貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

沼津市: 日枝神社「神々が出雲へ」も詠む!

2023-07-23 10:03:17 | 日記
令和5年7月23日(日)
沼津市: 日枝神社                
 平安時代からの神社で
山王社とも称され、
「山王さん」として親しまれる。
<山王さん鳥居>

<社殿>

 神社には国の重要文化財に
指定されている
「紙本着色山王霊験記」1巻がある。
 奥書の冒頭の
「弘安11年初春」
という文字から、
鎌倉時代に制作されたもの。
 作者は不明だが
日枝神社の縁起を物語っている。

 芭蕉の俳文碑は、
芭蕉来沼300年を記念して
設置される。
 「芭蕉もこの日枝神社の神前に
旅の安全平安を祈ったであろう」
ということから、
この地に建てられることになった
という。
<芭蕉俳文碑と説明>

 芭蕉真蹟を拡大して
句碑としたもので、
詞書と句が刻まれる。
 詞書には、
「長月の末都を立て、
初冬のみそ かちかきほど、
沼津に至る。
 旅館 のあるじ所望によりて、
風流捨がた く筆を走らす」
とある。
 元禄4年(1691)の初冬、
すなわち十月の晦日近くに
ここ沼津宿の旅館で詠んだもの。
<芭蕉俳文碑>

 句は、
「都いでゝ 
  神も旅寝の 
   日数(ひかず)哉」 
 芭蕉は、
9月28日粟津無明庵を出て、
10月29日江戸着。
 神々の出雲への旅と、
はからずも時を同じくしたの
に興じた句。