♪MCはライブの大事な要素。さだまさしやスターダスト・レヴューなどはMCの名手として知られる
【Live Information】
【エムシー (MC)】[master of ceremonies]
司会者。進行係。式場係。転じて、コンサートなどで行われている、曲と曲の間での演奏者のおしゃべり。
ぼくは、自分のリーダー・バンドでない時でも、ステージでMCをとることが多いです。
本来、すこしばかり目立ちたがりなところがあるからでしょう、ステージ上でしゃべることが好きだし、臆することもありません。
ありがたいことに、「MCうまいですよね」と言っていただくこともしばしばなので、それなりなしゃべりはできているのかな、とも思います。
そんなわけで、MCについての質問をたびたびいただきます。
いただく質問の中で多いのが、
1.MCのコツを教えてください。どうすればMCがうまくなりますか。
2.何をしゃべればいいのでしょうか。どうすればウケますか。
3.人前だとうまくしゃべれません。どうすればいいですか。
ぼくなんかに質問して大丈夫かな(^^;)と思うのですが、よっぽど切羽詰っているのかもしれないし、答えられることの範囲でなら、と思って聞いてみると、
「どうすればうまくなりますか?」式の質問をくださる方に共通して言えるのは、
1.自腹を切らない
2.お答えしても、その答えを実践しない
3.何をお伝えしても、返ってくる言葉は「でも~」
このみっつです。
自腹を切らない、というのは、勉強するために必要な手間暇経費を使おうとしない、という意味です。
つまり、「自分で考えようとしない」「タダで教わろうとする」「わざわざ習いに行かない(たまたまその場にいた人に手軽に尋ねる)」とういうことです。
不思議に思うのですが、歌や楽器であれば、程度の差こそあれ、自分で練習して本番に臨みます。ならば、MCだって同じこと、自分で仕込んでくればいいだけのことだと思います。MCの題材はそこらじゅうにころがっているんです。
やろうとせず、できない理由ややらない理由を述べ立てるのがうまい人は、論外、かな(^^;)
教わるだけで実践しないのは、実は上達したいのではなく、「悩んでいる自分」アピールをしたいだけなんだと思って、以後そっとしておきます。
MCの内容には規制があるわけではないので、しゃべりたいことをしゃべればいいと思います。
回数を重ねるごとに、「自分のMCには適さない話題」が分かるはずですから。
「こういうふうにしゃべりたい」というイメージを持つことも大切でしょう。逆に「MCはしない」というスタイルも有りだと思います。
流暢にしゃべる必要も、ウケる必要もありません。ウケようとして出した音は必ずスベるのと同じです。
そもそもウケ狙いのためにMCをするわけではありません。
ただし、下手な、あるいは失礼なMCが、安易に「個性的」と言われて、持ち上げられるケースも多いです。
また、人のMCに「ツッコミ」を入れているつもりなのでしょうけれど、結果的に他人のMCを「けなしている」方(共演者)もしばしばお見かけします。
こういうことも裏を返せば勉強になると思います。
意識があって、うまくなりたければ、自分で自分の課題が見つかります。
本当にうまくなりたい人は、自腹を切ってでも勉強しに行くでしょう。
でもそれは、MCに限らず、どんな分野でも同じです。
人気blogランキングへ←クリックして下さい