懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 地蔵と民家

2013年03月28日 | 茅葺き民家
撮影場所 広島県高野町(現在は庄原市)

高野町は広島県の北部よく雪の降るところだ。背後に中国山地をひかえる峠を越えれば島根県の横田町や吉田村
茅葺民家も沢山あったが今は少なくなった。
茅葺民家の前に地蔵さんのあった。写真家の佐野昌弘氏の写真の中にもこの地蔵と民家を撮ったのが出てくる。

昭和歌謡に三橋美智也の唄った「おさげと花と地蔵さん」という唄がある。
昭和30年代の日本のどこにでもあった田舎の光景である。
この歌を聴くと懐かしい昔の暮らしを思い出す。
昭和30年代は工業国として都会には大量の労働者が必要であった。
農村の二男、三男は仕事を求めて都会に就職した。
故郷を後に都会の移り住んだ人々の故郷を慕う歌がヒットした時代でもある。
望郷演歌と呼ばれていた。赤いランプの終列車、哀愁列車、リンゴ村から、ああ上野駅などである。
高野町にくると懐かしい田舎の風景があった。しかし、峠道もよくなり、この民家もトタンを覆い高野町の田舎の風景も姿を消している。