♪閑静な住宅地にある、松並木の参道を真っすぐに歩くと、曹源寺が見えてきます。
【Live Information】
6月29日、月曜日。
金曜が雨だったおかげか、日差しは強いけれど、まるで秋のような爽やかな日でした。
ちょうど休みを取っていて、久々の朝寝を楽しんでいたら、現在ニューヨークでジャズ・ピアニストとして活躍している岡山市出身の及部恭子ちゃんと、コントラバスの腕利きリペアーマンであるブルーノ・デストレさんが、「一緒に曹源寺(そうげんじ)へ行ってみませんか」と誘ってくれました。
恭子ちゃんもブルーノも、ハチくんを可愛がってくれるので、一緒に連れて行きたかったけれど、暑さでバテるとたいへんなので、ハチくんはやむなくお留守番です。
実は、曹源寺は、わが家の近所です。ハチくんとの散歩コースでもあるのです。
ただ、境内へ入っのは、もう10数年ほど前。久しぶりです。
小さい頃(たぶん3~4歳くらい)、家の事情でお寺に数ヵ月住んでいたことがあるせいか、古刹の中をのんびり歩いて回るのはけっこう好きです。
また、恭子ちゃんとブルーノと会うのも久しぶりなので、すこしばかりワクワクしながら支度しました。
曹源寺(そうげんじ)は、岡山市中区円山にある、臨済宗妙心寺派の禅寺です。正式には「護國山 曹源禅寺」といいます。
元禄11年(1698年)、二代目岡山藩主池田綱政が、高祖父である恒興と父光政の菩提を弔うために創建しました。同時に池田家の菩提寺とすることも定めました。
開山は絶外禅師、本尊は十一面観世音菩薩です。
総門。県道西大寺線から北に入ると松並木がお寺まで真っ直ぐのびていて、その先に総門がある。
総門を入ると泮池があります。蓮の花は今からが開花時期。
総門をくぐるなり、静寂に身を包まれます。
澄んだ空気が時間の歩みを遅らせているような感覚におちいりました。
ブルーノも恭子ちゃんも感嘆してあたりを見ています。
蓮の花からは、いつ妖精が出てきても不思議はない感じ。
山門。
山門の上層正面には額が掲げられている。額に書かれている「護国山」の文字は、池田綱政公の揮毫。
山門は入母屋造。本瓦葺で、五間三戸の楼門。山門上層内には仏壇を設けられており、釈迦と両脇侍が安置されている。
山門から総門を振り返る。
山門をくぐってから振り返ってみる。
曹源寺は、外国からの修業僧が多いことでも有名です。
現在の修行僧は住職の原田正道師を除いて、全て外国人だそうです。
岡山の市街地では、時折、雲水姿の托鉢僧を見かけますが、彼らは曹源寺の修行僧です。
日本の寺院の中で、お坊さんとブルーノや恭子ちゃんが英語で会話する姿は、なんだか斬新でした(^^)
本堂(仏殿)。本堂は安永九年(1780)に焼失し、現在の本堂は文政七年(1824)の再建。正面の仏壇に平安中期に作られた本尊十一面観音を祀り、歴代藩主の等身大の木像が厨子に安置されている。本堂の上層正面に掲げられた「曹源寺」の扁額の文字も、池田綱政公の筆によるもの。
経蔵。本堂の西南方にある。三間四方の方形造り、本瓦葺きで、お経が保管されている。
鐘楼、鼓楼。松林の中、東に鐘楼、西に鼓楼があり、朝晩5時半に鐘が突かれる。鼓楼は最近使っていないという。梵鐘は京都の著名な鋳物師、藤原國次の作で、創建時に寄進された。元禄11年(1698)と刻印されている。
大光院。紫陽花が満開。
書院。
庭園と曹源池。書院の東に総面積1500坪の庭園が広がる。曹源池は紅葉谷の奥にある二つの池を水源としている。池の西には小船を繋留。東には枯山水瀧組を設けている。この庭園は絶外師と津田永忠によって造られた。
庭園の見事なレイアウトには思わずため息が漏れます。
ブルーノは写真を撮るのに夢中。恭子ちゃんは池の鯉に興味津々。
木漏れ日が眩しい。
ブルーノは竹の写真ばかり撮っています。竹が好きなんだそうです。
なぜ好きなのか聞いてみると、「平和だから」だそう。
意味がわからないので重ねて聞いてみると、
「長く、まっすぐに伸びているところ、そしてしなやかなところに平和を感じるんだ」と答えてくれました。
ブルーノがあまりに竹ばかり撮っているので、「かぐや姫の話を知っているか?」と尋ねてみました。
返事は「No」だったので、ここぞとばかりにあらすじを説明しようとしたけれど、あまりに物語が長く、ぼくの英語では対応しきれなくなったので、後半大急ぎで「年頃になったかぐや姫は月へ帰ったんだよ」と雑にまとめてしまいました(^^;)
池の周囲を歩いて、再び書院を目にする。
池の周囲く。どの角度から見ても飽きない。
歩きながら、恭子ちゃんともいろんな話をしました。
自然体でいたいね、とか
自分らしい音を自然に奏でたいね、とか
幸せって気持ちの持ちようだから、すでに幸せは内面にあるよね、
とか。
まさに枯山水。
真っ青な空に白い雲がたなびく。
会話がいったん途切れた沈黙の時間さえもがある種心地よく感じられました。
今回、ブルーノと恭子ちゃんは、日本に着くなりその足で、ぼくが演奏しているライブハウスに来てくれました。
もうビックリ!でした。
多忙なふたりなので、なかなかスケジュールが合わないのですが、曹源寺でのんびり会えたのは本当にいい思い出になります。
次は10~11月にかけて、恭子ちゃんは彼女のバンドで日本ツアーをする予定です。
たくさんの方が、彼女のサウンドに触れられますように。
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6月29日、月曜日。
金曜が雨だったおかげか、日差しは強いけれど、まるで秋のような爽やかな日でした。
ちょうど休みを取っていて、久々の朝寝を楽しんでいたら、現在ニューヨークでジャズ・ピアニストとして活躍している岡山市出身の及部恭子ちゃんと、コントラバスの腕利きリペアーマンであるブルーノ・デストレさんが、「一緒に曹源寺(そうげんじ)へ行ってみませんか」と誘ってくれました。
恭子ちゃんもブルーノも、ハチくんを可愛がってくれるので、一緒に連れて行きたかったけれど、暑さでバテるとたいへんなので、ハチくんはやむなくお留守番です。
実は、曹源寺は、わが家の近所です。ハチくんとの散歩コースでもあるのです。
ただ、境内へ入っのは、もう10数年ほど前。久しぶりです。
小さい頃(たぶん3~4歳くらい)、家の事情でお寺に数ヵ月住んでいたことがあるせいか、古刹の中をのんびり歩いて回るのはけっこう好きです。
また、恭子ちゃんとブルーノと会うのも久しぶりなので、すこしばかりワクワクしながら支度しました。
曹源寺(そうげんじ)は、岡山市中区円山にある、臨済宗妙心寺派の禅寺です。正式には「護國山 曹源禅寺」といいます。
元禄11年(1698年)、二代目岡山藩主池田綱政が、高祖父である恒興と父光政の菩提を弔うために創建しました。同時に池田家の菩提寺とすることも定めました。
開山は絶外禅師、本尊は十一面観世音菩薩です。
総門。県道西大寺線から北に入ると松並木がお寺まで真っ直ぐのびていて、その先に総門がある。
総門を入ると泮池があります。蓮の花は今からが開花時期。
総門をくぐるなり、静寂に身を包まれます。
澄んだ空気が時間の歩みを遅らせているような感覚におちいりました。
ブルーノも恭子ちゃんも感嘆してあたりを見ています。
蓮の花からは、いつ妖精が出てきても不思議はない感じ。
山門。
山門の上層正面には額が掲げられている。額に書かれている「護国山」の文字は、池田綱政公の揮毫。
山門は入母屋造。本瓦葺で、五間三戸の楼門。山門上層内には仏壇を設けられており、釈迦と両脇侍が安置されている。
山門から総門を振り返る。
山門をくぐってから振り返ってみる。
曹源寺は、外国からの修業僧が多いことでも有名です。
現在の修行僧は住職の原田正道師を除いて、全て外国人だそうです。
岡山の市街地では、時折、雲水姿の托鉢僧を見かけますが、彼らは曹源寺の修行僧です。
日本の寺院の中で、お坊さんとブルーノや恭子ちゃんが英語で会話する姿は、なんだか斬新でした(^^)
本堂(仏殿)。本堂は安永九年(1780)に焼失し、現在の本堂は文政七年(1824)の再建。正面の仏壇に平安中期に作られた本尊十一面観音を祀り、歴代藩主の等身大の木像が厨子に安置されている。本堂の上層正面に掲げられた「曹源寺」の扁額の文字も、池田綱政公の筆によるもの。
経蔵。本堂の西南方にある。三間四方の方形造り、本瓦葺きで、お経が保管されている。
鐘楼、鼓楼。松林の中、東に鐘楼、西に鼓楼があり、朝晩5時半に鐘が突かれる。鼓楼は最近使っていないという。梵鐘は京都の著名な鋳物師、藤原國次の作で、創建時に寄進された。元禄11年(1698)と刻印されている。
大光院。紫陽花が満開。
書院。
庭園と曹源池。書院の東に総面積1500坪の庭園が広がる。曹源池は紅葉谷の奥にある二つの池を水源としている。池の西には小船を繋留。東には枯山水瀧組を設けている。この庭園は絶外師と津田永忠によって造られた。
庭園の見事なレイアウトには思わずため息が漏れます。
ブルーノは写真を撮るのに夢中。恭子ちゃんは池の鯉に興味津々。
木漏れ日が眩しい。
ブルーノは竹の写真ばかり撮っています。竹が好きなんだそうです。
なぜ好きなのか聞いてみると、「平和だから」だそう。
意味がわからないので重ねて聞いてみると、
「長く、まっすぐに伸びているところ、そしてしなやかなところに平和を感じるんだ」と答えてくれました。
ブルーノがあまりに竹ばかり撮っているので、「かぐや姫の話を知っているか?」と尋ねてみました。
返事は「No」だったので、ここぞとばかりにあらすじを説明しようとしたけれど、あまりに物語が長く、ぼくの英語では対応しきれなくなったので、後半大急ぎで「年頃になったかぐや姫は月へ帰ったんだよ」と雑にまとめてしまいました(^^;)
池の周囲を歩いて、再び書院を目にする。
池の周囲く。どの角度から見ても飽きない。
歩きながら、恭子ちゃんともいろんな話をしました。
自然体でいたいね、とか
自分らしい音を自然に奏でたいね、とか
幸せって気持ちの持ちようだから、すでに幸せは内面にあるよね、
とか。
まさに枯山水。
真っ青な空に白い雲がたなびく。
会話がいったん途切れた沈黙の時間さえもがある種心地よく感じられました。
今回、ブルーノと恭子ちゃんは、日本に着くなりその足で、ぼくが演奏しているライブハウスに来てくれました。
もうビックリ!でした。
多忙なふたりなので、なかなかスケジュールが合わないのですが、曹源寺でのんびり会えたのは本当にいい思い出になります。
次は10~11月にかけて、恭子ちゃんは彼女のバンドで日本ツアーをする予定です。
たくさんの方が、彼女のサウンドに触れられますように。
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