もう10年くらい前になると思うけれど、当時わりと仲の良かったKちゃんに、「これいいよ! 絶対オススメだよ」と言われて借りたCDがありました。
なかでもKちゃんが、「ミナギさん、あたし落ち込んでるときにこれ聴いて精神的に解放されたのよ」と強く推してくれた曲がありました。
確かに心地良いグルーブ感と浮遊感は気持ちを楽にしてくれるし、メロディは素晴らしくポップで、しかも泣ける。
気に入った (・∀・)!
・・・んだけれど、なぜか録音しておくの忘れてまま、返しちゃった。
ま、いいか。また借りればいいよな~
と思っているうちに月日は川のように流れてゆく・・・
そうこうしているうちに、Kちゃんは結婚して遠くに行ってしまった。
ぼくは、その頃には、その曲の記憶すらカスカなものになっていたのだけど、ある日、何かの拍子にその曲を思い出してしまったんです。
といっても、ごくごく一部。まるっきり断片。
「ヘイ ナウ、ヘイナウ、なんと~か~オーバー」ってとこだけなんです。
しかも、タイトルもバンド名も忘れてしまってるので、尋ねようもないし。
そういう曲に限って、「聴きたい聴きたいもういっぺん聴きたい~」という欲求がつのるんですね。
そしてそのまま、また数年が経ったある日のこと。
FMを聴きながら運転していると、男声と女声の違いはあるが、おおっ!、これはあの曲のメロディだっっっ!! 曲が終わったら、DJがタイトルを言う可能性があるな。これは聞き逃さないようにしなければっ…
耳に全神経を集中(運転中にアブネーな…)します。
曲が終わりました。
集中力オッケー、ヒアリング準備オッケー、記憶力スタンバイオッケー!
さあDJがしゃべり始めたぞ。
「ただ今お届けしたナンバーは・・・ブォー××のーーー・・・イッツ××ーーーでした・・・ーーーーーーーーーー」
対向車のダンプのエンジン音のせいで聞こえん・・・(´Д`;)
そしてそれ以後つい先日まで、ついにその曲の断片すら聞くことはありませんでした。
話は飛ぶけれど、この間レンタルCDショップに行ったんです。オムニバスのものを何枚か借りて、MDにダビングしてました。
ん~?なんだかこれは聞き覚えがあるようなメロディ・・・
あの曲じゃないかっっ!
(T▽T)
タイトルもバンド名もなーんにもわからないから、検索しようがなかったんですよ。CDのライナーノートを見ると、バンド名は「シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー」でした。
そして、オリジナルを演奏しているグループと曲名は、
クラウデッド・ハウスの、「Don't Dream It's Over」
だ、とライナーに書かれてあったんです。
クラウデッド・ハウス
シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー
この曲がヒットしたのは1986~87年。そしてクラウデッド・ハウスの代表曲でもあるんですね。でもその頃には、ぼくはロックから遠ざかっていて、ジャズばかり聴いていた頃だったから、当時の洋楽にはあまり詳しくないんです。
でもやっと、約10年の月日を経て、胸のつかえが取れました。
うれしい~~!!
Crowded House 『Crowded House』 (1986年)
[歌 詞]
[大 意]
内にも自由があり 外にも自由がある
紙コップで洪水を受け止めてみるんだ
前方で戦争をしている 戦いとは負けることもある
けれど道の終わりは決して見えない
君が僕と旅を続ける限り
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 夢はもう終わった
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 世界が争いを始めると
奴らがやって来て 僕らの間に壁を作る
でも僕らは知っている 奴らが負けることを
今 僕は自分の車を押しながら歩いている
屋根に穴が空いてしまったんだ
持てるがゆえに疑惑を抱く僕 でも根拠はない
今日の新聞には戦争と浪費の物語
でも君はすぐにTV欄
今再び僕はドラムのリズムに合わせて歩いている
そして君の心の扉まで あと何歩か数えている
屋根を陰らせる影だけが 自由と安息を知っている
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 夢はもう終わった
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 世界が争いを始めると
奴らがやって来て 僕らの間に壁を作る
奴らを絶対に勝たせちゃいけない
◆ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー/Don't Dream It's Over
■歌・演奏
クラウデッド・ハウス/Crowded House
■シングル・リリース
1986年10月20日
■収録アルバム
クラウデッド・ハウス/Crowded House
■作詞・作曲
ニール・フィン/Neil Finn
■プロデュース
ミッチェル・フルーム/Mitchell Froom
■録音メンバー
☆クラウデッド・ハウス/Crowded House
ニール・フィン/Neil Finn (lead-vocal, guitar)
ニック・セイモア/Nick Seymour (bass)
ポール・フェスター/Paul Hester (drums)
ミッチェル・フルーム/Mitchell Froom (keyboards)
■チャート最高位
1986年週間チャート アメリカ(ビルボード)2位、イギリス27位、オーストラリア8位
1986年年間チャート アメリカ(ビルボード)13位、オーストラリア54位
1996年週間最高位 イギリス25位
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■歌・演奏
シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー/Sixpence None The Richer
■シングル・リリース
2003年
■収録アルバム
ディヴァイン・ディスコンテント/Divine Discontent(2002年)
■プロデュース
ロブ・カヴァロ/Rob Cavallo
■録音メンバー
☆シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー/Sixpence None The Richer
リー・ナッシュ/Leigh Nash (vocal)
マット・スローカム/Matt Slocum (guitar,keyboard)
ショーン・ケリー/Sean Kelly (guitar)
ジャスティン・キャリー/Justin Cary (bass)
ジェリー・デイル・マックファーデン/Jerry Dale McFadden (piano, organ, mellotron)
ロブ・ミッチェル/Rob Mitchell (drums, percussion)
■チャート最高位
2003年週間チャート アメリカ(ビルボード)78位
Crowded House『Don't Dream It's Over』 Live at Sydney Opera House
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聞いたことないですぅ。
でも、あの曲、なんだろう?????
と思いながら何年も過ごすその気持ちはとてもよくわかります。
あぁっ、知りたいっ、わかりたいっ。。。
でも、どうしてもわからない。。。
その悶々とした気持ちはドMタイガースファンの気持ちに通じるような通じないような。。。。^^;
>「「ヘイ ナウ、ヘイナウ、なんと~か~オーバー」」
で充分ですわ。
この曲がブレイクした頃、「豪州のビートルズ」なんていわれたりしていたんですから。
ただ、彼らの曲で知っているのはこれだけ(爆)
い、一発屋だったのかな?
プロモーション・ビデオのほうも、なんかふわふわ~っとしたいい感じのものだったように記憶しています。
ぼくの80~90年代は、洋楽ロックの先端から離れてしまって、ジャズか、もしくは時代に逆行した音楽しか聴いてなかったから、リスナーとしては空白の時代です。この曲も結構ヒットしたみたいなんですが、Kちゃんに勧められるまで全然知りませんでした。
>その悶々とした気持ち~
暗黒の90年代を思い出してしまいました。負けても負けても「明日こそは」と思って離れられなくて・・・。やっぱりぼくもMなんでしょうか、いやMなんですよね(^^;)
あの「知りたいけど何だっけ~思い出せん」というストレスは、確かに阪神が負け続ける時のストレスに似ているかも~
というかオンデンさんって70年代ばっかりじゃないんですよね~ 80年代にも詳しいんであった。
「ヘイ ナウ~」の部分はやっぱりインパクトありますもんね。
>「豪州のビートルズ」
なるほど、そうなんですか。道理でポップでキャッチーなメロディなわけですね。
>一発屋
一応、速攻でアマゾンにてベスト・アルバムを買いましたよ。全英、全豪チャートで好成績を残してるみたいですね。でも一発屋的見方をされること、あるみたいですよ。確かにやっぱりこの曲がアルバム中一番印象に残りました。
当時のこの曲は全米3位にまでなった曲です。
(過去僕が特集していますがオーストラリアのミュージシャンです)
決して1発屋でもありません。
元々オーストラリアのミュージシャンですので。このあとのSomething So Strongもこのアルバムから全米で大ヒットしています。
だから80年代の音楽が一番わかりません。
10年間でライブに行ったの7本くらいだったと記憶してます。
それにしてもMINAGIさん。念ずれば通ず。。ですね。運命を感じる一瞬でしたね。
で、私のPCではこの映像が動かないんです。。ショック。聴きたかった。。
>1発屋
そうでしたか。どうもすみませんでした。
買ったベスト・アルバムは19曲入りなので、それなりにヒット曲はあるんだろうな、と思いました。
でもまりさんは黒っぽいところに詳しいですよね。ぼくもその方面をもっと聴いていきたいと思います。
ぼくは出産したわけでもないのに80'sは空白です(^^;)
>念ずれば通ず
そうなんですよね。まさにちょっと感動しました。思い続けていればいつかはその曲に出会えるのかなあ、って思います。以前にも書いたけれど、山根麻衣さんのレコードにも出会えたしね。
あらら、動画、見られないんですか。。。せめて試聴してみてください~