トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

アイラ島蒸留所巡り・2

2010-05-15 23:57:24 | おでかけ:まち


BRUICHLADDICH
見学ツアーで一緒にまわった人はGRENFIDDCHの社員さん達。
そういうプロの人達が見学に来た時は
蒸留所のマネージャーが必ず挨拶にくるらしい。
そして一般の見学ツアーには含まれない貯蔵庫まで案内してくれるらしい。
ガイドさんの粋な計らいのおかげでうちらもちゃっかり貯蔵庫まで行けることに。



うぉぉ~、テンションあがるよ~



中ではマネージャーさんが樽からウイスキーを何種類も注いでくれて
これぞまさに樽生!! 


プロはウイスキーで手を洗って香りを確認するらしい。
真似してmichも



この後、顔にまでバシャバシャと。
心なしかお肌がツヤツヤになったような・・・。


とにかくラッキー・ハッピーな体験をさせてもらった。
ありがとう!マネージャーさん、クリスティーン、GRENFIDDCHの人達!!







翌日はLAGAVULINへ。



壁の塗り替え中。 他の蒸留所でも見かけた。
5月末にあるウイスキーフェスティバルの準備らしい。

カリラと同じく内部は撮影不可。

でもここは15ポンドさらに支払うと貯蔵庫での試飲ができる。
もちろん行う。



今日も樽生。
1時間くらいの間に6種類のウイスキーを飲む。
量も充分。しかしグラスはひとつ。
次のウイスキーを注いでもらうためには、今のを飲み干さなければならず
かなりきついペース。水持って行ってよかった~。


次は



ARDBEG 
ドアや内装もイメージカラーのモスグリーン?で統一されていて
非常にお洒落な蒸留所。

見学ツアーのガイドさんの説明もここが一番丁寧・ゆっくりだった。
が、ゆっくりすぎて、だんだんとLAGAVULINでしこたま飲んだウイスキーと水が
michnaheの膀胱を圧迫し始める
なかなか進まないツアーに気もそぞろ。
元々英語を聞き取れないnaheはもう



こんな写真を撮ることで気を紛らわしたりして
結局途中で抜け出して事なきを得た。






LAPHROAIG

ここはネットで「Friend of Laphroaig」というのに申し込むと
土地を一区画所有できる。
証書をもらってその土地に自分の印をつけに行く。



ピート畑でもなくただの野っぱら。
明確な区画もなくて、適当に歩数を数えて、適当な所に国旗を挿すだけ。
旗に名前も書いてないし。
たぶんもう一度行っても自分で立てた旗を見つけられないだろう。




フロアモルティングが綺麗で枯山水のよう。
naheはここの見学ツアーが一番楽しめた。
このモルトを熊手でならしたり、釜にピートを投げ入れたりと
体感アトラクションが一番あったので。



翌日は



BOWMORE

ここだけ自分でお金を払って好きな物を頼める有料試飲コーナーがあった。
日本の蒸留所では当たり前のこの有料試飲。
てっきりアイラにもあると思って、散々飲んでやろうと目論んでいたのに
どこへ行っても無料試飲の1杯だけ。
すっかり拍子抜けしていたのだが、
ここはさすがサントリーがオーナーだけあるわ。


蒸留所敷地内にある水場が気になって見学後に行ってみたら
近くでペンキを塗っていたおじさんが汲んでくれた。



LAGGAN川の水はすでにウイスキー色。
「天然水だから飲め」とおじさん。
味は普通に水。

そしてこのおじさん、「俺、日本で結構有名なんだよ」といろいろ自慢し始めた。
腕にはジンジャー・ウィリーとカタカナで彫られた刺青も。
帰ってきて検索したら本当に結構ひっかかる。
ピート掘りの達人だって!? ピート畑に連れてってもらいたかったわー。




最後はアイラで一番新しい蒸留所、KILCHOMAN



アイラの蒸留所で唯一、海沿いじゃないところにある。
本当にまわりは平原だけで
レンタカー事件のせいでここまで歩いて来ようと一時は思ったけど
実行しないでよかったとつくづく実感した。

そして唯一、壁が白くない。
他の蒸留所とは全く違う雰囲気。

ツアーガイドも唯一、男性がやってくれた。
小さな会社なので製造からガイドからレストランの給仕まで何でもやるんだとか。




貯蔵庫まで見せてくれた。
樽の青はイメージカラー。
でもこんなにびっしりきっちり置いていたら
取り出すときとか大変じゃない?






7ヶ所の蒸留所を見学したわけだが
それぞれ特色があってどれも興味深かった。
ガイドの説明は全部英語なので、
naheはさっぱりわからんし、michも専門用語にはついていけない。
これでちゃんと聞き取れたらもっと各蒸留所のウリがわかっておもしろいんだろうなぁ。



アイラ島蒸留所巡り・1

2010-05-15 22:10:20 | おでかけ:まち
アイラの旅が濃すぎて書きたいことがいろいろ。
しばらくドイツから遠ざかります。


さて、この旅の最大の目的である蒸留所巡り。
しっかりアイラで操業中の8つの蒸留所全て行ってきました。
でも正確にいうと見学したのは7つだけ。


その前に蒸留所見学って何を見るのさ?という方の為に
ウイスキーの作られ方をちょっと説明。



KILCHOMANにて

まずは大麦を水につけて発芽させます。
この床に広げるやり方はKILHOMAN・BOWMORE・LAPHROAIGのみ。


LAPHROAIGにて

次に大麦を火であぶって乾燥させます。

LAPHROAIGにて

ここで燃料にピートを加えると、あの独特のスモーキーな風味がつきます。

ISLE OF JURAにて

その大麦を粉砕し

BOWMOREにて

こんなタンクの中で熱湯と混ぜ合わせ糖分を抽出し

BOWMOREにて

この巨大な桶の中で発酵させます。

LAPHROAIGにて

で、ポットスチルで蒸留します。
アルコール度数をあげるために蒸留は2回行われます。

BOWMOREにて

いい塩梅の蒸留液を取り出すのはスチルマンの職人技。
この検度器は彼しか触れないように鍵がかけられています。

BRUICHLADDICHにて

そして樽詰めされたウイスキーは倉庫にて熟成されます。





ということを踏まえたうえで、蒸留所紹介。

巡った順番で、最初はCAOLILA
山を下ると見えてきた、白い建物と窓から見えるポットスチルに感激!!



小さな蒸留所で従業員も9人しかいないとか。
内部撮影不可なのが残念。 




BUNNAHABHAIN
ここは生憎休業日で立ち寄っただけ。
ま、そんなに好みのウイスキーではないので別にいいのだ。





JURA島に渡って ISLE OF JURA
試飲を3種類もさせてくれた太っ腹。




2へ続く


アイラの素晴らしい景色をどうぞ

2010-05-13 17:10:31 | おでかけ:まち
mich「今度ねぇ、アイラ島へ行くんだ♪」
知人「アイラ島って何あるの?」
mich「アイラウイスキーの蒸留所!!」
知人「他には?」
mich「何もないよ~。」
知人「・・・naheさん、いいの??」

事前にこんな心配をされた私、
蒸留所めぐりは自分も好きなので問題ないけれど
その他の時間をどう過ごそうか、それがこの旅の課題であった。
ガイドブックには蒸留所と土産物屋しか載ってないしね。


ところが島に近づく飛行機の中から下を眺めてびっくり!
なんか、なんか、すごい所に来ちゃったわと
それは日本でもヨーロッパ大陸でも見たことのない広大で荒々しい大地だったのだ。


空港からホテルへ向かう車の中、
ガイドさんとの会話はmichにお任せして
naheは窓の外の景色に釘付け。

だって目の前にいきなりピート畑よ
あ、ピートとは泥炭のことね。
アイラウイスキーの特徴であるスモーキーな香りをつけるためにこれを燃やすのね。
つまりピート畑っていってもただの野原なんだけどね。
土見て興奮する自分って




これはピート畑じゃないけれど
こういう景色がどこまでも広がっているわけよ。
ちょっと、これはマジで今までに見たことのない景色。

島で観光できる4日間のうち
2日間はガイドを頼んで、後の2日は未定だったんだけど
こりゃレンタカーを借りてドライブしなきゃ!とすぐ心に決めたね。


この黄色い花は島の至る所に咲いて香りを放っている。





でもトゲがあって触れない。






Bowmoreの海岸。
潮の香りが一番強く感じた。
左に見えるのがBowmore Distillery。





夕暮れ時はこんな感じに。



向こう岸に沈んでいく太陽。




Ardbeg近くの海岸は磯。




Port ellenは白い砂浜。
天気がいいときは海がエメグリで南の島みたいに。




JURA島。
こっち側の荒々しい風景がnaheは一番気に入った。




海と荒野ばかりではありません。



牧羊・牧牛が盛ん。



ちょうど子羊ちゃんの季節。



シンクロする子羊ちゃん。
可愛すぎっ
でもこれを食べるわけですが。




道路脇で悠々と食事をする牛。
アイラ牛は毛が長い。




かもめもいっぱい。





そして




謎のスタンディングストーン。
3千年前の人が立てたものだとか。

石、キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!



ここ以外にも何個もスタンディングストーンはあって、
他にもケルト人が立てた十字架の遺跡とか
なんか心くすぐられるモノがいっぱいあったのだけど
写真はなし。




だってね、アイラに着いて早々に心に決めたレンタカー。
4日目に借りようとmichと相談してガイドのクリスティーンに頼んだわけよ。
クリスティーンはチャチャッとレンタカー会社に電話して
「頼んどいたから4日目にここいきな」と言ってくれたわけよ。

ところが当日、予約が入っていないんだもの!
「もう今日は車全部出ちゃってる」って言われちゃったんだもの!
他のレンタカー会社も売り切れ状態。
あぁ・・・遺跡を見に行けない


あぁ、こんなことなら事前に予約しておけばよかった。
歩いて島内一周できると思っていたmich、
日本の蒸留所のように試飲が沢山できると思っていたnahe。
ウイスキーで酔っ払っての運転は嫌だから
車はなくてもいいかと思っていたけど
甘かったよ、甘すぎたよ



これはもう一回リベンジにこなきゃだわ
michはアイラ島をかなり満喫したみたいだけど
naheはまだだよっ!一人でもまた来るよっ!!





ちなみにレンタカーのあてが外れたmichnahe。
隣の地区にあるレンタカー会社までバスで来たのだが
帰りのバスはなんと2時間後。
3時間後には蒸留所見学を予約しており、その蒸留所へはバスも通っていない。
タクシーを呼んでもらうも全くつかまらず
かなりピンチな状態に。

こうなったら歩くか、ヒッチハイクか。
近くの商店のおばちゃん達に相談すると
やっぱり歩くのはかなり無謀らしく
協力してもらって電話をかけてやっとタクシーで蒸留所まで行けたのだった。

帰りは一緒に見学した人に頼み込んで車に乗せてもらい。
人の優しさが身にしみるねぇ~




アイラ島は車必須です。
みなさん、是非ご注意を。


アイラ島の街並み

2010-05-12 15:13:32 | おでかけ:まち
ついに来ました、michの聖地。
スコットランド・アイラ島。

今回ガイドさんを雇って、空港からそのガイドさんの車で
島で一番の繁華街(?)Bowmore地区のホテルへ向かったのだけど
街に入った瞬間、思わず歓声



こんな綺麗な景色なんだもん。

久々に見る海ですよ~。






おうちは殆ど壁が白くてちっこくて可愛らしい。
白い壁が海と空の青にとても映える。


気づいたのはドアベルがないこと。
ドアをノックする金具をつけていたお家はあったけど
インターホンやブザーなど探してみたけど見つからない。
「田舎だから鍵なんてかけないんだ」とスライドで見たおっちゃんも言っていたので
たぶん勝手にドアを開けて「こんちはー!」と挨拶するんだろう。
のどかな街だ。






独特な形の煙突が気になる。
なぜにこんなに沢山?





ガソリン補給は路駐で。





Port ellen地区のお家は少し大きめ。
色もカラフル。





本物?と疑いたくなるくらいどれも鮮やか。



本当に美しい街なんだけど
それよりさらに美しいのが自然。

その写真は次の機会に。

ロンドンの街並み

2010-05-11 00:13:23 | おでかけ:まち
ウイスキー巡礼の旅、初日は経由地ロンドン観光。



タワーブリッジ。



ロンドン塔。
今、naheの中で岩とか遺跡とか「石モノ」がアツい。
なのでこの外観はグッとそそられる。
ホテルの近くなので中の見学は後回し・・・にしてたら結局見られなかった。




国会議事堂のビックベン。
空の色がなんだか怖い。
駅からホテルに向かう時はものすごく晴れていて夏の陽気だったのに。
だからコートも傘も置いてきたのに
「降らないでー」と祈りつつ歩く。




ナショナルギャラリー。
手前の広場のライオン像には多くの人が必死によじ登る。
ミニスカートでパンツ丸見えになってもおかまいなしな人も。
そして雲はますます黒くなり・・・ついに
雨宿りがてらナショナルギャラリーで絵画鑑賞。
しかし雨はますますひどくなるばかり。
しょうがないので館内の土産物屋でモネの絵の傘を買う。
予定外の出費 ただでさえイギリスは物価が高いのに~。


夜になって雨が弱くなったのでホテル近辺を散策。



タワーブリッジも渡ってみる。




赤く見えるのがロンドン橋。
「ロンドン橋って ♪ロンドン橋おちた、おちた、おちた♪ のロンドン橋?」
とここに来てようやく気づく。
そしてどうしてこの橋が落ちるのか疑問に思う。
昔はそんなに決壊していたのだろうか?



そういえばいつも撮っている家々の写真がない。
天気が悪くてあまりカメラを出していなかったせいもあるが
ロンドンの住宅にはあまり興味を抱かなかった。
「ちっちゃいっ!狭そうっ!」という印象しか残ってない。


そう、michnaheとも翌日のことでもう頭がいっぱいなのだ。
グラスゴーへ移動し、それから聖地・アイラ島へ。
正直ロンドンなんてどうでもいいのだ。
パダボーンから直行便が出ているのでこれから先も来る機会はあるだろう。
なので本当にサラっと見学。



ドイツ帰還

2010-05-10 23:18:52 | おさんぽ
ただいまぁ~
無事、ウイスキー巡礼の旅から戻ってまいりました。

一時はアイスランド火山の影響で空港が再封鎖され
「このまま島から出られないかしら♪」と淡い期待も抱いたものの
その他にもちょっとしたトラブルに何度か見舞われたものの
無事に帰ってきちゃいました。


いやぁ、浴びるほど飲んだね。
michなんて実際に浴びたしね。


酒もさることながら観光も満喫し、
楽しい9日間の旅を終えたmichnaheであります。



しかし9日間も家を空けると
軽く浦島太郎状態になるね。
景色がなんだか違ってるのよ。




我が家の近所にある大型店舗。
システムキッチンなどのショールームだったようだが
ちょうどうちらが赴任した頃に閉店し、そのままずっと空き店舗だったのだ。

しかしうちらが旅に出る前日、外壁をペンキで塗っているのを発見。
「あ、新しい店、なんか入るね!」
「家具屋やスーパーだといいね~」
と話していたのだった。


そして昨日、その店が新しい色になっているのを車から見つけ
「あっ、もうお店できてる!! 一体何の店になったのかなぁ?」
期待に胸を膨らませて観察してみると




 Erotik-Fachmarktですと!?
直訳するとエロティック専門店・・・つまりアダルトショップですよ
がっくり



ドイツではこういうアダルトショップを結構見かける。
それも怪しい通りでとかではなく、普通のお店やレストランと並んでいる。
ショーウィンドウに堂々とグッズを飾っている所もある。
このお店だって幹線道路沿いなのだ。
向かいにはバーガーキングがあって庭には子供向けの遊具もあるのだ。

「ママー、あっちにピンクのお店ができたねー。あれ何ぃ?」
無邪気な子供の質問にママは何と答えるのだろうか?

「通学路にこんなお店ができるなんて教育に悪いわ!!」
PTAは騒がないのだろうか?





広さ2000平方メートルだってさ。
そんなに沢山の商品が置いてあるのだろうか?
そしてこの店を維持出来るほど需要があるのだろうか?


「こりゃ、入ってみないといかんな」
ボソっとmichが呟いた。
今週末の4連休はここを観光か!?








帰ってきて早々シモネタでごめんなさいねー。
スコットランド旅行記はこれからまとめ
ますぅ