貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

三島市: 三嶋(三島)大社 芭蕉「しどけなき道芝にやすらひて」

2023-07-22 10:24:04 | 日記
令和5年7月22日(土)
三島市: 三嶋(三島)大社          
 三島大社総門より詣る。
<総門(外構えの門)>

 二度目の参拝。
 この総門は、
竣工中に伊豆地震に見舞われ、
昭和6年に竣功。
 旧総門は、一部改修し、
芸能殿として保存される。

 ご祭神は、
大山祇(おおやまつみ)命と
積(つみ)羽(は)八重事(こと)代(しろ)
主神(ぬしのかみ)の御二柱の神を
総じて三嶋大明神と称する。           
 創建の時期は不明。
<社殿>

 古くより三島の地に鎮座し、
奈良・平安時代の古書にも
記録が残っている。
 三嶋神は東海随一の神格。

 平安時代中期「延喜の制」では、
「名神大」に列格され、
社名・神名の「三嶋」は、
地名ともなる。
 中世以降、武士の崇敬、
殊に伊豆に流された源頼朝は
深く崇敬し、源氏再興を祈願。
 神助を得てこれが成功するや、
社領神宝を寄せ益々崇敬され、
その神宝の中でも、頼朝の妻、
北条政子の奉納と伝えられる 
国宝「梅蒔絵手箱及び内容品一具」
は、当時の最高技術を結集させた
ものとして知られている。
<天然記念物のキンモクセイ>

 頼朝旗揚げ成功以来、
武門武将の崇敬篤く、
又、東海道に面し、
伊豆地方の玄関口として
下田街道の起点に位置し、
伊豆国一宮として
三嶋大明神の称は広く天下に広まる。
 境内ガイドを参照し、
道一つ離れてある伊豆魂神社へ。
<伊豆魂神社入り口>
<伊豆魂神社社殿>

 芭蕉句碑は社殿右に。
<芭蕉句碑と説明>
<芭蕉句碑>

 句は、
「どむみりと 
  あふちゃ雨の 
     花曇」 。  
 元禄7年。
 『芭蕉翁行状記』には、
「しどけなき道芝にやすらひて」
と前書きし、
終の旅の箱根の関と
島田との間に出す。

 意は、
「疲れ切ってしどけなく道芝に
足を投げ出して空を見上げると、
樗(おうち)の花が
薄紫色に咲いている。
 空はどんよりと
雨雲が垂れ込めている。」