『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『パーフェクト・ゲッタウェイ』を観た]

2010-01-27 23:44:31 | 物語の感想
☆うひゃひゃ、こりゃ面白かったですね^^

 ハワイにハネムーンに来た二人が、「陸の孤島」、大自然の中のトレッキングコースで殺人犯に襲われる、と言う緊張感に満ち溢れた「フーダニット・ミステリー」作品である。

 『○ッ○○・セ○○』や『エ○○ー』『○○の○○ベ○○ー』風な大どんでん返し物で、それにしては、やや粗もあるのだが、映像がスタイリッシュに鮮明なので、人によっては評価が高いかもしれないが、その展開内容を詳しく語れないのが辛い。

 この叙述の「カラクリ」・・・、私は、物語の展開の折々で考え至り、思考の俎上に乗せてみた。

 でも、それが打ち砕かれる表現が取られており、

 ハワイの、数日間を費やすトレッキングコースと言う広域「密室」の中、登場人物の全てが意味ありげな、・・・つまり「犯人」臭い立ち居振る舞いをする。

 こちらも、ハワイにハネムーンに来たという二人に感情移入しているので、物語の冒頭から、ずーっと心を揺り動かされる。

 この、物語途中での、私の真相を究明する思考を「打ち砕く演出」が、私には「フェア」なのかどうか、見直さなくては分からないので、作品を手放しで評価できない。

   ◇

 そんな中、ハワイの自然の美しさにも感動する。

 あんなにも、色とりどりの自然があるんですね。

 私は、かつて、ニュージーランド最南端のスチュワート島と言う全島トレッキングの地で、数日、トレッキングを楽しんだ経験があるので、

 この作品の舞台となるトレッキングコースが、実に身近に感じられた。

   ◇

 クライマックスは、妙に躍動感溢れるアクション演出となる。

 『アポカリプト』を髣髴とさせる、力の入った「走り」を出演者たちが見せてくれる。

 私は、本気の走りを見せてくれる作品が大好きである。

 故に、この作品が大好きだ。

 物語の「かなめ」の部分で、保育士の「瞳孔」問答での冷静な分析や、犯人の女の複雑な心情が、物語を非常にリアルにしていた。

   ◇

 ああ、しかし、物語の「種明かし」となる回想シーンのモンタージュ映像は、却って、物語を非常に分かり難くしていたね^^;

                                         (2010/01/27)