トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

ドイツ入院生活4

2009-03-13 22:28:18 | おべんきょう
入院3日目:金曜日



今日は胃カメラの日。
「眠る?」と聞く医師。

内臓好き(?)なnahe。
日本で手術をした時も眠らされて自分の様子を見れなくて
非常に悔しい思いをしたこともありました。

だけどここはドイツ。
胃カメラの要領は熟知してるけど
言葉の壁がめんどくさい。
「はい。寝ます。」




気づいたら病室。
そしてお昼。



ボリュームたっぷり。



この昼食を片付けてから、5時に夕食を運んでくるまで
ナースが病室にくることはほぼない。
長い長い退屈な時間。
休んでいる学校のテキストを自習したりしてみるけれど
なんか息が詰まる。

それは隣のおばちゃんとひと言も話してないから。


こんなんじゃだめだわ。
せっかくドイツ社会に放り込まれたんだから
何かしら成果をあげなくては。

ちょうど入院書類のようなものが
寝ている隙に置いてかれたので
そのことについて聞いてみる。


「シュルディグング。ケネンジー ミーア ヘルフェン?」
(すみません、助けてもらえませんか?)

この書類はなに?いつ提出するの?
私はお金を払う必要があるの?
ホームドクターはいないんだけど?

こんな質問を怪しい単語&めちゃくちゃな文法で聞いてみる。
それでもなんとなく伝わったらしく
おばちゃん、ざっと読んでくれる。
そして容赦ない早口で何か説明してくれる。
あうぅ、わかんないし・・・。

「ま、とにかくそこにおいとけ」みたいな感じでその話は終了。
そのままいつ入院したのか?どこが悪いのか?
いつ退院できるのか?みたいなことをお話する。

このおばちゃん、きっと話好きなのだろう。
ナースが病室に来たときはここぞとばかりに喋ってるし。
自分の病状について英語も交えて語ってくれた。
なんとなーく、ぼんやりと理解。


そうしているうちにmichが来た。
一体、私の病気はなんなのか?
検査の結果はどうなのか?
いつになったら退院できるのか?
医師の説明を聞きたくて、ナースに問い合わせたら
担当医師はもう帰宅したとのこと。
代わりに別の医師(おばちゃんいわく、一番偉い人らしい)が説明にきてくれた。



あら。胃からも出血してるわ。



退院は月曜か火曜とのこと。
土日を病院で過ごすなんて
回診も検査もない土日の病棟は、牢獄みたいなものなのだ。

2日間の辛抱。
それが終われば家に帰れるさ。
がんばれ、nahe。

自分に言い聞かせて、今夜もカルトエッセン。



ドイツ入院生活3

2009-03-12 15:38:33 | おでかけ:まち

入院2日目:木曜日の夜


17時。
夕食。




おおおおおおおっ!!!
これは、噂のKalt Essen(冷たい料理) ではないか!


説明しよう。 
ドイツ人は昼食がメインで
夕食はこのように火を使わないパンやハムですますらしい。
真偽の程は不明。
だってレストランではみんなボリュームたっぷりの料理食べてるし
前に行ったドイツ人の家では暖かい料理出してくれたし。
(でも他の人に「それは最大級のもてなしだよ」と言われた)



へぇ~、ほんとにパンとハムだけなんだ。
いやぁ、ほんとに質素~。

普通ならがっくりくるような料理だけれど
“THE・ドイツ”って感じでなんか嬉しい私。



さて病室はこんな感じ。



2人部屋で奥のドア側がnaheのベッド。
隣との間にはカーテンも仕切りもなし。
窓側は60代くらいのドイツ人と思われるおばちゃん。


このおばちゃん、naheが寝ている間にmichにいろいろ話しかけたらしく、
でもmichは「イッヒ カン ニヒト ドイチュ シュプレフェン(ドイツ語喋れません)」
と、つれない返事をしたようなので
私も喋れないんだと思ったらしく
私の様子を聞きに来るナース達にいちいち
「英語で話さなきゃだめよ!」と口出ししてたり、
電話相手に「となりの人は喋れないのよー」みたいに愚痴ったり。

おばちゃん、私、そこはしっかり聞き取れたわよ


まぁいいや。
同部屋人とのお付き合いの大変さは日本で身にしみている。
挨拶だけはニッコリ行い、後はひと言も会話せず
2日目は終了。 


ドイツ入院生活2

2009-03-11 19:21:01 | おべんきょう
入院2日目:木曜日


今日は大腸カメラ実施の日。
そしてその後病棟も移るという。
荷物一式抱えて検査室までベット毎移動。
日本ならストレッチャーに乗り換えなきゃいけないけどこりゃ楽だ。

検査室でカメラの説明を受け同意書にサインする。

この説明、日本語で受けました。
昨日外来診察の際、言葉が通じない私達に業を煮やした医師が
日本語のできる病院スタッフを呼んだのだ。
日本人ハーフと思われる彼女、
「ワタシノニホンゴハ、アマリジョウズデハアリマセン」
と言うものの、しっかり病状を伝えてくれてとても助かった。
だって昨日家で痛みを堪えながら
病状の経過を紙に書いていったのに
最初の医師はちゃんと読んでくれないし、
その後の医師にはmichが紙を見せないし


その彼女と話していると自分が正しい日本語を話していることに気づく。
「私ドイツでは働いていません。」みたいにわかりやすく、「てにをは」をはっきりと。
ドイツ人もカタコト独語の日本人と話すときはこのくらい気を使って
ゆっくりはっきり喋ってくれたらいいのに



さて話は大腸カメラに戻って

といってもあとはもう何も覚えておりません。
麻酔で眠らされたから。





気づくと見知らぬ病室で
いつの間にかmichが来てて
でも麻酔のせいか、二日間トイレで夜を明かしてたせいか
とっても眠くて朦朧としてて
ナースが来て薬の説明をしていた気もするんだけど
michによると「『Ja、ja』と返事してるからコイツすごいな、ドイツ語わかってきてるんだなんて思ってた」とのことだけど
殆ど記憶にあらず




ようやく13時過ぎに起きたら昼食がやってきました。



えええっ!?
腸炎+丸一日絶食してた患者に普通食っすか?
しかもこのミートボールのソース、ホワイトソースですよね。
グラタンを食べてこんな事態に陥ったnahe、戦々恐々。

味もしっかりついている。
スープには細かく切った野菜と米が。
右上の四角の容器のはデザート。イチゴミルクプリンみたいな。
どれもなかなかおいしいぞ。
でもやっぱり半分くらいでやめときました。




その後、何かよくわからない指示を受け、
とにかくナースについていき、部屋の前で待たされて。

その間にちょっとカルテを覗き見。



うおぉぉ、腸から出血してる



呼ばれた部屋はエコー室でした。
実はnahe、日本ではエコー検査を生業としていたので
画面は見えなかったものの医師の手の動きで
「あぁ、大腸腫れてるんだな」と察知。


そして検査を終えた医師
「明日胃カメラをします」



まだ帰れないのかぁ


ドイツ入院生活1

2009-03-10 23:31:46 | おべんきょう
nahe、退院しました!!
いやはや、びっくりですわ。
でももう大丈夫です。
入院中も「これはブログネタになるな」なんて考えてた程、元気もあります!

なので早速。




生クリームやチーズをふんだんに使ったグラタンが悪かったのか
それとも一緒に飲んだゼクトが祟ったのか

夜中に激しい腹痛で目覚め
トイレで夜を明かし
昼になっても痛みと下血は収まらず
これはさすがにやばいと思って病院へ


外来での出来事はmichが前回書いてくれたので割愛。

ともかく精密検査をしようということで入院になりました。


待ちに待たされ病室についてやっと始まった点滴
少し楽になってウトウトし始めた午後11時
やってきたナース

明日の大腸カメラの為に下剤を飲まなきゃいけないらしい
 

1.2リットル程あるこの水薬
ナースは「good taste」なんて言っていたけれど
ポカリスエットをうんと甘くして、でも後味は苦いという
とにかくおいしくない代物だ。
コップ1杯飲んで「もう結構」といいたいところ。

しかもこいつ、胃腸の動きを活発にして通じを出す働きらしく
せっかく落ち着いてきた痛みがまた復活。



ドアの向こうがトイレ。
この距離を点滴を引き連れて何度も往復するのは辛い。



こんな所にさされたから
手を動かしづらいし
歩いてるうちに滴下止まるし。


お腹が痛くて入院したのに
どうしてさらに痛い目にあわなきゃいけないんだ!



400ml程残したところでギブアップ。
もう飲めない。もうトイレ行きたくない。
点滴わずらわしい。せめてこれだけでも終わらせたい。



午前2時、やっと点滴終了。
外しにきたナースに
「もう飲めない。お腹すごく痛いし、もう水しか出ないからいいでしょ?」
とキレ気味にドイツ語で言う。
このセリフを言いたくてこの1時間、辞書を引いて勉強していたのだ。
練習した甲斐あって、ちゃんと気持ちをこめて言えた。
「担当に確認してくるから待って」との返事。


やってきたのは11時に薬をもってきたナース。
同じセリフをもう一度言うと、向こうは英語で
「お腹が痛くなるのと水しか出ないのはノーマルよ。
カメラのためには飲まなきゃいけないの。」
なかなか許してくれない。


そして彼女はこうも言う。

「5時になったらもう1リットル飲まなきゃいけないのよ。」





泣く泣く残りの400mlに手をつける私。
でもマジで飲めない。
コップ1杯分はこそっと捨てました。



そしてうっすら明るくなってきた午前5時。
本当にやってきた1リットル。


つらい、つらすぎる・・・。




結局この晩、ベッドで休むことは殆どなく
ドイツ入院生活1日目は終わったのでありました。



結婚式記念日の次の日 (mich著)

2009-03-06 09:24:49 | おうち
結婚式記念日はとても楽しくグラタンなどを食べて飲んで。
楽しく過ごしてmichはすやすや眠ったのだけど・・・。




夜中naheを襲った謎の腹痛。


翌朝、学校が休みだったため、
午前中様子を見て回復しないようだったら病院に行こう
・・・と告げてmichは会社へ。




昼過ぎ、やはり体調が回復しないらしい。
これは一大事かもと会議を抜け出して家へ急ぐ。


naheが言うには水曜日はどこの病院も午後は休みらしい。
同僚が以前行った救急病院へ行くことにする。





順番を待つこと1時間、
検査の結果を待つこと2時間、
新たに診察を受けるための先生を待つこと1時間・・・
・・・と言った具合に待たされて待たされて・・・。


naheもドイツ語は片言だし、
michも医学用語は英語でも全くわからない。
辞書を引いて日本語にしたところで、
「だから、何?」
と言った感じ。



結局わかったのは、naheが入院するということ。




マジですか?!





明けて次の日は症状もかなり良くなった様子。
あー、良かった・・・。


だけど、まだまだ安心は禁物。
まだ検査の結果は出ていません。




naheの体調が良くなってきたのは
すごく嬉しいことなのだけど、
michはまだまだ心配



早く完治して、
今病院で過ごしている経験を、
写真と共にレポートしてくれることを願います。









日々挑戦

2009-03-02 14:58:23 | おうち
ここ最近、遊んでばかりのブログ記事。
おかあさん、naheはちゃんと家事もやってますよ!
ということで今日は料理について語ってみます。


基本、保守的な私。
知らない食べ物にはなかなか手を出せません。
※ ただしお酒ならすぐ手が出る

ドイツ生活5ヶ月目。
ようやくコイツと対峙する気がおきました。



コールラビという名前らしい。
スーパーにいつでも置いてある
こちらではたぶん一般的なお野菜。

先輩駐妻さん情報によると蕪のような感じだという。
食材図鑑で調べたら生でも食べられるとのこと。


あ、そうそう。
この食材図鑑、こちらに来てすぐに買ってみたけどオブジェとなっていたもの。
これともようやく対峙する気がおきました。


で、考える。

蕪?

生?

千枚漬!


でもすぐに食べたいので
ただの甘酢和えにしてみました。





鶏手羽元&昆布の煮物とともに。



食感は蕪よりもサクサクした感じかなぁ。
日本でも蕪なんて殆ど食べなかったからわかんないっ。
とにかくおいしく食べられました。


これでまたひとつ、ドイツ生活に馴染んだな、私。