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例えば音楽に関することで言えば、セッションのときなどに積極的にアドバイスをしてくれる人。
これが、聞くともなく聞いていると、ダメなところを指摘するだけだったり、未熟な点のある人を責めているだけだったり、自分の知識を開帳しているだけだったりするのはよくあることです。
ミュージシャン同士に限らず、音楽通と思われる年配のお客さんが若いミュージシャンにそういう類の「レクチャー」「親切なお説教」をしている場面にもときどき遭遇します。
共通しているのは、「求められてもいないのにアドバイスするために近づいてくる」ということ。
求められてもいないのにアドバイスをしたがる人。
音楽だけではなくて、たぶんどの世界にもいらっしゃるだろうし、そんなタイプの人はどんな小さな話題にも口をはさんできたりします。
ちょっと言葉は良くないですが、全くの門外漢でも、言うだけならどんな立派なことでも言えるものです。
歌えない人でも、美空ひばりさんやフランク・シナトラにケチをつけることはできますから。
アドバイスをしたがる人は、「自分はよく知っている」と言いたかったり、人を自分の思い通りに動かしたいだけなのだと思います。
裏返すと、自分のことを認めて欲しいのですね。
そういう人の存在を重く感じている人に必要なのは、「先輩の言うことは全部聞かねば」「年長者の発言だから尊重しなければ」という思いから離れてみることだと思います。
そして、求められてもいないアドバイスを送っている人は、「自分がアドバイスしたがるのは自分が満たされていないことのお知らせだ」と受け取ればいいのではないでしょうか。
自分もそういうことを言いたがる時期がありました。そういうときはえてして自分のことを認めてほしかっただけでしたね。
請われてアドバイスするにしても、ダメ出しするだけでは相手に何も伝わらない。
またアドバイスしたがる人の知識が正しいものとは限らない。(正しいか正しくないかというより、単なる受け売りの押し付けだったりしますね)
言い方って重要だし、実は「わかりやすく伝えられるかどうか」が自分の課題であることが見えてきたりします。
良くないところを「このようにするのは間違っている」と指摘するのではなく、解決するための手段を具体的に「こうしてみたら」と言えるようなりたいですね。
でもそれ以上に、相手に考えさせるようにすること、答え(つまり自分の考え方)に誘導しないこと、こういうことが大事なんじゃないかな、と今では強く思っています。
自分もやりがち、というか、まだたまに「余計なアドバイス」めいたことを言ってしまうことあるので、意識的に言わないようにしているところなんですけどね。(^^;)
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