。
そういえば、明菜嬢のシングル・レコードのジャケット裏面には、歌詞とともにメロディとコードを記載した譜面が印刷されていました。
今と比べてあまり楽譜が手に入らなかった当時としては、とても嬉しかったです。
この曲の作曲者は、ジャズ・ピアニストの松岡直也さん。
日本におけるラテン・ジャズ系の大御所ミュージシャンです。
ちなみに松田聖子さんの作品では、日本ジャズ界を代表するミュージシャン、ジャズ・トランペッターの日野皓正さんが、1984年に「夏服のイヴ」を作曲していますが、これもライバル関係の表れなのでしょうか。
1980年代後半の日本音楽シーンはジャズ・ブームに湧いていました。1986年の角川映画「キャバレー」で使われた「レフト・アローン」や、1987年の武田薬品「アリナミンA」のCMで使われた「テイク・ファイヴ」によって火がついたものですが、もしかすると、当時の大スターだったこのふたりがジャズ・ミュージシャンに作品を依頼したことがそのブームの発端だったのかもしれません。
エスニックな感覚がただようなヒット曲といえば、1979年の「異邦人」(久保田早紀)が有名ですが、この曲も異国の香りがほのかに漂う、情緒豊かな曲です。
翳りのあるややセンチメンタルなメロディーが明菜嬢にぴったりです。
サビでの高ぶり、エンディングで繰り返されるビブラートの効いた「アモーレ」のフレーズ。
官能的ですらあります。
ラテン・パーカッションとブラス・セクションが南米のイメージを膨らませてくれます。
ベースを弾いているのは、これも日本のラテン・ジャズに絶対に欠かせない高橋ゲタ夫さん。
熱さを秘めつつも緩やかに、そして強力にグルーブするリズム・セクションが心地いいんです。
不思議な魔力を感じるカーニバルの夜。
もしあなたとはぐれてしまったら、その魔力と熱狂にときめく私は、、、
という、聴き手に想像を委ねるような歌詞が、これまた非日常の危険な雰囲気を漂わせているんです。
この内容、明菜嬢の歌いっぷりにとってもマッチしているのではないでしょうか。
それにしても明菜嬢の声って、その存在感というか、醸し出す空気の濃さはやはり半端じゃないですね。
ひくめの声質、ダークな雰囲気、どこかミステリアスな表情。
あの山口百恵さんを彷彿とさせるところもあったりして。
でも時折り見せる笑顔は屈託がなくて、とっても可愛らしいんです。
単なるアイドルでは収まらない、いや収まるはずのない、素晴らしいボーカリストです。
「ミ・アモーレ」はオリコンで初登場1位、63万枚を超える売り上げを記録する大ヒットとなりました。
明菜嬢は、この曲で1985年の日本レコード大賞を受賞しています。
そして今では、この曲は以後に連なる「サンド・ベージュ」「ジプシー・クイーン」「タンゴ・ノアール」「アルマージ」などのエスニック路線のはしりとも言える位置づけがなされています。
【歌 詞】
◆ミ・アモーレ [Meu amor é…]
■歌
中森明菜
■シングル・リリース
1985年3月8日
■作詞
康珍化
■作曲・編曲
松岡直也
■録音メンバー
中森明菜(vocal)
松岡直也(keyboards)
和田アキラ(electric-guitar)
井上満(cavaquinho)
高橋ゲタ夫(electric-bass)
広瀬徳志(drums)
三島一洋(latin-percussions)
フランシス・シルヴァ(latin-percussions)
吉田憲司、林研一郎、岸義和(trumpet)
西山健治、中沢忠孝、花坂義孝(trombone)
友田啓明グループ(strings)
Eve(chorus)
■収録アルバム
D404ME(1985年)
■チャート最高位
1985年週間チャート オリコン1位(1985.3.18~3.25 2週連続)
1985年年間チャート オリコン2位
推定売上枚数 約63万枚
【Live Information】
この地球上で、われわれ人間は、自分たちにとって暮らしにくい状況を改善あるいは克服してきました。
そのために、地球の状況を、人間が暮らしやすいように変えてきました。
住宅地が足りなければ山を切り拓き、やむなく有害なものを排出しながら人間にとって必要なものを生産し、病気が発生すれば病原菌を死滅させてきました。
われわれ人間が暮らしやすいように、です。
「災害級」という形容詞がそこかしこで見られる今日この頃。
われわれは、病原菌やウイルスによって危機にさらされると、薬を作ってその病原菌やウイルスを死滅させようとします。
では、人間の存在が地球にとって「有害な病原菌やウイルス」に類するものだとしたら。。。
地球が人間を「有害な存在」と認識して、人間がするように「有害な存在を駆逐」しようとしたら。。。
子供のころと比べて明らかに変わってきている天候。
酷暑、異常な豪雨。
水害が起こると、「ずさんな工事による人災」とか「教訓が生かされていない」とかメディアはにぎやかですが、結局人間のしたことが気象の変化をもたらして人間に返ってきているだけなのでは。。。
つまり、生態系や環境を破壊されている今の地球にとって、それが当たり前の活動なのかもしれません。
人間が大騒ぎしているいろんなウイルスは、地球が、人間がやっているように「自身にとっての有害なウイルスである人間」を駆除してわが身を守ろうとしているだけなのかもしれない、と思ったりします。
少しは環境問題を意識しよう、と思って、洗い物をする時はなんでもかんでもシンクに流さず、水道の蛇口をひねるのも最少限にしたり、と小さなことですが気をつけるようにしています。
真夏にクーラーは必要ですが、室温を下げるために室外機からは温風が出つづけるのも環境にやさしくない、と思って試しにクーラーを止めてみましたが、あまりの暑さに5分ももたない。
もうエコどころじゃなくて、クーラーの節約すらできない状況に来ているんですね。
地球の気温が上昇してきており、極の氷もたいへんな量が溶け出しているといいます。
もしかして取り返しのつかない状況がやって来つつあるのでは、とちょっと心配です。
少しでいいから、自分のできる範囲で「エコ」を意識していこうと思います。
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
9月3日(金) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、美淋つゆ子(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
9月13日(月) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、細川由佳(sax)、池田拓史(drums)ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
9月16日(月) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、山本博之(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
9月22日(水) 中止になりました
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
※シットイン可
9月25日(土) 中止になりました
岡山 GROOVY
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、山本博之(piano)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
9月26日(日)
倉敷 カフェ&ギャラリー竹
倉敷市神田1-3-20 (tel 086-444-6000)
【出 演】 まじょりん(vocal, guitar)、Okayama Hot Club(河原巧明guitar、安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin)with 皆木秀樹(bass)
【料 金】 1500円(1ドリンク付)
【演 奏】 14:00~ (まじょりん)
15:00~ (Okayama Hot Club with 皆木秀樹 + まじょりん)
【Live Information】
コントラバスは、ジャズにおいては概ねピチカート奏法(指弾き)で演奏されますが、アルコ(弓)でソロをとる人も少なからずいます。
ポール・チェンバースなんかの流暢なアルコ・ソロなんかを聴いていると、やっぱり「カッコいいな」と思っちゃいますね。
最近の自分は、美しいメロディを丹念に弓で弾いてみたいと思っていて、「Someone to Watch Over Me」や「In a Sentimental Mood」なんかを好んで弾いているのですが、クラシックやジャズ以外でも意欲をかきたてられる曲はたくさんあります。
いいなあ、と思ってときどき部屋で弾いているのが、「浜辺の歌」とか「アメイジング・グレイス」、そして「ダニー・ボーイ」です。
「ダニー・ボーイ」はアイルランド民謡です。
イングランドで弁護士のかたわら作家・作詞家としても活躍していたフレデリック・ウェザリーのもとに、アメリカに住む義理の姉(あるいは妹)から「ロンドンデリーの歌」の楽譜が送られてきました。1912年のことです。
ウェザリーは、別の曲のために1910年に書いていた歌詞を「ロンドンデリーの歌」のメロディに合うよう書き直し、1913年に発表しました。
これが現在「ダニー・ボーイ」として愛唱されているものです。
その後、イギリスのオペラ歌手であるエルシー・グリフィンによって歌われたことによって広く知られることになりました。
フレデリック・ウェザリー(Frederic Edward Weatherly 1848~1929)
ぼくの好きな映画のなかに「メンフィス・ベル」と「ブラス!」がありますが、その両方で「ダニー・ボーイ」が効果的に使われています。
「メンフィス・ベル」では、出陣前のパーティでハリー・コニックJrによって歌われるシーンがあるほか、瀕死の重傷者を乗せた満身創痍のメンフィス・ベル号の帰還時にこのメロディーが流れ、クライマックスをより劇的なものにしています。
「ブラス!」では、炭鉱町のブラス・バンドのリーダーが病に倒れ、炭鉱も閉鎖が決まり、涙を呑んでバンドは解散せざるをえない状況に追い込まれます。リーダーが入院している病院の夜の中庭で、バンドのメンバーたちがお別れにこの曲を奏でるのです。思わず涙腺が緩んでしまう場面です。
この両方に共通しているのが、「別れ」の場面で曲が使われているところなんですね。
「ダニー・ボーイ」は、別れの歌です。
異性に対する別れの歌とも言えますが、遠く離れた土地へ旅立つ息子に対する親の気持ち、または子(あるいは孫)を戦地へ送り出しつつもその身を案じる親の深い愛情を歌ったものと解釈されることも多いようです。
歌詞の冒頭に出てくる「パイプの音色」は、兵を召集するバグパイプの音色のことなんだそうです。
原曲である「ロンドンデリーの歌」の成り立ちについてはよくわかっていません。
北アイルランドのロンドンデリー州(デリー州。長年アイルランドを支配してきたイギリス人が『ロンドンデリー』と呼ぶ)に住んでいたジェイン・ロスによって1855年に採譜されてから広く知られるようになりました。
その後、アイルランドの作曲家チャールズ・スタンフォード(「惑星」を作曲したホルストの師)が、故郷を想って「アイルランド狂詩曲」を作曲しましたが、6曲からなるこの狂詩曲の第1曲で「ダニー・ボーイ」のモチーフが何度も出てきます。これによってイギリスのクラシック音楽の世界で「ダニー・ボーイ」が認知されるようになったと言われています。
また現在「ダニー・ボーイ」が世界中で愛されている背景には、移民として海外へ移っていったアイルランド人の苦難の歴史があります。
19世紀中頃にアイルランドは100万人もの餓死者を出した大飢饉に襲われました。
アイルランド人は生き延びるため、海外、とくにアメリカに渡ってゆきました。
1901年のアイルランドの人口は450万人。死亡と移民が原因で、その60年前の820万人から激減しています。
アイルランド移民は、移り住んだ地で「ダニー・ボーイ」のメロディーを聴き、歌って祖国をしのんでいたといいます。
そして1914年には第1次世界大戦が起こります。
この大規模な戦争で多くの肉親が離れ離れなってしまいますが、そんな人々の胸にも「ダニー・ボーイ」は切なく響いたのです。
こうして「ダニー・ボーイ」は故郷を懐かしみ、肉親を案ずる切ない気持ちとともに世界に広まってゆきました。
ゆったりして起伏に富んだ、優しく、切ないメロディー。
子供のころに親しんだ景色、懐かしい故郷の野山が記憶の底から蘇ってくるようです。
クライマックスのハイ・トーンを聴くと、胸が締め付けられるような気持ちになります。
心が洗われるような、美しい曲です。
多くの歌手がこの曲をレパートリーに入れていますが、なかでもアンディ・ウィリアムスやエルヴィス・プレスリーが愛唱していたことは有名です。
アイルランドの風景
フィギュアスケートの荒川静香さんが使って一躍知られるようになった「ユー・レイズ・ミー・アップ」は、「ダニー・ボーイ」をベースに書かれた曲です。
ケルティック・ウーマンの代表曲でもありますね。
【歌 詞】
【訳 詞】
ああダニー、バグパイプの音色が呼んでいる
谷から谷へ、山のほうへと
夏は過ぎ去り、バラの花は枯れ落ちゆく
あなたは行かねばならない
だからわたしも待っている
でもあなたが帰って来るのは牧草地が夏になる頃だろう
あるいは谷が静まり雪で覆われる頃だろうか
太陽の光の中だろうと暗闇の中だろうと
わたしはここであなたの帰りを待っている
ああダニー、とても愛している
もしかするとあなたは花が枯れてしまう頃に帰ってくるのだろうか
たぶんわたしは生きてはいないだろう
あなたは帰ってきてわたしが眠っている場所を見つけてくれるだろう
そしてひざまずいてわたしのために祈ってくれるのだろう
わたしの上のあなたの足音がかすかであってもわたしには聞こえるだろう
そしてわたしの見る夢は、温かくも甘いものになるだろう
もしもあなたが愛していると言ってくれるのならば
あなたが帰ってくるまで、わたしは安らかに眠っていよう
◆ダニー・ボーイ/Danny Boy
■作 詞
フレデリック・ウェザリー(1913年)
■作 曲
不詳(アイルランド民謡)
映画『メンフィス・ベル』クライマックス・シーン
ダニー・ボーイ (映画『ブラス!』より)
ケルティック・ウーマン「ダニー・ボーイ」
ケルティック・ウーマン「ユー・レイズ・ミー・アップ」
【Live Information】
7月22日は、久しぶりに大阪でのライブでした。
関西で活躍中のジャズ・ボーカリスト、河村恭子さんと電話で話していた時のこと。
もちろん音楽談義にもなったんですが、これがまたとても話がはずんでしまい、しまいには「じゃ今度久しぶりにおいでよ」「ぜひぜひ」みたいな流れになったんです。
嬉しいことです。
大阪で演奏するのも久しぶりだな~
メンバーは、河村さんとピアニストの梅田望実さん。
この3人でライブするのは、なんと10年ぶり。
2012年7月16日(倉敷アヴェニュウ)、同年8月17日(岡山セカンド・シンプソン)以来なのです。
これがワクワクせずにいられましょうか
河村さんの歌はクールなヨーロッパ系、でもステージは関西風味でとてもあったかいのです。
"のんちゃん"こと梅田望実さんは、優しい音で心地よい空気感を醸し出すピアニストです。
河村さんと梅田さんは、淀屋橋のバー「酒音」で"木曜日の女たち"というタイトルのデュオ・ライブを行ってまして、ぼくはそこへ7月22日に客演させていただくことになりました。
今年はオリンピック・イヤーですが、その開会式に合わせるため、「海の日」が7月22日(木)に、「スポーツの日」が7月23日(金)に移動していて、めちゃめちゃラッキーでした
7月22日は快晴。
ハチくんに留守番してもらって、昼すぎに出発。
渋滞で間に合わなくなる可能性も考えて、あえて高速道路を使わずに東へ向かいます。
下道を使ってもたいして時間はかからず、15時半ころには大阪着。
「酒音」は淀屋橋近くの北浜にあるのですが、ここのコインパーキングがまたえらい金額で
平日15分400円とかになっているところがフツーにあるので、うっかり上限なしのところなんかに停めるとエラいことになります。
平日は「上限あり」でも3700円とか。
上限なしのところに停めるよりもマシか~、とあきらめて上限ありのところへ停めたんですが、、、
表示をよくみると、なんと「祝日は除く」という小さな表示が
ちなみに清算時に払ったのは1,000円でした。
助かった。。。
とりあえずリハーサルまで1時間半ほどあるので、北浜周辺を散歩です。
すると、「酒音」の南に、岡山ゆかりの幕末の偉大な蘭学者である緒方洪庵先生が開いた「適塾」があるのを見つけました。
門下生に福沢諭吉や大村益次郎がいたことは有名ですね。
緒方洪庵は1810年備中足守藩生まれ。
江戸や長崎で蘭学を学んだのち、1838年に大坂の瓦町で適塾を開きます。
この適塾が現在の地に移転したのが1845年なんだそうです。
さっそく「適塾」に入ってみました。
中庭
手前が応接間、向こうが客座敷
当時使用していた書物
2階の塾生大部屋
北浜の空
17時からリハーサルということで、マスターに挨拶して2階へ上がります。
クリームの「サンシャイン・ラブ」のライブ・バージョンがかかっています。「Live Cream Volume2」かな。
セッティングしていると恭子さんやのんちゃんが登場。
年甲斐もなく(^^;)きゃいきゃい言いながら再会を喜び合います。
そしてリハーサル。
相変わらず恭子さん要求がハイレベルです
自分の確固たる音楽観と表現したい世界を持っているからこそなので、なんとかそれに応えたいと必死で付いていきます。
のんちゃんは派手に弾きまくるタイプではないのですが、音楽の幅が広く、対応力がハンパじゃないですし、安定感抜群で、逆にこちらが安心しちゃいます。(本当ならベースが文字通り礎にならなければ、なのですが)
開演前から三々五々お客さまがやってきます。
気づけば満席ではないですか
ふだんなかなか顔が見られない関西方面のぼくの知人も来てくださって、嬉しかったなあ。
河村恭子(vocal)
梅田望実(piano)
皆木秀樹(bass:guest)
久しぶりの恭子ワールドは健在でした
空間を大切にして、表現しようとする音世界をいかに磨くか、が常に求められている気がして、勢いだけの雑な音は入れられません。
「こういう音楽を創りたい」「こう歌いたい」と、はっきり自らの歌で意思表示しています。
それを受け止めるべく頑張ったつもりではありますが、さて自分は応えられたかな~
恭子さんのMCは相変わらず名調子
恭子さんとのライブでは、ほぼ毎回ボーカルとベースのデュオでの演奏があります。
いつもならピアノやドラムがいるわけですが、こういう時はイントロからひとりで弾かなければならないので、自分の音楽性が試される時でもあるのですね。
今回は、自分ではなかなかイイ線いってた、と思うんだけど。。。どうだったんだろうな~
落語家の桂南光さんとのコラボも数を重ねている恭子さんだけあって、トークはほんとにウマイな~、と思います。
雰囲気がとてもあったかいんですよね。
声のトーン、しゃべりのテンポなんかも、聞いているだけでとてもリラックスできちゃうのです。
のんちゃんと演奏していると、「共演している感」いっぱいになります。
一緒に演奏しているだけで安心できる、そんなピアニストなのです。
人柄も、いつもニコニコホンワカしていて、めちゃめちゃ可愛らしい方なのです。
いてくれるだけでライブがうまくいきそうな気になる、そういう存在がのんちゃんです。
もっとのんちゃんと共演できる機会があればいいな。
終演後、またの共演を約して記念撮影
そんなわけで、とっても楽しく、またたくさん勉強にもなった、たいへんシアワセな海の日でした
【Live Information】
※お越しの際はマスクをご持参ください。
また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
諸々よろしくお願いします。
8月6日(金) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、美淋つゆ子(piano)
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
8月9日(月) 中止になりました
岡山 ピアノ・バー
岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
8月25日(水)
倉敷 アヴェニュウ
倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
【料 金】 1000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
※シットイン可
8月28日(土)
岡山 GROOVY 中止になりました
岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
【出 演】 皆木秀樹(bass)、山本博之(piano)
【料 金】 2000円(飲食代別途)
【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
8月29日(日)
加古川 喫茶いるか
加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、松岡徹(guitar)、皆木秀樹(bass)
【料 金】 ノーチャージ(チップ制/飲食代別途)
【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)
※シットイン可