これ、もう掛け値なしに面白い
最初に見た時からこの作品のファンです。
ストーリーにも、登場人物にも、めっちゃ親近感を覚えてしまいました。
ドク(左)とマーティ
大ヒットした作品なので、ご存知の方も多いでしょうね。
高校生のマーティは、友人である科学者のドクが作ったタイム・マシーンで1985年から1955年の世界へ行くハメになってしまいます。そこで自分の両親になるはずのロレインとジョージに出会いますが、はからずもマーティはふたりの出会いを邪魔してしまい、さらに困ったことに、ロレインはマーティに恋してしまうのです。
このままではロレインとジョージは結ばれず、そうなると未来の世界に自分は出現しないことになってしまうので、なんとかロレインとジョージを結び付けようと悪戦苦闘しながら、1955年のドクの協力で未来に戻る方法を見つけようとするのです。
ジェニファー(左)とマーティ
出演者をはじめ、スタッフのみんなが遊び心たっぷりに楽しみながら作ったような雰囲気がいいですね~。
タイムマシーンを扱う作品は、パラドックスの処理に頭を痛めるところでしょうけれど、この映画は、少々の矛盾なんかどうでもいいと思えるくらい面白かった!
浮世離れした科学者ドクのトボケた味や、内気なジョージ、乱暴者だけどどこかぬけているビフなど、脇役のキャラクター設定もなんともいえずハマってますね。
ビフとその子分たち 左から マッチ、ビフ、スキンヘッド、3-D
左から スキンヘッド、マーティ、ビフ、マッチ、ジョージ、3-D
ストーリーの展開がテンポよく計算され尽くしている感があるので、とても小気味よく、わかりやすいです。
それとなく張り巡らされている伏線が後半になって回収されていくときの気持ち良さときたら
画面から伝わる雰囲気が明るいのも、観ているうちに自分の気持ちがオープンになっている理由です。
また、「大根役者のレーガン」がのちの大統領になると聞いた時の反応、ヴァン・ヘイレンの曲を異星人の操る武器に見立てたところなどなど、小さなギャグが満載なのも楽しい。
ジョージ(左)とロレイン
主題歌「パワー・オブ・ラヴ」を歌っているのはヒューイ・ルイス。
この曲の大ヒット(全米1位)で、彼とそのバンド「ザ・ニュース」は世界的な大ブレイクを果たします。
ちなみにヒューイは、冒頭のオーディションの場面で審査員役としてカメオ出演もしています。
音楽好きのぼくにとっては、後半のダンス・パーティの場面は目を離せないところです。「ジョニー・B・グッド」を演奏するマイケル・J・フォックスの、まるで実際に弾いているかのような熱演ぶり、お見事です!
これはチャック・ベリー、ジミ・ヘンドリックス、エドワード・ヴァン・ヘイレンなどの、歴代の名ギタリストの演奏ぶりのオマージュにもなっているところがニクいですね~。
手をケガしてギターを弾けなくなっているメンバーのひとりが、マーティの演奏に興奮していとこに電話をします。
「おまえ新しいサウンドを求めてただろ?こいつを聴けよ!」と。
そのいとこというのが、なんとロックン・ロールの元祖であるチャック・ベリーだった、という設定にはウケました。もう降参、って感じです。
ちなみに、チャック・ベリーのトレード・マークともなった内股(ダック・ウォーク)での演奏、そもそもあれはブルース・ギタリストのTボーン・ウォーカーが始めたとか、あまりの熱演でチャック・ベリーのベルトが切れてしまい、ズボンがずり落ちないようにするための苦肉の策だった、などの説があるそうです。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はパート3まで製作されましたが、数年前には「パート4が制作される」という噂が飛び交ったこともあったようです。
現在マイケル・J・フォックスは難病と闘いながら著述活動などを行っているようですね。
彼が再び本格的な俳優活動ができるよう祈っています。
◆バック・トゥ・ザ・フューチャー/Back to the Future 1985年アメリカ映画
■公開
アメリカ1985年 日本1985年
■配給
UIP
■監督
ロバート・ゼメキス
■脚本
ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
■製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル
■音楽
アラン・シルヴェストリ
■主題歌
「The Power of Love」 ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
■撮影
ディーン・カンディ
■出演
マイケル・J・フォックス (マーティ・マクフライ)
クリストファー・ロイド (エメット・"ドク"・ブラウン博士)
トーマス・F・ウィルソン (ビフ・タネン)
リー・トンプソン (ロレイン・ベインズ・マクフライ)
クリスピン・グローヴァー (ジョージ・マクフライ)
クローディア・ウェルズ (ジェニファー・パーカー)
ジェームズ・トールカン (ジェラルド・ストリックランド先生)
ウェンディ・ジョー・スパーバー (リンダ・マクフライ)
マーク・マクルーア (デヴィッド・マクフライ)
J・J・コーエン (スキンヘッド)
ケイシー・シーマツコ (3-D)
ビリー・ゼイン (マッチ)
ドナルド・フュリラブ (ゴールディーが働くカフェの主人ゴールディ・ウィルソン)
ノーマン・アルデン (ルー・カルザース)
ジョージ・ディセンゾ (サム・ベインズ)
フランシス・リー・マッケイン (ステラ・ベインズ)
ハリー・ウォーターズ・Jr (チャック・ベリーのいとこ、マーヴィン・ベリー)
ウィル・ヘア (農場の持ち主オーティス・ピーボディ)
ヒューイ・ルイス (審査員の教師)
ほか
■上映時間
116分
これ、生まれて初めて映画館に行って観た映画なんです!!
ものすごく思い出があり、今も大ー好きです。マーティーの情けないパパ ジョージはチャリエンでThin man役として出ていましたね。2、3の続編を観てしまっても、やはり1が一番面白い。また観たくなってきました
>生まれて初めて映画館に行って観た映画
おお、そうだったんですか! ぼくも映画館で見ました。ほんとに面白かったなぁ~ この頃、「グーニーズ」もヒットしてて、ちょっとしたスピルバーグ旋風が吹いてましたね。
>やはり1が一番面白い
同感同感! 「3」のドクの恋バナもちょっと微笑ましくて好きです
あの演奏、誰かのパロディかなあ・・とは思っていたんですが、そうだったんですね。今、知りました。(笑)
USJでも、このアトラクションは大好きで、何度も見に行きました。時計に向かって空を飛んでいくところとか、映画そのままなんです!
デロリアンも大好きなんですが、三作目の汽車のタイムマシンもお気に入りです。ホント、面白くてよく出来た映画ですよねぇ
あ、そうか、これUSJでもアトラクションやってたんですね。実際に見たら迫力あって面白いんでしょうね~
>汽車のタイムマシン
アナログとSFの合体がユニークでした。あの汽車のタイムマシン、なんとなくカワイイんですよね~。あれ、ぼくも好きなんですよ