ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

夏とワンコと美術館と

2010年08月16日 | Weblog~雑記
△夏はアイスに限ります 今日も冷凍庫に補充しました。近頃のお気に入りはこんなとこ。「白くま」もおいしいですね~。子供の頃は好きなだけアイスを食べるなんて夢みたいな話だったけど、自分で稼げるようになった今は一日に二個食べることも それに、アイスで下げた体温を元に戻す時にカロリーを消費するからダイエット効果があるんだそうですね 明日からは三個ずつ食べようかしらん 

  
 お盆休みも終わり、「今日から仕事」なんていう人も多い今日16日ですが、ワタクシは家でノンビリしております。
 職場では「夏季休暇を6日、プラスできれば有給休暇を6日消化しなさい」なんていうお達しが出ているのですが、ぼくは夏季休暇を6週間に分散して取っているので、当分週休3日ペースでボチボチやっています。合間に有給も消化しなくては、なんですけど、そのへんは適当に、体と仕事のペースと相談しながら気分で休暇を取りたいと思っています。
 さてさて、この記事のタイトルが三題噺みたいになっちゃいましたけど、とくに仕掛けがあるわけではなく、なんてことのないここのところの出来事の羅列です(^^;)


 まず8月1日の日曜日。この日は若い女性とデートしてきました。なんと15歳(!)、中学3年生の娘っこです(Д)゜ ゜ メダマドコー
 ・・・といっても血の繫がりのある子でして、「夏休み中に模試があるから会場の下見に連れて行って~」とのお願いが発端になり、「それならついでに美術館に付き合え」「え~そんなとこつまんないからやだ!」「ついでに誕生祝いも買うたるぞ」「う~ん、ならいっか・・・」というやりとりの末、街中に連れ立って出て行ったワケです。


 模試には交通機関を利用して行くとのことなので、乗り方の学習を兼ねてバスで中心街へ。おりしも夏の岡山名物「桃太郎まつり」の2日目で、バスステーションから降りて商店街を歩いて行くと、ちょうど「うらじゃ踊り」の真っ最中。顔にペイントを施し、チーム(いわゆる「連」ですね)ごとにお揃いのコスチュームで決め、威勢よく踊っていました。
 ちなみに「うらじゃ」というのは、「鬼(うら)だ(じゃ)」という岡山弁です。岡山には桃太郎を始めとする鬼伝説がいくつかあるのです。
 ノリノリの連、照れくさそうにやってる連、ダルそうな連、さまざまでした。「ダルいなら出てくんなヽ(`Д´)ノ 」とか思ってしまいましたが、中3娘もノリノリ連の出す楽しいふいんき(←なぜか変換できない)と、そうでない連の温度差が伝わったみたいで、彼らの放出するエネルギーの質の違いが面白かったようでした。


     
    商店街で披露される「うらじゃ」踊り


 模試会場を見たあと、ぼくのリクエストの岡山県立美術館へ、「パスキンとエコール・ド・パリ展」を観に行ってきました。
 「エコール・ド・パリ」とは、20世紀前半(とくに1920年代)に国籍・流派を超えてパリで活動していた画家たちのことです。新たな画風が生まれたというよりも、何て言うか、昭和30年代の新進マンガ家たちがトキワ荘に集まったのに似た、熱い志を持った画家たちが切磋琢磨したムーヴメント、とでも言ったらいいのでしょうか。
 「エコール・ド・パリ」に名を連ねる画家には、ルソー、ユトリロ、ローランサン、モディリアーニ、シャガール、藤田嗣治などがいます。いずれも現在ではよく知られていますよね。


     
     「パスキンとエコール・ド・パリ展」


 パスキンは、その「エコール・ド・パリ」の一員です。
 色彩画も多く遺しているのですが、展示されていたのはモノトーンのものが多く、しかもデッサンっぽいとでもいったらいいのか、「みっちり書き込む」というより「感じたものをそのまま描きとめておいた」みたいな、ラフな画風の作品がたくさんありました。
 でも、なんというか、未完の可能性とでもいうのかな(あれはあれで完成作なんでしょうけど)、例えば後年のポップアートにつながる要素を感じたり、抽象画へ向かいそうな勢いのある絵があったりと、さまざまなベクトルが感じられて面白かったです。写実主義の「絵とはこうあらねばならない」という既成概念をぶち壊し、表現にどんどん自由度を増していく様子が窺えるようで、観ていて共感を覚えました。
 最初嫌がっていた中3娘も「ぼくにはこの絵はこう見えるんだよ」なんて話しながら観ていくと興味が湧いてきたみたいでした。もともとマンガチックなイラストのうまい中3娘、たぶん学校行事で強制的に絵を鑑賞させられたのがよっぽどイヤだったのでしょう。


     
     パスキンの作品。こんな雰囲気の絵が多数展示されてました。


 続いて、すぐ近くのオリエント美術館で「シャルジャ、砂漠と海の文明交流 -アラビアの歴史遺産と文化-」を観てきました。
 ここはアラブ(旧ペルシア)で発掘されたさまざまな遺物が展示されていて、ちょうど良い機会だし、歴史は好きだし、ということで寄ってみました。
 当時の貨幣・食器・装飾品などなどがたくさんありましたが、とりわけあの「目には目を」で有名なハムラビ法典が楔形文字で刻まれた金属器にはしばし見入ってしまいました。
 いずれにしろ、音楽にせよ、絵画にせよ、美術品にせよ、ナマで味わうのはほんっと格別ですよ(^^)


     
     「シャルジャ、砂漠と海の文明交流 -アラビアの歴史遺産と文化-」


     
     ちなみに、白色部分で「砂漠」と書いてあるところがアラブ首長国連邦。     
 
 
 帰り道、まだ「うらじゃ」で熱気ムンムンの商店街を抜け、中3娘の誕生日プレゼント(スニーカー)を買い、お茶しながら知っている芸術家さんたちの奇行を話してやりながら、彼らが命がけで創作活動に没頭していることを知ったうえでお前も全力で勉強と遊びに没頭せよ、とイキナリ説教オヤジと化し、それからデパ地下でちょっと豪勢なお惣菜を買い漁り、オッサンと中3娘は仲良く家路に着いたのでありました(^^;)


                              


 ところでぼくは取り立てて動物好きでも犬好きでもありません。といって嫌いなわけでもなく、町内を歩いていれば近所のワンコたちはフツーに愛想よくしてくれるし、通りすがりのニャンコに「ニャ~」と呼びかければまあ立ちどまって振り返ってくれるってとこです。
 さて先月、用事があってとあるペットショップに寄ったのです。用事を済ませて何の気なしに店内を見て歩いていると、ドッグコーナーがあったんです。そこで、出会ったのです。
 

 目と目が合って、しばらく見つめ合っていました。
 自然に考えていましたよ。「あ~、この子がうちに来てくれないかな~」って。
 彼は柴のオスで生後二ヶ月。柴って8割がたは茶色ですが、この子は耳の先が茶色な以外は全身白。とってもヤンチャで愛嬌のあるヤツです。


     
     うちに来たヤンチャ小僧


 彼に会うためだけに何度かそのペットショップに通いました。まさかこれが世に言う「あきたこまち」、いや違う、「こしひかり」、いや違う、「ひとめぼれ」・・・(#^.^#)
 最初に抱っこさせて貰った時の彼のはしゃぎっぷり!
 犬を飼ったこともないし、いずれやって来るお別れの辛さもあるしで迷ってたんですが、この喜びようを見て決めました!「お前はうちへ来るんだよ」


 名前は「ハチ」(通称。本名「八兵衛」)に決まりました。由来?「ハチ」月にやって来たからかな(^^)。 「うっかり」な子にならないように気をつけねば・・・(^^;)
 今は「ボスは誰か」を教えている最中です。
 家へ帰ればシッポフリフリで喜んでくれるし、あちこち(顔含む)舐めまわしてくれるし(服従していることの表れらしい)、とっても懐いてくれてるんですが、しつけを間違えると「何でも言うことを聞くヤツ」だと認定されるそうなので、「頼れて優しいけどコワいトーチャン」を目指したいと思います。


     
     くつろぐハチ君


 まさに「家族がふえた」ことを実感しています。ハチ君、来てくれてありがとう!。゜(*゜´∀`゜)゜ノ彡☆
 


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コメント (12)
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