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ぼくは野球が大好きだったけれど、縁があって高校から今までずっと音楽に親しんできました。でも野球というスポーツにはずっと愛着があります。愛するタイガースが優勝した時は恥ずかしながら涙したし、イチローや野茂の成績には一喜一憂したし、甲子園での熱闘にはいくど手に汗握ったことか。。。
だから息子が中学で「野球部に入りたい」と言った時は、実はとても嬉しかったです。
ただ、息子は飛び抜けて運動ができたわけではないし、どちらかといえば繊細な方なので、「汗」「涙」「青春」という綺麗な言葉の陰に潜む厳しい上下関係、先輩の強烈なシゴキ、下手な者を見下したり邪魔者扱いする陰湿さなどに耐えられるのかどうか、それらを身をもって知っているぼくは、内心とても心配でした。
中学時代はずっと控え、たまに練習試合に出してもらってもヒットすら打てず、野球好きの父としてはずっと気をもんでいました。でも、救いだったのは、いつも楽しそうに練習に行っていたことです。きっとチームメイトに恵まれていたんだと思います。
運動部は、2年秋に新チームになります。新チームとなったある日「きょう、2打点三塁打を打ったよ」と嬉しそうに教えてくれたことがありました。そしてその日を境にちょいちょい試合に出るようになり、ヒットを打つことも増え、いつの間にか外野のレギュラーになり、最後は5番打者兼外野手兼控え投手にまでなりました。たぶん息子以上にぼくの方が得意になっていたと思います。
高校に入った時、またも「野球部に入る。絶対入る!」。しかも、自分から「ピッチャーをやる」。
中学とはスピードからして格段に違う高校野球、大丈夫だろうか、と心配しながらも、やりたいことをはっきり主張できるようになった息子が頼もしくも思えたのを思い出します。
それから2年3ヵ月。
半強制的な丸坊主にひとり最後まで抵抗したり(ヘソ曲がりはぼく譲りでしょうw)、ベンチ入りが決まった直後に自打球を目に当てて、「せっかく背番号をもらったのに」と悔し泣きしたり、テレビを見ながら野球談議で盛り上がったり。
1年の時だったか、珍しく暗い顔で「練習に行きたくない」とこぼしたことがありました。理由を尋ねても「わからん、、、」、野球部は楽しいか尋ねても「わからん、、、」、学校はどうか尋ねても「わからん、、、」・・・
「いろんなことで悩む年頃だし、おまえにしかわからんこともあると思う。自分の思っていることが正しいか間違いかは気にしなくていいから、学校が面白くないんだったら構わんから好きなだけ休め。学校からいろいろ言われても心配するな、父さんがとことんおまえの味方になってやる」と言うと、息子は堰を切ったように泣き出しました。
翌日には不思議なくらいケロッとしてましたが、このことは何かのきっかけになったんかな、という気はしています。
きょうは最後の夏の初戦でした。
チームは3-5で惜しくも敗れ、息子の出番もありませんでした。
家に帰って見た息子の顔はいつもと同じ。
「おつかれさん」というと、小さな声で「うん、ありがと」。
「やり切った実感はあるか?」
「うん」
その返事だけで、ぼくは安心です。
活躍した写真はないけど、背番号13の後ろ姿だけ画像フォルダにあれば、父さんは満足です(^^)
さて、明日は岡山birdで、清水昌美4の一員として弾き倒してまいります。
昌美ちゃんとも、國廣さんとも、宗さんとも、久しぶりの共演なので、楽しみです。
皆々様、どうぞ気軽に遊びに来てくださいまし。
7月12日(火)
岡山bird
(岡山市北区表町3-6-3 福原ビル2F tel 086-232-4831)
[出演] 清水昌美(flute)、宗友厚(piano)、國廣理正(drums)、皆木秀樹(bass)
[時間] 20:45~ (2回ステージ)
[料金] チャージ1000円+飲食代
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