懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その14 「橋とトンネル」 石炭列車

2013年07月07日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 福岡県田川市後藤寺

後藤寺駅をでて後藤寺線は中元寺川に架かる鉄塔に差し掛かる。
石炭の運搬のため9600形蒸気機関がいろんな向きで走行する。重連もあり一台で牽引もあり単機回送もある。
一日川のほとりで一人汽車の来るのを待った。
汽車だけしか撮影せず気動車も町の風景も撮影していない。
40年ぶりに田川地方に行った。
伊田の石炭記念館で開催された世界記憶遺産に登録された山本作兵衛氏の展覧会を見るためであった。
三井炭鉱の本拠地であった伊田は私が訪れた時はもう閉山となっていたのではないか、石炭の積み出し設備が錆びて痛々しく残っていた。
伊田も後藤寺の町も活気のない薄汚れた街だった。
しかし、何一つ写真に残していないので記憶は曖昧なままである。
40年経過した石炭の町は小奇麗な何処にもある地方の市の顔になっていた。

石炭記念館、観光施設となった今の光景を見ても何ひとつ懐かしいと思わない。
保存施設になると前になんでも撮っておきたいものだ。