【Live Information】
今年6月5日~6日の2日間にわたって岡山市民会館大ホールで上演されたミュージカル、「夢の降る街」。
客席の人数制限を行わなければならない事態だったにもかかわらず2日間とも用意した席はすべて埋まり、オンライン配信も多くの方に視聴していただきました。
内容も、大好評だったということをあちこちから伺いました。
これは、実行委員会、キャスト、バンド、スタッフすべての方が、この作品を良いものにしたいという思いでひとつになっていたからだと思います。
バンドも、終演した瞬間みんなが握手しあって湧き上がる達成感と感激を、「このメンバーでまたライブをやりたいね」という気持ちとともにメンバー全員で分かち合ったんです。
それが、この「夢 full バンド」ライブの出発点です。
仲間うちでミュージカルを「夢降る」と呼び合っていたのをそのままバンド名にしました。
「降る」を「full」とかけることで「夢いっぱい」という意味にもなります。
ミュージカル「夢の降る街」
当初のメンバーは、
土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)。
この4人でCDのレコーディングも行いました。
ところが、レコーディング終了後に健康上の理由でやむなく美佐ちゃんが降板。
美佐ちゃんの参加は、もともとぼくが強くお願いしたものだったし、演奏だけでなく採譜やアレンジ面でも頼りになる得難い鍵盤奏者だったので、ぼくとしては大きな痛手でした。
後任には、以前のミュージカル「幸福の王子」のバンドで共演した朝田恵利さんを推薦し、本番に臨んだという経緯があったんです。
「夢 full バンド」のライブにあたって、ぼくが仕切り役兼マネージャー的なポジションに置かれたような流れになりましたが、まず考えたのは、「夢の降る街」という作品をさらに浸透させることと、必ずメンバーに美佐ちゃんを加えることの2店でした。
結果、このライブのメンバーは、土肥隆弘(piano)、入江美佐子(keyboard)、朝田恵利(keyboard)、井上充隆(drums)、皆木秀樹(bass)に、スペシャル・ゲストとしてミュージカルで主役を務めた清水ゆき(vocal)に加わっていただき、計6人ということになりました。
ライブは3部構成。
1、2部は、メンバーそれぞれが曲を持ち寄りました。
ラテン、ジャズ、ポップス、16ビート、レゲエなど、バラエティに富んだセット・リストになりました。
3部はボーカルのゆきちゃんに、やりたいように構成していただきました。
やっぱりミュージカルから派生したバンドですから、ミュージカルに関わる歌も歌ってほしかったんです。
ゆきちゃんはすぐにミュージカルのキャストからボーカル・アンサンブル・ユニットを結成したのですが、なんとその中のひとりが本番10日前に急遽入院する、という"事件"もありました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなは、限られた時間でリハーサルを重ね、代役が決まってからは構成を練り直し、衣装合わせや打ち合わせをし、代役の智子ちゃんはさらに短い時間でそれらを消化吸収してくれました。
彼ら彼女らを率いるゆきちゃんのリーダー・シップも素晴らしかったです。
当日、ゆきちゃんは2部ラストの曲と3部のみの出演にもかかわらず、「白、青、ピンク」の3色のドレスを代わるがわる身にまとい、歌声を発するや会場の温度感を一気に引き上げる圧巻のステージングを繰り広げました。
ボーカル・アンサンブル・ユニットのみんなも、頑張ってくれました。
みんなの「ミュージカル大好き」な感じが伝わってきて、ステージの雰囲気はとっても爽やかでした。
ゆきちゃんに"持っていかれた感"はありますが、手前味噌ながらバンドもなかなかのものですよ。
モスクワ音楽院で研鑽を積んできたピアノの土肥くんは、ほんとに安心安定の素晴らしい演奏ぶり。MCも何気にうまくて、会場を沸かせていました。
美佐ちゃんは、曲によってはフルートにスイッチしつつ、バンドの音を俯瞰してくれていた感じがしました。おかげでよりサウンドがまとまったのではないかと思います。
もうひとりの鍵盤奏者の朝田さんも、これまた曲によっては鍵盤ハーモニカを駆使しつつ、華麗なる鍵盤トリオの一角を見事に担ってくださいました。
ドラムの井上さんのタイム感は相変わらず安定していて、頼れるパーカッショニストの「面目躍如」でした。複雑な構成を持つ「ミュージカル・メドレー」も井上さんのガイドがあったこそうまくまとまったのです。
3部には、清水ゆきちゃんとともにミュージカル「夢の降る街」の主役を務めた俳優の四宮貴久さんが飛び入りでソロ・パートを歌ってくださいました。
思いがけないサプライズに会場の熱気もさらに高まりました。
角田みどりさん(左)、小田弥生さん(右)
「夢の降る街」で舞台監督を務めた高橋辰典さん、地元に根差して活動を続けている俳優のゆうきごろうさん、「夢の降る街」実行委員長を務めておられた角田みどりさんがスタッフとして参加してくださいました。
どれだけ助けられたか。。。 もう「ありがとう」以外の言葉が見つからないです。
そして、「みやけがんぐ」店主の小田弥生ちゃんが、お菓子の出店をしてくれました。かわい~いスマイルとお菓子詰め合わせが大人気で、完売だったそうです
お客さまの軽食に「和ダン 晴れじゃ」さんに無理をお願いして仕込んでいただいた「軽食おひとりさまパック」も好評につき完売。
陰で支えてくださる方々なくしていいライブはできない、というのを改めて実感しましたよ。
夢 full バンド
上段左から 入江美佐子、土肥隆弘、朝田恵利 下段左から 皆木秀樹、清水ゆき、井上充隆
ボーカル・アンサンブル・ユニット
上段左から 長谷川共洋、清水ゆき、臺野剛士 下段左から 伊久瑞希、四宮貴久(guest)、森本智子
今回は実質的バンマス&マネージャーのような役回りでしたが、こういう役目は企画者側の苦労が勉強できるいい機会です。
自分の練習や採譜、アレンジに加えて諸々の打ち合わせ、事務作業、経理等々、わらながらよくやりました
おかげで、とてもいい夜になりました。
バンド&ボーカル・アンサンブル・ユニットで記念写真
ゆうきごろうさん(手前左)、高橋辰典さん(手前右)、四宮貴久さん(中段右端)、小田弥生さん(後列左端)とともに
角田みどりさん(手前右端)を加えて
楽屋にて(バンド 前列左から清水ゆき、朝田恵利、入江美佐子 後列左から井上充隆、皆木秀樹、土肥隆弘)
楽屋にて(ボーカル・アンサンブル・ユニット 左から清水ゆき、長谷川共洋、臺野剛士、森本智子、伊久瑞希)
ミュージカル「夢の降る街」bru-ray disc。6月5日~6日の2公演とも収録(総時間約4時間半)。税込5500円。
ミュージカル「夢の降る街」CD。5曲+カラオケ3曲収録。税込1980円。
「夢の降る街」bru-ray discとCをご用命の方は、下記メッセンジャー、お電話にてお申込みください。
info@npo npo.org
086-226-8890 NPO法人 全国心理カウンセリング機構
夢 full バンド Live at ブルーブルース(2021.11.20)
【夢 full バンド】
土肥 隆弘(piano)
入江 美佐子(keyboard, flute)
朝田 恵利(keyboard, key-harmonica)
井上 充隆(drums, percussions)
皆木 秀樹(electric-bass, contrabass)
清水 ゆき(vocal)
【ボーカル・アンサンブル・ユニット】
臺野 剛士
長谷川 共洋
伊久 瑞希
森本 智子
【Special Thanks】
高橋 辰典(スタッフ)
ゆうき ごろう(スタッフ)
角田 みどり(スタッフ)
小島 道義(写真)
小田 弥生(from みやけがんぐ)
和ダン 晴じゃ