貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

沼津市: 浄 因 寺 屋上の平らな本殿 弔意を表す芭蕉の句!

2023-07-24 09:33:31 | 日記
令和5年7月24日(月)
沼津市: 浄 因 寺              
 伝えによれば、
聖武天皇、神亀元年(724)
行基菩薩により建立されたという。
<山門>

 1700年代と、
1850年頃の2度にわたる
火災のため、
草葺き屋根の庫裡と
土蔵造りの羅漢堂、山門を残し、
全ての堂宇を消失。
 焼け残った庫裡を改造し、
仮の本堂として粗末な建物の
ままだったのを、
昭和41年に新築。
<本殿>

 境内を手入れされていた
80代の男性の方が、
「この本殿は、鉄筋コンクリート造り。
しかし、屋根の部分の資金がなく、
平らな屋上となる。
 毎年、雨漏りがひどく大変だったが、
といを付け、補修してやっと
雨漏りはなくなる。
 句碑が多いのは、
ある住職が物好きな方で、
退職金を使って句碑を建てる。」
と説明してくださる。

 芭蕉の句は、
大顛和尚の訃報を道中で知り、
白梅に譬え、
弔意を句に託す。 
<芭蕉句碑>

「梅こひて 
  卯の花おかむ            
    なみだ哉」
 蕉門十哲の第一の俳人、
榎本其角、
後の宝井其角の句碑もあり。
<其角の句碑>

「三日月の 
  命あやなし
     闇の梅」 
<大顛和尚句碑>
   
 大顛和尚句碑の句は、
「礼者門を 
   敲くしだらく 
    花明らか也」
 大顛和尚は、
円覚寺代163世で高徳の和尚。    
 其角参禅の師でもある。