貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

小田原市:勝福寺(飯泉観音) 鶴も七日間花に親しむ芭蕉句!

2023-07-14 11:09:27 | 日記
令和5年7月14日(金)
小田原市: 勝福寺(飯泉観音) 
<仁王門>
 
 
 
 飯泉山勝福寺は、
京都東寺真言宗の名刹で、
十一面観音が本尊。  
<本堂> 
    
 寺伝によれば、
弓削道鏡が東に下った際、
北千代台(小田原)に創建した
千葉山弓削寺の東院堂とも
いわれている。
 今の飯泉に移された後、
小田原城の鬼門鎮守の道場として
崇められ、通称「飯泉観音」と
親しまれている。
 また、
坂東三十三観音の第五番札所
として有名。
<鐘楼>

 現本堂は、
宝永3年(1706)に再建されたもの。
 この本堂も老朽化のため
昭和44年に改修。
 建物は、密教系寺院独特の構えで、
内陣は後部3間(5.45m)
外陣は前部2間(3.63m)の板の間。 
 全体に江戸時代初期の様式を残し、
地方色豊かな建物といえる。
<人の祈りも聞く古代銀杏>

 この寺には
曾我兄弟(曾我祐成・時致)が
仇討ちの際に日参して
成就したことや、
二宮尊徳が14歳の時、
旅僧の訓読する観音経を聞いて
発心したという伝説が残されている。
<十四歳の二宮尊徳の祈り>

 芭蕉の句碑は、
鐘楼の裏にある。
 刻字は摩滅。
<芭蕉句碑>

 句は、
「鶴下りて
  七日花見る
     麓かな」

 花盛りは7日間、
鶴は下りると一箇所に7日
留まると云われ、
今麓は花盛り。
鶴も下りて7日風情を楽しむ。